水産北海道ブログ

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水政審資源分科会でスケソウ・イカ2022TAC承認 イカ3年固定TAC、本道定置に5,600㌧、留保1万㌧ スケソウ資源評価の精度向上、漁業者への説明に注文

2022-02-13 15:40:34 | ニュース
 水産政策審議会資源管理分科会(田中栄次会長)は、8日Web会議で開催され、スケソウ、スルメイカの2022年TAC設定・配分などの諮問を水産庁の原案通り答申した。
 スケソウは、1月26日の資源管理説明会を踏まえ、4系群のTACが示された。この中で太平洋は3年固定の17万㌧としたのに対し、日本海北部は単年度見直しの基本ベースを選択し、前年の7,900㌧に対し資源評価が下がり7,400㌧に削減された。
 水研機構、水産庁の説明に対し、道機船連理事の本間新吉委員から「日本海の漁業者は資源動向からTACが増えると聞き、単年度を選んだが、実際には削減されて不満の声が出ている。データ量が多いスケソウでもこうした評価が出てくるとすれば、新たな手法を考え、漁業者も協力する形で精度を高めてほしい」との意見が出され、田中分科会長も「毎年資源評価が下方修正されることが続けば、漁業者との信頼関係がなくなる」と改善を指摘。全漁連の三浦秀樹常務も「資源評価の下方修正は重大な問題で、漁業者が質問して初めて説明するようなことでは、MSYを基にした資源評価に漁業者の不信感が危惧される」と事前にていねいな説明を求めた。川越伸二兵庫県機船底曳網漁業協会理事も「資源動向が増加なのに、TACが下がる。これでは場の努力が評価されず、国の方針が信頼できなくなる」と現場の声をよく聞き資源管理の努力につながる目標設定を要望した。
 スルメイカTACは、水産庁が秋、冬生まれを一本化し、3年間固定の7万9,200㌧(前年5万7千㌧)を提案。従来の沖底(1万3,300㌧)、大中まき網(3,800㌧)、中型いか釣り(1万4,500㌧)、小型いか釣り(1万8,300㌧)に加え、北海道の定置網に5,600㌧を設定し、国の留保を1万㌧として配分が不足場合には「75%ルール」を適用する。1月6日〜2月4日までのパブコメで154件の意見が寄せられ、単年性で資源変動が激しいイカの特質に沿って毎年見直すべき、定置網に対する柔軟な仕組みが必要といった意見が紹介された。3年間固定でTAC増の提案に理解を示す発言もあったが、「日本海の真ん中は外国漁船が独占し、日本漁船は片隅に追いやられている。日本だけが資源管理をやっても回復しない」と外国漁船対策に強い要望が出された。また、減船を計画している中型いか業界から「4隻減船して41隻体制になる。冷凍イカが供給できなくなる事態にどう対応するのか」という声が上がり、水産庁は様々な対策を通じて経営安定に努める意向を示した。さらに全日海からは船主だけでなく、乗組員の雇用、失職の補償対策を検討するよう要求が出された。
 スケソウおよびスルメイカTACの設置・配分は条件付きながら原案通り諮問答申することを承認した。

道南太平洋スケソウ漁(1月末) 約7千㌧上乗せ、累計で3万2千㌧と前年比16%増

2022-02-13 15:37:35 | ニュース
 道南太平洋沿岸スケソウ漁は、1月中に約7千㌧を水揚げし、累計で3万2千㌧と前年より4,500㌧、16%上回った。
 道水産林務部漁業管理課がまとめた速報によると、道南太平洋の沿岸スケソウ漁獲量は、1月末までの累計で、刺し網が2万5千㌧、定置網が6,400㌧、その他800㌧で、合計3万2,300㌧を水揚げし、前年同期の2万7,800㌧に対し16%増となった。管内別では、渡島が1万9,100㌧、胆振が8,900㌧、日高が4,300㌧だった。刺し網のTAC消化率は54%。
 なお日本海沿岸のスケソウ漁は、1月末までの累計で1,200㌧となっており、刺し網・はえ縄の水揚げは700㌧にとどまり、TAC消化率も22%と低調に推移した。

