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道秋サケ沿岸漁獲速報(11月20日現在)1,510万尾・73%、284億円・65%にとどまる

2019-11-26 11:14:03 | ニュース

 本道沿岸に来遊する秋サケの定置網による漁獲量は、11月中旬までの累計で約1,510万尾と前年より27%上少なく、4年連続の不漁となった。魚価安で数量以上に金額が低下し、約284億円と前年同期より35%下回っている。

 道漁連の秋サケ水揚げ日報によると、11月20日現在の全道漁獲量は4万4,700㌧余で、最終的に4万5千㌧レベルとなりそう。1尾当たり単価も1割以上下がっており、漁獲金額は300億円を切る公算が強い。

 道連合海区漁業調整委員会によると、同日現在の秋サケ漁獲は全道で1,509万9,658尾と前年同期の72.9%。不漁だった前年同期を560万尾下回っている。漁獲金額は283億9,246万円と同64.9%。漁獲量、漁獲金額とも伸びていない。すでに、北見、宗谷、根室など主な産地は一部を除き終漁を迎え、えりも以西の日高、胆振、噴火湾、道南などの操業にとどまっている。

 岩手県農林水産部によると、岩手県沿岸の秋サケ漁獲(河川捕獲・海産親魚を含む)は、11月20日現在で28万7千尾(前年同期比20.5%)、821㌧(同21.5%)、5億3,300万円(同24.2%)、平均単価は797円/㎏(同115.2%)、平均目回り2.86㎏(同104.9%)。漁期当初から前年比2割程度の低迷が続いている。