絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

私の制作

2009-10-30 | 画家の独り事
画家であることを考えながら、書いてみたが、言い足りていないことに気づいて、更に書きたくなった。

先ほどの話では、私は一年間筆を持たなかったように誤解されかねないと思ったからだ。

私は、日頃から絵を描いている。私の制作は、いろいろな段階がある。
もし、完成が10だとするなら、1の段階、2の段階~5の段階、6の段階~8の段階などと、進み具合の違う作品が常に何枚も積み上げてある。
だから、一枚が終わったらつぎの制作になるわけではない。いつも他の作品と並行して進められていく。

時には、気が乗って来ると、一晩で30枚も手を加えることがある。それは、そのそれぞれを進めるのである。制作は、数字のようにスムーズに上に上がるとは限らない。場合によると逆戻りすることもある。

そんな感じで進められる。そして、ほぼ8の段階くらいになると、額に入れてみようかなと思ったりする。額に入れてみると、それまで気付かなかったことに気づく。そうすると、最後の仕上げが見えてくる。

私は、幸いなかまちというレストランに絵を飾らせて頂いているので、8の段階以上になったら、その額に入れてしばらく眺めることにしている。お店に飾って、他の自分の絵と比べるのである。そうすると、今回の絵がそれまでの自分の絵と比べてどうであるのかがわかる。

要するに、過去の自分と勝負をしているのである。

少しでも、勝っていたら嬉しいと思って、持って行く。

また、そんな制作の途中で、デッサン会の人たちのデッサンを直してやったり、自分のクロッキーを描いたり、絵の制作で初心者には手直しをしてやったりしている。また、構図の研究は、その人たちに指導しながら、それが自分の勉強にもなっている。

大きい作品は、結構構図の研究などで時間をかけるので、かなりの時間を要するが、最近は、県展のために一点、秋の展覧会のために一点仕上げることが多くなった。しかし、場合によると、一つの展覧会のために3点描こうと思って始めることがある。そして、大抵は1点仕上げるのがやっとである。

そんな感じで描いているのが、私の制作である。でも、たくさん描いている人から見たら、まだまだ日曜画家程度だ。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麓原展 | トップ | 麓原展審査結果 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

画家の独り事」カテゴリの最新記事