絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

スペインの画家(ムリーリョ)

2009-12-20 | 美術
今日は、ムリーリョを勉強しましょう。

代表作(乞食の少年)

私は、ムリーリョというと、乞食の少年の絵が直ぐに思い浮かびます。
みなさんは、ご存知ですか?
この子供に、左から強い光が当たっているのが印象的です。そして、裸足の足に泥がついています。この泥をはたいてやりたいと言った人がいました。そのくらいリアルに描いてあります。

私は一度この絵を模写してみました。髪の毛の描き方や服の緑の違いを表現することが勉強になりました。

ーーーー
特徴

今回、学んだことは、晩年の特徴ですが、薄もやの様式と言われている表現です。
聖母マリアを描いた絵はたくさんあるので、ただマリア様が描いてあっても特徴を見いだせないと思いましたが、この表現は、やさしいマリア様の感じが実によく出ています。あまりに優しく美しいので、ロココかと思ってしまう感じです。

そうしたら、ロココを先取りしていると解説にありました。なるほどと思いました。

特徴は、マリア様の周りに裸の赤ちゃんたちがたくさん描いてあることです。羽が生えているので、天使でしょう。これは、他の画家があまり描いてないように思います。ラファエロが描いたかな?しかし、この薄もや的な描き方でのマリアなので、ムリーリョの特徴が出ていますね。

一応、乞食の少年とこのマリアさまの絵を覚えましょう。

ーーーーー
先ほどの薄もやの様式をスティロバボローソというそうです。初めて知りました。

ーーーーー
エピソード

ムリーリョは14人兄弟の末っ子で、両親を早くに亡くして、姉夫婦に育てられたそうです。

自分の5人の子供をペストで亡くし、6番目の子が耳が聞こえない子だったそうです。

カディスの修道院の制作中、足場から転落して亡くなったそうです。

ーーーーーーー

ムリーリョについては、ほとんど知らなかったので、今回はこのくらいを覚えたいと思います。

乞食の少年の絵はルーブル美術館で見た記憶があります。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スペインの画家3 | トップ | 日本地図 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術」カテゴリの最新記事