絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

高校生の絵

2013-11-05 | 高校生の絵
今回麓原会で、受賞した本庄第一高校の生徒の絵をご紹介します。



水平に広がる風景を縦絵にするのは、なかなか難しいのですが、この絵は縦絵として成立しています。

このような場所は、水平な線が多くて、長方形を積んだような絵をよく見かけます。
そして、構図が悪いなと思います。しかし、この絵は地平線のあたり以外は、水平線がなくて、特に近景の形に変化があるため、
縦絵にしても、構図が良い感じがします。

とてもいい感じで描けました。

中央の建物と、右の建物を比べると、右側の二つの建物が大きいように感じます。
両サイドに黒い電柱がありますが、高さの関係を変えたらどうでしょうか?
雲が建物に接触しているのが、やや気になります。
その雲は、きちんと水面に写っているでしょうか。やや怪しいです。

一番近い部分の土のひび割れに変化がほしいです。同じすぎます。
少し幅の広い溝ができるとか、リズムを考えたいです。
水の中まで描いていますが、水面の波を考えたときに、中が屈折するはずです。
それが、中はストレートに見えています。そこに工夫があると良いと思います。

途中の水から出ている土の部分の形がとがりすぎています。
少し考えないと、暗い部分が立って感じてしまいます。

いろいろ問題はありますが、全体的には爽やかで絵の大きさを感じます。
とてもよく描けたと思います。
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