はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「去年の冬、きみと別れ」

2018-04-24 10:08:14 | 本・映画・ドラマ
中村文則さんの「去年の冬、きみと別れ」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


この春公開中の映画『去年の冬、きみと別れ』の予告編で、
「観た人すべてが騙される」というのが気になり、
タイトルの素敵さに心惹かれ、読んでみました。

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。
彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。
だが、動機は不可解。事件の関係者も全員どこか歪んでいる。
この異様さは何なのか? それは本当に殺人だったのか?
「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。なぜなら、この事件は実は――。

物語は、「僕」という一人称が語る感じで展開する。
最初、「僕」は、確かにライターさんだったのだけれど、
途中から、「僕」が、他の誰かに入れ替わっている。僕って誰?
もしくは、多重人格?なんて、頭の中が混乱しつつも、
それゆえに、読むのを止められず、一気読みしてしまいました。

読み終えても、なんだか、頭の中が整理されず、もう1度読まなければ、
ちゃんと理解できないのかもしれない(読んでも理解できないかも)
なんて思いつつ。。

映画と、小説は、微妙に、登場人物の関係が、異なっているような気がする。
映画見たわけじゃないから、わからないけど。

一言で言えば、『狂気と、狂気の闘い』みたいな感じ。
普通の人に見えるような人でも、だれしも、その中には、「狂気」めいた部分を
持っていて、恋愛とか、、何かのきっかけさえあれば、その狂気がぐいぐい出てくるのだ
というようなことを、表現したかったのか?

登場人物のほとんどが、狂気に満ちている。
なんだか、怖かった。

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