道南太平洋のスケソウ刺し網漁は、漁獲量が不漁だった前年同期に比べ34%増となっており、例年の水揚げに近い水準に追いついてきた。
道水産林務部によると、12月末の累計漁獲量は、渡島が1万1,567㌧(前年同期8,116㌧)、胆振が7,138㌧(同5,867㌧)となり、合計で18,705㌧。前年同期(13,982㌧)に比べ134%。12月中の漁獲量は9,804㌧で、上限採捕量1万6,800㌧に対し58%の消化率となった。
累計では、平成21年の2万4,201㌧や22年の2万479㌧に比べ低位にあるが、不漁だった30年、26年を上回っている。水温の低下など沿岸域で産卵に適した条件が整い、12月の水揚げが上向いた。