絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

高校生の絵2

2013-11-06 | 高校生の絵
この絵も今回の麓原展で特選に選ばれました。本庄第一高校美術部の1年生です。



水に写った女子高校生です。

この場合、水に写った方がはっきりとメインになっています。
こういう状況を描く場合、現実と写ったものを同じくらい描いてしまうことがありますが、それではどちらを見ていいかわからなくなります。
これは、明らかにわかります。

しかし、見事に描きましたね。見ていて憎らしいくらい上手いです。

私は、パッと見た瞬間、写っている人物がこちらに倒れそうに感じました。
この場合は、もっと見上げた感じになるのかなと。
具体的に言えば、頭がもっと小さくなる。

しかし、そのように描くと、頭が小さすぎて絵が弱くなる。
だから、この場合は、これで良いと思いました。

人物を左に寄せてありますが、右側に小さい暗い部分があります。
これでバランスを保っています。
この暗さは重要ですね。

実物の傘は本当はもう少し暗いの?と聞いたら、そうですと答えました。
頭も、実際はもう少し小さいの?と聞いたら、そうですと答えました。

上の濡れている地面は、上が遠いので、タッチの大きさを気を付けるようにアドバイスしました。
近い方を大きめに、遠ざかるほど小さめにするといいよと。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高校生の絵 | トップ | 高校生の絵3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

高校生の絵」カテゴリの最新記事