絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

本庄第一美術部 県展制作6

2013-05-14 | 高校生の絵
一輪車をテーマにしました。



私は、初心者には、このような場所を描くことを勧めます。

生活の中の一隅という感じです。静物画を描かせると、大抵だめなのはモデル組です。
飾ったようなわざとらしい構成になって、面白くありません。
自然さを伴うには、何気ない生活の中の一隅を探すのです。

それには、一歩外に出てみるということが良いと思います。
物置やガレージなどの外に置いてあるものが意外に絵になったりします。

このような自然さを伴うものを初心者は見つけてください。

この場合、必要なことはデッサン力です。
それと、透視図法も関係します。

静物画と風景画の両方の要素を含んだものです。

また、ただの風景画では、なかなか使わないオレンジなどが使える点も
この種類の絵は有利かなと思います。いろいろな色が使える絵になるということです。

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この絵には、テーマがあります。
一輪車が主役になっています。このように一つの物を見てくださいというように
スポットを当てた構成を私は勧めます。この絵に関しては、生徒が自分で見つけたものですが、
これが、本庄第一の伝統になっているともいえます。

また、主役の一輪車はオレンジですが、もう一台黒っぽいのが脇役にあって、主役を引き立てています。
ドラマで言えば、助演です。その二つをメインにして、他のものがそれよりも目立たないように構成されています。

左奥をどのようにするかは、これからの問題ですが、やはり主役を引き立てるように、ということは目立たないように控えさせる表現が求められるのです。しかし、全くの無表情というわけにはいかないでしょう。







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