絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

自己肯定感

2011-11-28 | 日記
沖縄の高校の先生から、メールを頂きました。

その中に、自己肯定感という言葉がありました。
私は、初めてこの言葉を聞きました。
自己否定という言葉なら自分でも使いますし、何度も聞いているのですが。
先生に寄ると、生徒のことで話している時に、よく使う言葉だそうです。

そして、私のことを自己肯定感が強いとおっしゃっていました。
それは、嫌味ではなく賞賛の意味だとおっしゃってくださいました。
私は、有難うございますとお返事しました。

ただ、私は自惚れているだけですがとお答えしました。

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また、そのメールの中に、私が座右の銘にしていることがありますか?という言葉もありました。

私は、加藤諦三さんの本をたくさん読んで、心に火を点けられたので、そのことをお伝えし、
その本の中に書かれていた言葉を大切にしていると答えました。

それは、「錦を着て憂える人あり、水を飲みて笑う人あり」です。

人間にとって何が大切か?お金があって端から見たらうらやましいような家に住んで、とても幸せそうに見える人でも、こんなに大きな家を作って税金が大変だとか、掃除をするにも広すぎて嫌になるとか、不平不満ばかり言って家族はいがみ合っているということがある。それに対して、小さな借家住まいでお金もあまりないけれど、家族仲良く常に笑い声が絶えず、楽しく過ごしている人がいる。どちらが幸せか???

そんなことです。

もちろん、お金はないよりあったほうがいい。しかし、人間の幸せはお金だけで判断できないというお話しでした。
幸せは、心が決めるもの。考え方、心の持ち方で変わるということです。

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私の自己肯定は、マラソンの有森さんの言葉にも影響を受けました。
有森さんは、バルセロナオリンピックで銀メダルを取り、アトランタで銅メダルを取った人です。
そのアトランタオリンピックが終わってのインタビューで、「初めて、自分で自分を褒めたいと思います」と言いました。
私は、銅メダルであっても、その前の銀メダルより価値があると思いました。

私は、「あなたは素晴らしい人です。君が金メダルだよ」とテレビに向かって言いました。

自分で自分を褒める、いい言葉だなと思います。
誰でも後悔はしたくない、しかし、人生は後悔することばかりです。

やって良かったと思える生き方をしたい。だから、誰も褒めてくれなくてもいいから、自分で自分を褒められる生き方がしたい。
これが、その後の私の生き方になりました。
ふと、振り返ったとき、「お前もよくやったな、偉いぞ」と自分で自分に言うんです。

私の自己肯定は、そこから来ています。

とかく、人は自己否定に陥りがちです。自分はダメだと思ってしまいます。
でも、それは人と比べるからかもしれません。劣等感はそれをバネにすれば、とても良いことです。しかし、落ち込んだらマイナスです。優越感は危険です。しかし、自分を乗せると考えたら、ある意味自惚れでも良いのです。

日本一になろうと私は生徒に言いました。私の言う日本一とは、日本一の生き方です。何かのコンクールで一位になることではありません。そんなものは、後から嫌でもついて来ます。日本一の生き方ができたら、誰にも負けません。私の言う日本一とは、誰にも負けないという気持ちのことです。

ついでに、言いますが、私の言う日本一は、誰でもなれる日本一です。
誰にも負けないという事は、一番でしょう。

だから、有森さんに君が金メダルだよと言ったのです。




















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