絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

批評について1

2012-07-06 | 絵画指導
麓原会では、年に三回ほど、作品批評会を行う。
先日は、15人も絵を持ってきた人がいて、今までになく盛況だった。

ただ、そこで言われたことについて、ショックを受けた人がいたそうである。

それを聞いて、ちょっと気になった。

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私の印象では、批評会で誰かを傷つけるような発言はなかったように思っている。
良い勉強ができて良かったですという感想をたくさん聞いたからだ。
しかし、その私が気付かない内に、ショックを与えてしまったのなら、ちょっと気にしなくてはいけないかなと思った。

このショックを受けると言うのは、どのレベルの話だろうか?
絵の批評は、褒めることもできるし、厳しく批判することもできる。

それは、批評する人が、どの高さから見るかにも寄るだろう。

私は常に、その絵を自分が描いたとしたらどう思うか、という視点で見る。

自分だったら、あの場所にあれを置かない。あれは省いて、あの辺に何かを足すなどと考える。
もし、自分だったらこうするというアイディアを示す。

もちろん、それが絶対の答えではない。正しい答えはたくさんあるだろう。だから、もし私だったらという考えである。

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褒めるか批判するかは、その人のそれまでの作品との関係でも違ってくる。
私が批判する場合は、その人はもっと力があるのに、出ていない時である。
だから、あなたはもっと描けるでしょうと思いつつ言う。それでも大人に対して言うときは、高校生に指導する時の半分以下の言い方である。要するに傷つけないようにオブラートに包んでいう。私の美術部の部員なら、「何やってんだ、馬鹿」とでも言いそうなことでも、大人に対しては、思いっきり気を使って丁寧に言っている。

それでも、ショックを受けるとしたら、その人はあまり批評を受けた事がない人なのだろうか。

まあ、とにかく、厳しいことを言われたのだとしたら、それは、あなたはもっと描ける筈ですよと思われている証拠だと考えるべきだろう。できないことを要求する批評というのは、あまりないだろう。

つづく
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今日から麓原会夏季展

2012-07-06 | 展覧会
昨日の夕方、飾り付けを終えて、今日から三日間展示です。



本庄市民文化会館ギャラリーです。
お近くの方は、ぜひ、ご覧ください。

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