道機船連によると、来年1月1日からの太平洋サケ・マス流し網漁業禁止に対し、サハリン漁業者協会はサハリン州のコジェミャコ知事を訪問し、補償などに関わる関係漁業者への状況説明、対話の場を求めた。2010年春の漁業オークションで1隻当たり600トン、16ロットを13社が落札し、その契約期間が2020年までとなっていた。そのため、業界はこの補償を求めているもので、オークション自体がプーチン大統領承認による流し網漁業禁止は不適切との決定に基づき行われたと同協会は主張している。
なお、高橋道知事は22日、サハリン州のユジノサハリンスクを訪れ先月当選したコジェミャコ知事と会談し、経済交流を強化する方針で一致した。この中で、ロシア水域におけるサケ・マス流し網漁禁止について「本道の水産関係者は、他の漁法での漁業継続に期待している」と述べ、流し網漁に代わる漁法転換への協力を求める意向を明らかにした。コジェミャコ知事は「地元の漁業の発展に向けて日本のふ化や養殖技術を取り入れたい」と述べ、今後も協力していく考えを示したと報じられている。
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