すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

公共放送の中立性が問われるNHK経営委員らの発言

2014年01月29日 | 日々思うこと

一昨日の夜、25日のNHKの籾井勝人(もみい かつと)会長の「放送法を順守・・・」などと何度も言いながらの就任会見を視聴し呆れてしまいました。この人は放送法を分かって就任したのか、従軍慰安婦問題や竹島(島根県隠岐の島町)などの領土問題への歴史認識、さらに秘密保護法についてはまるで政府安倍政権の代弁者であるかのような発言で驚いてしまいました。この籾井新会長の会見に菅官房長官は、政府見解に合致していると言い出すので各方面へ波紋が広がっています。

また昨日、NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏が、女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せていたことを知りました。「性別役割分担」は哺乳動物の一員である人間にとってきわめて自然などと、1月6日に掲載されたコラムで、日本の少子化問題の解決策として女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張。女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対し「誤りを反省して方向を転ずべき」と求めています。こちらもかなりの問題で、安倍首相を支援し憲法改正を主張する保守派の論客だけに、復古主義的な反フェミニズムは世界の物笑いになりかねません。

そういえば経営委員で安倍首相と親交がある作家の百田尚樹(ひゃくた なおき)氏はサプライズ就任当時、NHKは国営放送だと言い撤回していたことがありましたが、今度は都知事選告示を前に自らのツイッターに「私が東京都民だったなら、田母神氏に投票する」と書き込んだことも問題視されています。

NHKは視聴者の受信料により成り立つ公共放送で、国営放送ではありません。放送法では特に政府からの干渉を受けることなく自主的に達成できるよう基本事項を定め、放送が健全な民主主義の発達に資するようにと明記されております。これまでも批判の多いNHK経営委員(定数12)の“お友だち人事”ですが、今回の新会長ら経営委員らの一連の発言で公共放送の中立性が損なわれ、視聴者の信頼を崩している危うさが伝わってきます。


2014

日は穏やかな天気で午前中から上越市へ・・・、3時までに急いで帰宅して学校から帰った孫と一緒にみかんジャムに初挑戦です。無農薬ノーワックスみかん10個丸ごとで、糖度が高いのでお砂糖は控えめにして大小の瓶3個に・・・、お味の方はちょっぴりほろ苦いものの夏みかんのママーレードよりは美味に出来上がりました。ところが初挑戦のため少し
時間がかかりすぎて、宿題などが手抜きになってしまいママに叱られる孫を横目に私はほろ苦い思いの終日です。