絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

エジプトをつかもう

2009-12-26 | 美術
エジプトは、テレビで何度も扱われているので、私が触れなくても、みなさんよくご存知ですが、一応、私なりに、頭に入っていることを並べてみます。

1、エジプトは、古王国、中王国、新王国と分けます。
 
詳しくやると、ありすぎるので、とりあえず特徴的なことだけ覚えましょう。

①古王国  ピラミッドの時代です。
      ギーザの三大ピラミッド(クフ、カフラ、メンカウラ)
      スフィンクス、

②中王国  神殿の時代です。

③新王国  アマルナ美術の時代です。 
      ハトシェプスト女王 トトメス3世
      アクエンアテン、ネフェルティティ
      ツタンカーメン
      ラムセスⅡ世

④プトレマイオス朝の時代    クレオパトラ7世

エジプトは、30の王朝があったと言われますが、クレオパトラで終わります。
クレオパトラとは、ローマのシーザーと結婚した女王です。

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美術で扱うのは、まずはピラミッドです。

世界最初のピラミッドの話は、以前しましたね。
ジェセル王の階段式です。


  ジェセル王が夢に亡くなった父王が出てきて、手招きをしているので、これはなんだろうと家来のイムホテプに相談したところ、それはお墓を作れというお告げでしょうと言って、作ることになったそうです。

  その頃のお墓はマスタバと言って、上から見ると四角い形で側面は台形に見えるような形をしていましたが、それを何段も重ねて作ることをイムホテプが考えたようです。イムホテプは、メソポタミア出身で、ジッグラトを知っていたのでしょう。ジッグラトを真似して作ったようです。

その階段式は、6段で、60メートルくらいの高さです。

真上から見ると長方形ですね。その後のピラミッドはどれも正方形ですから、これは特徴がありますね。

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有名なピラミッドは、ギーザの三大ピラミッドです。


クフ王、カフラ王、メンカウラ王のものですが、並び方がまるでオリオン座の三つ星と似ていて、しかも大きさが、その星の明るさに比例すると言われるので、それを意識して作ったのではないかという説があります。

メンカウラ王の時代には少し国力が衰えたからだという考えもあり、定かではありません。

ただ、カフラ王のピラミッドだけ、スフィンクスがあるのが、不思議です。このスフィンクスはカフラ王の顔をモデルにして作られたという説明を聞いたことがありましたが、実は、作られた年代がどうもピラミッドよりはるかに古い時代だったのではないかという説が出てきて、いまは、むしろそちらの方が有力になりつつあります。


三つのピラミッドは、頑丈な岩盤の上に作られているので、崩れないのだと聞きました。作る時の様子がいろいろ考えられていますが、最初の土台は、溝を将棋盤のように掘って、水を流し、水平を作ったら、そこに線を引き、その線より上の部分を削って、溝の中を埋めて、しっかりした水平の土台を作ったと言われています。

その後の作り方については、いろいろあります。

1、長い坂を作って、引っ張り上げたという説、

2、螺旋状にして、ピラミッドの周りをぐるぐる回りながら、石を上に上げたという説。
3、おもりを付けて、反対側から引き揚げたという説

など、いろいろ語られています。

最近のテレビで扱われたのは、3番目の説ですが、それと組み合わせるような方法で、ピラミッドの少し内側にトンネルのような通路があって、それが上に石を運ぶ道だったのではないかといわれるようになりました。
まだまだ、これから、わかってくることがたくさんあるようです。

吉村先生は、ピラミッドはお墓ではないと言っていますが、エジプト考古学庁のザヒ博士は、お墓だと言っています。

このピラミッドだけを取っても、話題がありすぎて困るくらいです。

これから少しづつ話して行きます。

つづく。
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