はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「極上の孤独」

2019-10-20 20:48:54 | 本・映画・ドラマ
下重暁子さんの「極上の孤独」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


現代では「孤独=悪」だというイメージが強く、
たとえば孤独死は「憐れだ」「ああはなりたくない」と一方的に忌み嫌われる。
しかし、それは少しおかしくないか。
そもそも孤独でいるのは、まわりに自分を合わせるくらいなら一人でいるほうが何倍も愉しく充実しているからで、
成熟した人間だけが到達できる境地でもある。
「集団の中でほんとうの自分でいることは難しい」「孤独を味わえるのは選ばれし人」
「孤独を知らない人に品はない」「素敵な人はみな孤独」等々、
一人をこよなく愛する著者が、孤独の効用を語り尽くす。


小学生の頃、通信簿に『協調性がない』と書かれるのが嫌だった、、と
書かれていた、下重さん。。私もそうでした~~~~!!って、思わず
ぐいぐいっと共感してしまいました。
「協調性ってなんだろう??」と、子供心に、ずっと思っていました。
けれど、中学生になる頃には、何でもみんなと同じ、、である必要はないんじゃないの?
なんて、すっかり居直っていて、、協調性がないってのは、欠点ってわけじゃない、、
などと思っていたような子供だった私。

なので、比較的、一人で行動することは好きだったし、そういう意味では、
孤独を愛する、、なんてことは意識していないけれど、一人で遊ぶ(読書も含め)時間は
とても好きだったような気がします。

きっとそれは、今も同じなのだろうと思いますが、、年を重ねるとともに、
一人で過ごすことは好きだけれど、それは、ホントは一人じゃない、、って
ことが前提となっているからなのであって、、本当に一人になってしまったら、、
永久に一人、、という状況を、、心から楽しむことはできるのかしら?

と、少々、将来の孤独が心細くなりつつあるこの頃なので、そういう意味でも、
この本は、、興味深く読めました。

今一人暮らしの私は、、本当なら2人暮らしなのだけれど、たまたま一人ってだけなので、
すごく一人の時間を楽しめているのだけれど、、、
今の一人、、という状態と、
本当に一人になってしまった場合とでは、心のありようが、全く違うと思うのです。

そういう意味では、下重さんも、、、本当に一人という状況になったことがないのかも
しれないので、ホントの意味での『孤独感』ってのは、、、実感としては、
どうなのかしら~?なんて思ったりもするけれど、自立されてる方なので、
私と同じにしちゃ~いけませんよね^^;

「人の顔は生き方の履歴書」とも書いてあったので、いい感じの顔で、
年を重ねて行けるといいなぁとも思いました。
コメント
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