はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「ミムス」

2018-07-29 22:12:38 | 本・映画・ドラマ
リリ・タール著「ミムス」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。

2週間くらい前に参加した、「本を読まない読書会」で、
この本、いいよ~~~って教えていただいた本でした。
自分で選ぶと、ついつい偏りがちになってしまうので、
お勧めの本も、たまには読んでみよう~と思ったのでした。

550ページという分厚さの本は、読み始めるのに、少し気合が要りました。

タイトルの「ミムス」は、宮廷道化師の名前で、
囚われとなった、隣国の王子フロリーンは、地下牢に父である王様や、家臣たちの
存在があるので、逃げることもできず(逃げると、父親が拷問されたり、
殺されたりしてしまう、、ので)、
屈辱的なことに耐え、道化師ミムスの弟子として、
日々過ごすことしかできないのだった。。。。

ということで、半分くらいまでは、騙されて囚われの身になるとか、
拷問に耐えるとか、、、お先真っ暗な感じのストーリー展開だったので、
ちっとも面白くなくて、、、いっそ、途中で読むのを放棄してしまいたい、、
ところだったのだけれど、「この本いいよ~」と言ってくださった方の、
「いいよ」を信じて読み進めました。
前半は、、それだけが原動力で、、読んでたかも^^;(正直ちょっと辛かった)

ところが、後半は、うって変わっておもしろくなり、
少しずつ希望の光が見え、それに向かって一緒に頑張っているような気持ちで
一気に読めてしまいました。

また、同じ状況でも、立場が変われば、全然違うように見える、、なんてことにも
気づきつつ。
長年戦争をしてきた隣国同士だけれど、これからは、、少し仲良くなれるのかなという、
ハッピーエンドな終わり方だったのは、救いでした。

八方ふさがりと思える状況でも、諦めず、、頑張れば、突破口が見えてくるものだ、、と
伝えたかったのかな。

でも、、絶望感漂う前半、、は、ちょっと長すぎなんじゃないかと思ってしまった^^;
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