函館税関は1月19日、令和4年12月分の道外国貿易概況(速報)を取りまとめ、水産物などの増加で輸出は8カ月連続のプラス、輸入は石油製品の増加で22カ月連続のプラスとなったと発表した。水産物の輸出は67億円、約3割アップと12カ月連続で増加し中国向けのホタテが伸びた。逆に水産物の輸入は80億円と2割以上も減少し、ロシア産のカニなどが減少した。
令和4年1年間でも、水産物の輸出は832億円と前年比35%増で、2年連続のプラス。10万㌧の大台を突破したホタテなど甲殻類・軟体動物が617億円で中国向け(439億円)が増加した。輸入でも水産物は963億円と6%増で、2年連続のプラス。米国からのサケ・マス、カズノコが増え、ロシア産のサケ・マス、イカなどが減少した。水産物貿易市場ではコロナ禍の影響は完全に払拭され、円安傾向も相まって道産水産物の輸出に好環境が形成されている。
輸出の主な品目では、甲殻類・軟体動物が10万2,645㌧(前年比105%)・616億90百万円(同140%)、サケが1万1,890㌧(168%)・61億24百万円(同2倍)が大きく伸びた。
輸入の主な品目では、サケ・マスが1万2,448㌧(同125%)・123億55百万円(同159%)、カズノコが2,821㌧(同136%)・62億67百万円(同187%)が大きく増えた。
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