絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

裸婦デッサンの進め方

2010-09-05 | 絵画指導
裸婦デッサンの進め方をご紹介します。

と言っても、私の場合は、ほとんど普通のクロッキーと同じです。

1、構図を考える。(位置と大きさです)


初めに、人物全体をどこからどこまでに入れると方針を立てます。
描いているうちに、はみ出してしまったということはいけません。
そのための方針です。
ここでは、頭の位置と手を着いた位置、二つの膝の位置、足の位置を捕まえて、大体直角三角形を作る感じで良いと思います。

2、比例を考える。ポイントを作って、そのポジションを上下左右比べて、位置を決めるのです。


大きさ比べ、長さ比べはとても重要です。これが狂っていると、最後まで響きます。

3、明暗表現。これで立体感を出します。
  (1)まずは、大きく二つに分ける。
  (2)つぎに、一番暗い部分を作る。
  (3)陰影を分ける。


陰影は、陰より影の方が暗いということを意識します。膝の下の床の暗さが分かりやすいでしょう。一番暗い部分は、明るい部分から暗い部分の移った近辺にできます。光の当たらない反対側には、反射光が当たって少し明るく感じます。

  大体、説明のために、わかりやすく描いてみました。

4、これが実践の20分です。


1~3は説明のために今夜描いてみました。
実践はこのようです。これは、まだ20分なので、細部までは描き込めませんでした。

5、これは1時間で描きました。



1時間あると、ここまで描けます。しかし、まだタッチが荒いですね。
もう少し、デリケートにタッチを殺して描いていくこともできますが、勢いが良かったので、ここで終わりにしました。タッチの面白さで見せるのもいいかなと思ったのです。
最終的には、個性と美しさを求めているので、完璧に描き上げて、写真のようにしてしまうのは、絵画ではなくなってしまうかなと思います。誰もが同じデッサンになってしまいます。強弱をどのようにつけるかで、画家の個性が出るでしょう。また、どこでやめるかも画家の力量です。

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