水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

道漁連の上半期取扱高(4〜9月末) 総取扱高1,524億と前年比6%、93億円の減少 主要魚種の数量減響く

2016-10-23 19:55:30 | ニュース

 道漁連(川崎一好会長)は、10月21日理事会を開き、28年度9月末現況を報告した。総取扱高は1,524億円で、前年同期に比べ約6%、93億円減少した。当初計画の2,900億円に対し、約53%の達成率。ホタテ、秋サケ、コンブ、イカなど主要品目の水揚げ数量が大幅にダウンし、単価の上昇ではカバーできなかった。また、製品も高値に張り付き、荷動きが鈍く、原料高などによって利益を圧迫している。


2016年10月21日(金)発行/北海道漁協系統通信6198号

2016-10-21 14:49:01 | 系統通信

第57回全道漁協みな貯金運動・中間報告
貯金日残高5,739億円と過去最高を更新、550億円純増
「マリンちゃん定期」48億円、台風や不漁などの影響も

平成28年度第1回全道JF共済推進協議会
上半期のチョコー純新規約98億円と前年比98%
災害多発でくらし伸び、潜在的需要が顕在化

秋サケ沿岸漁獲速報(10月10日現在)
1,666万尾と前年比7割弱、342億円で約8割

釧路港に旋網全24船団が集結 
釧路沖10㎞の地点にイワシ魚群形成 サバは大黒島沖か

北方四島安全操業の日ロ交渉が妥結 
漁獲量、漁期、隻数、協力金など操業条件は前年同

えりも以西栽培推進協が今年もマツカワ消流拡大イベント 
各地の特産品を合わせた「マツカワ御膳」を15ヶ所で提供

10月22日、札幌駅南口で定置協会が「秋さけ祭」


北方四島安全操業の日ロ交渉が妥結 操業条件は前年同

2016-10-16 16:20:48 | ニュース

 来年1月からの北方四島水域における安全操業を話し合う日ロ交渉は14日、漁獲量など前年並みの条件で妥結した。同交渉は、11日からモスクワのロシア連邦外務省・漁業庁で開催され、日本側の相木俊宏外務省審議官、浅川京子水産庁資源管理部長、山崎峰男道水産会副会長らとロシア側のノズドレフ外務省第三アジア局次長らとが交渉を続けていた。

 水産庁によると、政府間協議では本協定に基づく平成27年および28年の日本漁船の操業状況についてレビューを行った上で、協定の効力が1年間継続されることを確認した。

 民間交渉は、道水産会等の日本側民間団体とロシア側関係省庁の間で行われ、29年における日本漁船の漁獲量等の操業条件等について、前年同様の内容で妥結した。また、北方四島周辺水域におけるロシア・トロール漁船の操業により、我が国漁船に漁具被害が発生するとともに、漁獲量が低迷していることから、ロシア側に対し、ロシア・トロール漁船の操業自粛等の実効的な対策を講じるよう申し入れた。ロシア側は、問題解決に向け取り組む旨を表明した。

(1)漁獲量(本年と同じ)=スケソウ 955トン、ホッケ777トン、タコ216トン、その他 232トン

(2)漁期(本年と同じ)=スケソウ刺し網漁業 1月1日~3月15日、ホッケ刺し網漁業 9月16日~12月31日、タコ空釣り漁業 1月1日~1月31日及び10月16日~12月31日

(3)隻数(本年と同じ)=48隻


(4)協力金等(本年と同じ)=協力金 2,130万円、機材供与 2,110万円


ロシアの2017年TAC 北海道隣接のスケソウ10万㌧台、ズワイガニ(オピリオ)増加

2016-10-15 09:57:24 | ニュース

 道機船連の原口常務によると、日本200海域水域の水産生物資源と「またがり」と評価されるスケソウ、ズワイガニなどのロシア200海里水域の2017年TACについて、ロシア農業省が10月10日付で次のように発表した。隣接する南千島海域、東サハリン海域のスケソウは10万㌧台を維持し、堅調な評価。また、東サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)、トゲズワイガニは増加傾向を示している。

 2017年のスケソウTACは合計188万4,503㌧(前年183万820㌧)で、うち南千島11万700㌧(8万9,300㌧)、東サハリン10万4,000㌧(10万7,000㌧)。

 カニ類TACは合計7万3,230㌧(前年6万6,285㌧)で、うちタラバガニ1万3,022㌧(1万248㌧)、ズワイガニ(オピリオ)2万5,674㌧(2万2,045㌧)、トゲズワイガニ8,144㌧(8,083㌧)。東サハリンには、ズワイガニ(オピリオ)1,470㌧(1,431㌧)、トゲズワイガニ6,251㌧(6,820㌧)など8,253㌧(8,628㌧)が配分される。


北海道秋サケ1,666万尾 前年比7割弱で足踏み

2016-10-15 09:30:55 | ニュース

  北海道沿岸に来遊する秋サケは1,600万尾台で前年同期の7割弱。台風の影響が収まって前年同期との差は少しずつ詰まっているものの、いぜん足踏みが続いている。

 道連合海区漁業調整委員会のまとめによると、10月10日現在の秋サケ沿岸漁獲尾数は1,666万343尾で、前年同期比68.4%。漁獲金額は342億1,438万円と同83.3%。不漁感が濃い中、魚価は前年以上に高騰しているが、数量のダウンをカバーするには至っていない。

 最も大きなボリュームを占める網走管内の漁獲量は、768万尾(同86.5%)、2万7,060㌧(同84.5%)だが、金額は160億4,766万円(102.1%)と前年を上回っている。1尾当たり平均目回りは3.52㎏、㎏単価は593円。原料不足からすでにメスは㎏1,000円を超え、イクラは㎏5,000円といった天井相場となるなど、加工流通は厳しい状況が続いている。

 岩手県の秋サケ漁獲も不漁で、10月10日現在で15万2千尾、412㌧、2億6,500万円、㎏単価685円という状況で、尾数は前年同期の半減、単価が3割高、金額が7割となっている。