はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「私たちが好きだったこと」

2011-12-14 11:38:13 | 本・映画・ドラマ
宮本輝さんの「私たちが好きだったこと」を読みました。

裏表紙の紹介によれば…

『工業デザイナーを目指す私、昆虫に魅入られた写真家のロバ、不安神経症を乗り越え、
医者を志す愛子、美容師として活躍する曜子。偶然1つのnマンションで暮らすことに
なった4人は、ともに夢を語り、励まし合い、2組の愛が生まれる。しかし、互いの
幸せを願う優しい心根が苦しさの種をまき、エゴを捨てて得た究極の愛が貌を変えていく。
無償の青春を描く長編小説』

私は、タイトルに惹かれて、本を手にしたのだった。

既に映画化されているとは、全然知らず、読み終えて、野沢尚さんの解説の中で、
映画化されているという事実を知った^^;
1997年の公開といえば・・私が、生きることに、自分自身のことで、いっぱいいっぱい
だったころで、映画のことなんて、ほとんど眼中になかった頃だから、仕方がない
のかもしれないけれど^^;

主な登場人物4人…ん~~~~誰の心に一番共感できるのだろう??
真っ先に除外するのは、女2人だ。

本を読みながら、“僕”が、愛子が病気であることに甘え、なんでも人にしてもらうのが
当たり前な様子にイライラし始めたころ、私も、本を読んでいて、少しいらいらし、
最後まで読むの止めようかなと思ったほどだったんだ(苦笑)

病気の辛さは、わからないけど、人に借金までさせたお金で、大学に行くってのは…
私にはあり得ないので、愛子には共感できない。
一緒に生活している人がありながら、昔別れた不倫男と、関係を戻し、奥さんも自分も
身ごもって、奥さんは無事出産、自分は中絶という、、、恋をしていたのだから、
仕方ないじゃん…とは思えない(思いたくない)プライドのなさ加減と、
ずたずたに傷ついたあと、一緒に生活していた彼のもとに戻ってきて、結婚まで
しちゃうという…人をなんだと思っているの?という感じが許せない曜子にも、
共感できない。

どちらかといえば、“僕”か、“ロバ”に共感できてしまう私は、どこか男っぽい面が
あるのだろうか?

若気の至りとも思えるこの4人の関係は、遠い昔の懐かしさみたいなものを、
少し思い出させてくれる気がした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« トレモロが苦手なのかな? | トップ | 車の四葉マーク »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本・映画・ドラマ」カテゴリの最新記事