森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

第9回 日本認知運動療法研究会 学術集会

2008年06月30日 21時55分34秒 | 過去ログ
第9回 日本認知運動療法研究会 学術集会


テーマ 心の可塑性 -ロマンティックサイエンスの世界-
期日 平成20年7月5日(土)・6日(日)
7月5日(土) 9:20開始予定(受付:8:00~)
懇親会19:00~21:00 東洋大学スカイホール
7月6日(日) 9:00開始予定(受付:8:00~)

場所 東洋大学(東京都文京区白山)
学会長 池田由美(首都大学東京)


10:10 特別講演1
「意識のサイエンス-ネットワークに立ち上がる『私』という現象」
高畑圭輔(慶應義塾大学)

司会:森岡 周(畿央大学)






喜びが身体化されるとき

2008年06月30日 21時48分46秒 | 過去ログ
土曜日は大阪より福井へ。
北陸を行く特急列車にのるのは、
もう何年振りだろうか?
金沢のバイオメカニクス学会以来だと思う。
昔は、姿勢制御を少し数式を用いて研究していた時代がある。

10年以上、いやかなり前だ。
海外留学より前なので24、25歳ぐらいだと思う。

途中、ノスタルジーを感じるとともに、
少し、ナイーブに。
毎週末、一人で移動していると、
たまに、自分はどこに向かおうとしているのかが
ぶれる。

福井駅に到着し、山崎先生に
福井医療短期大学まで送迎してもらう。
福井医療短期大学は、専門学校が短大になった数少ない学校である。

堀会長や四谷学術局長にごあいさついただき、
講演に入る。

初日は、理学療法は、「刺激から情報化」へシフトすべき点を
神経科学の視点から述べた。
「知覚」される視点を環境と身体との相互作用の面からできるだけ平易にのべた。

その夜、懇親会を開いていただき、
日本海の海の幸とお酒を堪能した。

翌日は、運動発現までの神経メカニズム、
そして運動学習の脳内機構、
最近のトピックスである運動イメージを中心に話し、
学習の神経ダイナミクスと同時に、
対話としての臨床の重要性を科学の視点から解説した。

僕は大学教員であるので、基礎(仮説証明)をしている(本当は基礎と臨床の架け橋としての研究)が、
臨床家の皆さんは、臨床研究へとすすめていただきたい。
研究は、治療志向性であるべきだ。
いつまで、評価志向性なのか。
理学療法・作業療法・言語療法を治療として吟味し、アイデンティティを構築すべきだ。

14時すぎに終了し、
皆さんに見送ってもらいながら、一路大阪へ。

心斎橋に17時半につき、そのまま、ゼミ生の結婚パーティーへ。
中野、ちよえに「おめでとう」をいい、
疲労が披露で払拭された。

地下鉄で帰り、奈良へ。
週末の仕事は続く続く。

今日は久しぶりに「基底核」の勉強をして、
ただいま、信迫君が「投稿論文」をフィニッシュさせるために、
大学へ。

数日には2本投稿し、master論文とする。


こうむらandかわむら

2008年06月26日 23時29分38秒 | 過去ログ
昨日は大学院の授業で岐阜より河村君、
名古屋より吉田君が大学に来た。
まず吉田君のプレゼンはUSNに関する継続的調査であり、
症状特性による脳葉間のネットワークの違いであった。
模式図としてのプレゼンは非常に面白く、
何か方法論だけ見出せば、ブレークスルーになるんじゃないかと思った。
Taskを考えないといけない。
2つの視覚情報処理過程におけるボトムアップ情報処理と
トップダウン情報処理の双方向性ネットワークによる意識の生成が
明らかになればUSNの特異性が解明できると思うが、
それはそれは長い道のりだ。

岐阜の河村(こうむら)君の前には東朋香芝病院の河村君のプレゼン。
ややこしいね。
河村君からはDichotic Listening Testに関する内容と
Working memoryのHigh spanとLow spanによるAttention mechanismの 違いに関する研究であった。

意味か知覚属性か。
言語の学習のメカニズム解明に一歩前進したい。

最後はこうむら君からのSMAの機能回復に対する再考であった。
これも意図か記憶か、PreMotorよりも面白いかもしれない。
それと両手操作は前から取り組みたい課題でもある。

色んな研究を聴くと、
いろんなアイデアが浮かぶ。
創造し、それを表現することまでのプロセスが楽しい。
時間がもっとあれば、いろんなことができるが、
1日は24時間しかない。
そして、集中はせいぜい、4時間程度か。

昨日は午後の4時まで自分が昼食をとっていないことに気づかなかった。
忙しくて、抜くということはあるが、
気づかないなんて・・・ もうworking memoryがフルなんですね・・・

