東野圭吾さんの「真夏の方程式」を読んでいます。
私は内容を知らないで読んでいるので、最初子供が主役の小説かと思っていました。
そうしたら、やはり湯川教授が出てきたので、あれ??と思いました。
電車で乗り合わせた変なおじさんが湯川先生だとわかったとき、急に面白くなりました。
なんだ、やはりガリレオだったかという気持ちと、そうなのかじゃあ何か事件が起こるなという想像が同時にやってきました。
ただ、これはいままでと違って、子供と湯川博士の会話が興味深いです。
ーーーーーーー
「何で、ニュートリノなんてものを研究するの?」と子供が聞きます。
すると、湯川先生は、「知りたいからさ」と答えます。
そして、「それを知って何の役に立つの?」と子供が聞きます。
「いい質問だね」と湯川先生は言います。
こんな会話が楽しいです。
この後で、湯川先生は、分かりやすい喩で、子供に説明をします。
私は、この会話を読んでいて、こんな先生がいたら、もっといろいろ聞いてみたいなと思いました。
ーーーーーーー
そのわかりやすい説明とは、
「君は、地図を持っていたので、迷わずにこの旅館に来られただろう。
人類は、正しい地図を作りたいと思っているんだよ。
人々が迷わずに、平和に暮らせる地図を」と説明しました。
それが、科学だということです。
ーーーーーーーーーー
私は、成程と思いました。
例えば、先日の金環日食も昔は、この世の終わりだとか、何か不吉なことが起こる前兆だとか考えられました。そして、天の怒りを鎮めるために、若い女性を生贄にして、天に差し出すというようなことまでした種族がありました。
金環日食は、太陽と地球との間に月が来ただけのことで、特に大事件ではありません。
新月と言われる状態で、満月の反対です。これは毎月一回起こることです。
ただ、丁度太陽の真ん前に来るのが何十年に一度とか、日本でそのように見えるのは、300年に一度とかそういうことなのです。
今の科学で言えば、それが天の怒りだとはとても思えません。しかし、科学の進んでいない過去には、不吉なものとして考えられました。そのために命を落とした女性がいたのです。
こんな悲劇は、正しい地図を持たないために起こる悲劇です。
地図という所を知識という言葉に置きなおせば、分かりやすいでしょう。
科学の進歩によって、正しい知識を持つことで、人間は詰まらない迷信に惑わされずに済むという例ですね。
こんなことが、思い浮かびました。
ーーーーーーー
子供が素朴に疑問に思うことを、サラッと一言で答えるガリレオ先生を見ていると、こんな先生に教えてもらいたいなあと思いました。
この本のテーマは、一つの事件をガリレオ先生がどのように解き明かすかという点にあると思いますが、それよりも、こういうテーマ以外の点に面白さがあります。
その観点から、もう一度、他の小説も読み直してみようかなと思いました。
それよりも、ガリレオ先生に代わって「なんで??」に答える東野先生の方がいいかな?
そんな本はないでしょうか?
私は内容を知らないで読んでいるので、最初子供が主役の小説かと思っていました。
そうしたら、やはり湯川教授が出てきたので、あれ??と思いました。
電車で乗り合わせた変なおじさんが湯川先生だとわかったとき、急に面白くなりました。
なんだ、やはりガリレオだったかという気持ちと、そうなのかじゃあ何か事件が起こるなという想像が同時にやってきました。
ただ、これはいままでと違って、子供と湯川博士の会話が興味深いです。
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「何で、ニュートリノなんてものを研究するの?」と子供が聞きます。
すると、湯川先生は、「知りたいからさ」と答えます。
そして、「それを知って何の役に立つの?」と子供が聞きます。
「いい質問だね」と湯川先生は言います。
こんな会話が楽しいです。
この後で、湯川先生は、分かりやすい喩で、子供に説明をします。
私は、この会話を読んでいて、こんな先生がいたら、もっといろいろ聞いてみたいなと思いました。
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そのわかりやすい説明とは、
「君は、地図を持っていたので、迷わずにこの旅館に来られただろう。
人類は、正しい地図を作りたいと思っているんだよ。
人々が迷わずに、平和に暮らせる地図を」と説明しました。
それが、科学だということです。
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私は、成程と思いました。
例えば、先日の金環日食も昔は、この世の終わりだとか、何か不吉なことが起こる前兆だとか考えられました。そして、天の怒りを鎮めるために、若い女性を生贄にして、天に差し出すというようなことまでした種族がありました。
金環日食は、太陽と地球との間に月が来ただけのことで、特に大事件ではありません。
新月と言われる状態で、満月の反対です。これは毎月一回起こることです。
ただ、丁度太陽の真ん前に来るのが何十年に一度とか、日本でそのように見えるのは、300年に一度とかそういうことなのです。
今の科学で言えば、それが天の怒りだとはとても思えません。しかし、科学の進んでいない過去には、不吉なものとして考えられました。そのために命を落とした女性がいたのです。
こんな悲劇は、正しい地図を持たないために起こる悲劇です。
地図という所を知識という言葉に置きなおせば、分かりやすいでしょう。
科学の進歩によって、正しい知識を持つことで、人間は詰まらない迷信に惑わされずに済むという例ですね。
こんなことが、思い浮かびました。
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子供が素朴に疑問に思うことを、サラッと一言で答えるガリレオ先生を見ていると、こんな先生に教えてもらいたいなあと思いました。
この本のテーマは、一つの事件をガリレオ先生がどのように解き明かすかという点にあると思いますが、それよりも、こういうテーマ以外の点に面白さがあります。
その観点から、もう一度、他の小説も読み直してみようかなと思いました。
それよりも、ガリレオ先生に代わって「なんで??」に答える東野先生の方がいいかな?
そんな本はないでしょうか?