絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

レオナルドの岩窟の聖母

2014-02-17 | 美術
レオナルドの岩窟の聖母を見ていて、いろいろ気づくことがありました。

天才の絵、歴史に残る素晴らしい絵、だからそれについて何かを言うのは大それたことと
思い、ただ素晴らしいと思ってみていました。

しかし、この絵は、なんだかおかしなところがありますね。



中央にいるのは、聖母マリアですが、マリアの顔と右にいる天使ウリエルの顔の大きさを比べると、マリアの顔が
異常に大きい。

天使の顔は、マリアより手前にあるはずなのに、空間的にも奥に感じる。

また、マリアの肩幅があまりに狭い。
マリアの右手は、ヨハネの肩を抱いていますが、そこまで届くかなというほど、腕が長い。

マリアの左手は、キリストの頭の上にかざされていますが、その手も大きい。
天使ウリエルの顔の前という状況だから、その顔と比較してかなり大きく感じる。

天使ウリエルの手も顔との前後関係がややおかしい。ウリエルの右手はやや手前に来すぎている。

天使ウリエルの左手は、キリストの体に触れているようだけれど、はっきりしない。

天使ウリエルの体のポーズはどうなっているのだろう。左ひざをついたポーズか?
右ひざは立てているのか?背中の形がおかしくないか?天使の羽があるために背中の形がおかしく感じるのか?

そういうことに疑問を持ち始めたら、マリアの体のポーズはどうなのか、全くわからない。
マリアの体の前にあるお盆くらいの大きさの物は何なのか?それはマリアのひざの上に乗っているのか?

だとしたら、マリアは何かに腰かけているのか?どんなポーズなのだろう。
パッと見るとマリアはひざ立ちしているのかと思っていたので、よく見るとわからなくなりました。

今まで、そういうことを考えてなかったので、気になりだしたら、こんなに疑問が湧いてきました。





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