合間は会議のパレード。

今日も同じくパレード。

しかし、「身体運動学」はほぼ9割完成した。

つぎなる表現を創造することが楽しい。

その前にせっかくリバイス修正すれば、掲載してくれるといってくれている国際雑誌に出さないといけない。

時間、それはかけがえのない、しるし。

大切にしたいものだ。

明日、この見ている(感じている)世界が変わったとしても。

小さな喜び

2008年06月24日 08時12分10秒 | 過去ログ
一昨日、長崎より帰り、職場に向かおうと身体を動かそうとしたが、
難しいと思い、奈良に帰宅した。





長崎では、古い町並み&坂道の情緒を感じ、
久しぶりに町並みに対して「うれしさ」を感じた。



丸山公園周辺の「PSYBAR SPACE おん」というすばらしい空間(Bar)に出会い、
そこでの「ボレロ」から「come together」への曲の展開に「驚き」を感じた。
マスターは「ゴールド」でもとはいたという。
「ブラックエンペラー」など、懐かしいことばも出てきた。





「表現」するということは、実にすばらしい。




昨日は、大学で高速道路走行のような授業準備をして、
京都、滋賀に実習地訪問へ。
途中、頸部から腰部にもう我慢できない痛みがあり、
身体の悲鳴を感じた。
この乗り物による「移動」「揺らぎ」は、ときに「新鮮さ」から快感を生じさせるが、
こう毎日だと「負荷」から「不快」を感じる。
「情動」から来ている「痛み」もあろうが、
身体を触ると、熱い。


実習生は良くがんばっているようだ。


それを聞くと安心する。


原稿を書くのが滞っているが、コルセット巻き、何とか対応しようと思う。




身体意識の来歴

2008年06月21日 18時06分59秒 | 過去ログ
昨日はM2の谷口君、M1の十河さん、湯川君、
そして共同研究者の平澤さんのOT学会での発表が終わり、
1部の研究室のメンバーと長崎大学の沖田先生らのグループと懇親。
そのために、思案橋周辺から駅前まで20分かけて歩く。

そこには、おもわずほほえむ碑があった。
ここから始まったのかと。

「海援隊発祥の地」

長崎には長崎県士会の講義以来でもう6年ぶりぐらいかな。

そのまま歩くと「後藤象二郎邸」跡地。



長崎には「龍馬通り」があるなど、龍馬ゆかりの地が多い。
江戸時代唯一世界に開けていた長崎。

その長崎だからこそ、
いろんな仕事を持ってきていたが、
ゆっくり休もうと思った。

今日はM2の河野君、M1の熊谷さんの発表も無事に終わった。

今からその打ち上げである。

ゆっくりした中で、
宮田塾の塾長が3日間で作った曲を大音響で聴くと、
「血が騒ぐ」、その感じだ。
この感じは、帯屋町で生まれたときから、身体で感じてきた意識の来歴がある。


みんな、仕事の合間に頑張っている。
「創る」ということは、人間らしさの根源。
そこには、困難(不快)がかならず付きまとう。
なんか、心はもやもやするし、いらいらするし、
そして体には足に錘がついているように、つきまとう。

しかし、それもこれも、「創りだす」ためのエネルギー。

最終的には、それが、共感(一体感)を産み、
そして、快になる。

快とは、人から与えられるものではなく、
自分で作り出すのだ!

そして、その快は、笑顔が伝染するように、
伝染していく。

良ちゃんがんばれ!みんなで当日はA10ドーパミン出そうぜ!
昨年のときよりは、より大変になっていると思うけど、
「宮田塾」には、何か知らないが、人を幸福にさせる「結合」がある。


ニューロンの回路網も、
社会の回路網も同じ。

電線のような単純なものではない。



さて、「脳を学ぶ」は昨年度発行だが、
「No.2」の売れ行きであった。
うれしいかぎりである。


そして、その横にはできたてほやほやの「ロマンティック・リハビリテーション」が。



そこに出ている皆さんの笑顔に人間の強さと豊かさを垣間見た。




出会いの達人

2008年06月19日 22時31分48秒 | 過去ログ
いよいよ回想録となってしまった。
火曜日にバタバタと大学を出て、
伊丹空港から高知龍馬空港へ。

20時に八木研究室の皆さんとMIYATAYAで。
宮本氏のGerontology掲載を祝う。




よさこい「宮田塾」のみんなとも久しぶりの談話。



飲みすぎに注意。



翌日、高知県下の高校を訪問する。

久しぶりの地平線に心が躍る。
わが母校にも。






あたご病院に行く最中に、近森の新たな展開をみた。



夕方、あたご病院の実習訪問へ。
学生もがんばって、問題なくやっているようだ。
SVらが優しい。
「やさしさ」は人間に「やさしさ」を運ぶ。
この「やさしさ」は情熱ありきの「やさしさ」である。

夜、宮田塾の塾長、そしてあたご病院から踊り子になってくれる面子たちと懇親。

同じく、飲みすぎに注意。



高知の返杯システムが、身にしみる。

世の中には、「出会いの達人」がいるようだ。

「出会い」は人を成長させてくれる。
けれども、それは「偶然」でなく、
ある面、「必然」なのかもしれない。

人が人を創る。
この日、畿央大学の学生は「理学療法士」ではない「祭り人」と話し、
自分の世界観が広がったようだ。
そこに「創発」がある。

人生は出会いの旅である。


「計算」「物理」で生きない、それに秘訣があるようだ。

今日、高知より帰り、会議3つに「よれよれ」にながら出て、
そして、明日早朝に「長崎」に向かう。


本当に回想録となってしまった。