隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1212.ギフト

2011年12月20日 | 短編集
ギフト
読 了 日 2011/11/21
著  者 日月恩
出 版 社 双葉社
形  態 単行本
ページ数 348
発 行 日 2008/06/25
ISBN 978-4-575-23619-4

 

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ったままかなりの間積ン読になっていた本だ。なんということなしに後回しになったが、僕は初めて読んだ著者の「それでも、警官は微笑う」でファンになり、その後2冊ほど読み、いずれも好みに合って面白く読めたにもかかわらず、ご無沙汰してしまった。
読む本に迷うほど次から次へと新作も出るし、、かといって毎回新作を買うほどの余裕はないのだが、ぜひ読んでおきたい古い作品もたくさんあって、時間はいくらあっても足りない、
そんな状態でありながら、僕は時々読書以外のことにも手を出して、手を出したからには精も出してしまうので困ったものだ。今は(12月20日現在)役員を務めている福祉施設・豊岡光生園が老朽化に伴う改築の計画があって、来期、平成24年度に着工の予定が立っている。
そのためのプロジェクトチームの活動経緯などを理事会をはじめとした会合での発表に、プレゼンソフトを使うことから、そのお手伝いをしているところだ。

 

 

話が横道にそれたがもう少し脇道の話を続けよう。 マイクロソフトのオフィスソフトが2010となって、プレゼンソフトのパワーポイントもいくつか新しい機能も備わって、使い勝手も良くなった。僕も年に1回年度初めの理事会において、監事監査の報告に使っており、その便利さを活用しているが、今回施設のお手伝いをしている中で、面白いことをいくつか見つけた。
その一つは、アニメーション機能の中で、自作のアニメーションを作ることが出来るということだった。ちょっとしたテクニックと根気が必要だが、使いようによっては面白くインパクトのあるプレゼンが可能だ。ただし、自分でイラストなりを用意しなくてはならないのが玉にきずだが、そうしたことのできる人なら割合簡単にアニメが出来るだろう。
パワーポイントのアニメーション機能は、その種類の多さに驚くほどだ。オブジェクトの軌跡によって動かすことが出来るのは、前から有った機能だが特にその中でも、ユーザー設定パスというのがあって、奇跡を自分で設定できるところが面白い。

 

 

ソコンを使っていて、僕も「もう少し若かったなら・・・」などと考えるほど最近は、記憶力も集中力を衰えてきているが、まだまだ新しいことが次々と出てきて、覚えたいことは山ほどあるので、もどかしい思いをしている。
はてさて、きりがないから、この辺で肝心の本の藩士を少ししておこう。
下の収録作でわかるように本書は連作短編集だ。初めの2編を読んでファンタジイという感じだったが、読み進むうちにジャンルはともかくとして、次第に引き込まれていく。
過去に心に傷を負った元刑事と、あの世に行けずこの世に彷徨っている死者が見えてしまうという少年の二人が主人公である。レンタルショップでアルバイトをしている中年男が、ある時ホラービデオの前で涙を流す少年を見つけたことから、ストーリーは始まる。
少年の手に触れたときだけ、男にも死者が見えた。そして二人はその死者がこの世にさまよっている原因を見つけて、解決するということに関わっていくのだった。結果としてあの世に行けない死者を助けることにつながっていくのだが…。そして、涙なしには語れないラストにつながっていく。

 

収録作
# タイトル
1 とおりゃんせ
2 秋の桜
3 氷室の館
4 自惚れ鏡
5 サッド・バケイションズ・エンド

 

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