読 了 日 | 2001/11/24 | |
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著 者 | 小林久三 | |
出 版 社 | 講談社 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 361 | |
発 行 日 | 1979/06/29 | |
書籍ID | 0193-360823-2253 |
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い頃、この作者の短編を読んだような気がするが、僕は長いこと推理作家だとばかり思っていた。まあ推理作家 には違いはないのだが、それよりもテレビ業界で著名人だということを知らなかった。
本作は江戸川乱歩賞受賞作を読むということの一環で読んだのだが、書かれている物語の主人公・田中正造は、これまた足尾銅 山の公害問題で注目を集めた実在の人物だということも、恥ずかしながら、知らなかった。
どうも、世間知らずを吹聴しているようだが、事実なので仕方がない。明治40年、栃木県は谷中村。足尾銅山鉱毒事件で、立ち 退きを巡り農民と官憲の対立する中で、反対派のリーダー田中正造の側近が殺されるという事件が勃発する。田中の杖が凶器と 見られるこの事件が、田中が犯人なのか?それとも彼をを陥れる陰謀か?
こうした内容を、当時の史実に基づいた官憲の動きや、反対派の農民との対立をつぶさに描くドキュメンタリー風のミステリー だ。
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