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日ロサケ・マス交渉が妥結 日本200海里内は前年同条件、ロシア200海里内試験操業も継続

2018-04-06 21:57:06 | ニュース

 日本200海里水域のサケ・マス流し網漁船の操業条件を決める日ロサケ・マス漁業交渉が6日、妥結し、前年とほぼ同じ条件で出漁する。
また、ロシア200海里水域内でのサケ・マスの操業条件も合意され、前年に引き続き漁船1隻が曳き網による試験操業を実施することなった。

 水産庁によると、両国代表は4月2日から6日まで東京の農林水産省で交渉に臨み、双方が合意に達した。日本200海里内の操業条件は、漁獲
量が前年と同じカラフトマスなど1550㌧、シロサケ500㌧の合計2050㌧。漁業協力費は 2億6,484万円~3億12万円の範囲で漁獲実績に応じ
て決定。前年は2億6,479万円~3億25万円で、実績額は2億6,479万円だった。

 一方、ロシア200海里水域の操業条件は、 昨年に引き続き、漁船1隻により、曳き網(ひきあみ)による採算性の向上を目的とした試験的な
操業を行う。 漁獲割当量は 95㌧(前年62㌧)で、ベニザケ25㌧(前年23.5㌧)、シロザケ 25㌧(前年23.5㌧)、カラフトマス 40㌧(前年
10㌧)、ギンザケ3㌧(前年2㌧)、マスノスケ 2㌧(前年3㌧)。入漁料は約2,357万円(前年約1,901万円)、操業期間は平成30年6月15日
〜7月15日(前年は6月10日〜6月25日)となっている。

 日本200海里内のサケ・マス流し網は道による操業指導会議、許可証の交付を急ぎ、14㌧未満の小型漁船32隻が道東各港から10日出漁した。
業界団体の太平洋小型さけ・ます漁業協会によると、今シーズンの出漁隻数は昨年より1隻多い47隻となりそうで、7月7日までの漁期でトキ
サケ(シロサケ)、 アオマス(カラフトマス)を狙って操業する。