森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

「借り物」では「こころ」は生きていけない

2008年06月09日 23時58分47秒 | 過去ログ
一昨日は岡山で講義を終えたのち、
新幹線に乗り、福岡へ。
大学院生の信迫君と新幹線内で会い、
博多駅まで。
講演内容のチェックをしようと思ったが、
乗り物酔いとなる。
視覚‐前庭感覚の不一致による自律神経系への波及を恨む。

土曜日はsynergyの面々と懇親会。



懇親会ならではの相互作用が起こる。
男性ばかりの熱い討議に「まじめ」なディスカスになり、
創発した現象もあったと思う。



翌日はsynergyで講演する。
会場の和白リハは相変わらず、おしゃれだ。
マチスの絵が花をさかせる。




運動器疾患のリハビリテーションになぜ「神経科学」の知見が必要かという視点で話した。
「運動制御」「運動学習」、そして、「痛み」という3本柱で話したが、
その一貫性に気づいてもらえただろうか。

午後は院生のノブサコ君の講演。
150人を前に講演体験は始めてと思い、
自己モニタリングに難渋していたが、
いつかリベンジできるよ。
自分自身にね。
臨床の視点の転換はある程度はその目的を達成できたと思う。

「ギコギコ」足を曲げる時代は、
もう息の根をとめないといけない。

その後、田中創先生に送ってもらい、
そして、「陶器」までいただき、本当に感謝しています。
このような「こころ」は率直にうれしい。
「芸術」とはきわめて「こころ」を喚起させうる。





彼は「信念」をもった若き戦士。
理学療法業界もそのようなともし火を消さぬように。
「change」
自分のことを守ることしか考えないと、
それは今の「理学療法」を守るためにすぎない。
それでは、「回帰」するだけだ。

そして、自己の信じるもの(こと)を貫き、
それを説得していくために(仮説を検証するために)、
せめてせめて(学んで学んで)いくしかないのだ。

「借り物」でしかない研究や臨床は、自分を埋没させてしまう。

自分の「思考」を鍛えることだ。

Synergyのメンバーは久しぶりに「頼もしかった」。


もっといろいろ書きたかったが、
完全に仕事のスケジュールが崩壊してしまっている。

無理がきかない身体となりつつある。

「時間」がもっとも大切になった。

「時間」を買えるものなら買いたいものだ。

今日はRockの日らしい。

大音響を出したい気分だ、皮質と辺縁系が双方向に行きあっている。


あ、水池先生 thanks! Mr. Shigemoriも!