2022年2月8日(火)発行/北海道漁協系統通信第6613号

2022-02-13 15:36:08 | 系統通信
令和3年度第2回ゼニガタアザラシ科学委員会
定置、刺し網で49頭を捕獲、来年度は57頭を目標に
第2期管理計画の中間評価に向け被害の指標を検討

道漁協専務参事会、次期水産基本計画の懇談会
水産庁に新たな「資源管理」に対する意見が集中

JF共済令和4年度1月末実績
チョコー267億円・107%、くらし220億円・95%

道南太平洋スケソウ漁(1月末)
約7千㌧上乗せ、累計で3万2千㌧と前年比16%増

日高西部海域毛ガニかに篭漁解禁 2週間で漁獲量2㌧
東部海域は終盤戦 許容量の5割を消化

オホーツク海域毛ガニかに篭漁 許容漁獲量2月下旬確定

2021農林水産物の輸出が1兆2,385億円(25%増)
ホタテ639億円(103%増)など水産物3,016億円(32%増)

鵡川漁協がJRの旧社宅を活用 新規就業者の住宅へ

道漁連と札幌グランドホテルが料理フェア

函館市選出の川尻秀之道議(自民・当選8回)が逝去

2022年2月1日(火)発行/北海道漁協系統通信第6612号

2022-02-04 15:41:44 | 系統通信
宗谷漁協の新事務所竣工 供用開始
300名収容の大会議室と地域拠点の多目的ホール
「盤石の組合経営と漁家繁栄目指す」 奈良組合長が謝辞

第10期北海道水産業・漁村振興審議会第1回会議
赤潮被害対策、第5期道水産業・漁村振興推進計画を審議
川崎委員長・木村副委員長を再選、尾崎漁青連会長ら新任

令和3年北海道漁業生産高は118万㌧・2,589億円
金額前年比3割増 ホタテの好漁・単価高が牽引

全国サケ来遊状況(2021年12月31日)
来遊1,924万尾・96%、平年同期比35%、平成以降最低

道南太平洋沿岸スケソウ漁(12月末)
約2万5千㌧・前年比2割増、刺し網不漁挽回できず

水産庁漁業取締本部札幌支部(漁調事務所)
オホーツク海で違法漁具10件 かにかご874個を押収

道外国貿易概況 令和3年分
水産物輸出616億円・3年ぶり増 輸入902億円・4年ぶり増

函館で漁業就業支援フェア開催、コンブ養殖など相談
札幌でも広く参加呼びかけ2月27日に2022フェア予定

オホーツク海で、道内関係沖底船が自主休漁

2022年1月28日(金)発行/北海道漁協系統通信第6611号

2022-02-04 15:39:37 | 系統通信
令和4年度スケソウTAC設定意見交換会
日本海北部系群7,500㌧、前年下回る資源評価に疑問の声
太平洋前年同17万㌧、オ海5万8千㌧、根室1万5千㌧

道南太平洋スケソウ産卵来遊群の調査結果(第3次)
平均反応量は前年同期を上回り、胆振沖に強い反応

全道で27日から20日間「まん延防止等重点措置」
在宅勤務の活用や休暇取得、時差出勤の推進を

R3年度第3四半期(10~12月)補てん発動
急騰対策20,030円/kl、任意取崩6,670円/kl

第1回日本海沿岸ニシン漁獲状況速報(1月20日)
後志2㌧、石狩13㌧と、まだ数量まとまらず

道機船連調べ・道内沖底漁船の現勢
前年と同数の許可35隻・実稼働34隻

令和3年度卸売市場販売取扱実績(道市場協会まとめ)

鵡川漁協がバーチャル店舗開設 道内漁協では初の試み

◆ 系統5団体の勤務体制
 新型コロナウイルスの感染急拡大で、系統5団体は時差出勤などの感染防止対策を講じる。