森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

理学療法学に掲載!

2011年04月30日 19時19分25秒 | インフォメーション
学術雑誌「理学療法学」にD3の信迫氏が筆頭の原著論文が掲載されました.
信迫悟志,清水重和,三鬼健太,玉置裕久,森岡 周:視線方向認知課題が頸部関節可動域と痛みに与える効果.理学療法学38: 65-73, 2011

この手の論文が理学療法学に掲載されることは,本邦においても,やっと歴史の1ページを開いたといえます.

日記:仕事は生涯の遊び!

2011年04月29日 08時07分18秒 | 日記
もう金曜日ですが,時間差で月曜日からの出来事を書くということは,
なんか不整合な感じが脳内でします.
それ以降様々な経験があるので,
自分が更新しているにも関わらず,
月曜日に戻るからです.

なんか論文の修正をしているときの気持ちに近く,
例えば,査読に時間がかかり,数ヵ月後に修正がきて,
その修正をして提出し,また修正がきて,それが何回か繰り返されると,
もう1年以上前に書いたものを修正するという心です.
特に日本語の論文はその繰り返しが長く,
もう新しい実験が始まっているのに古いものと対峙しないといけない,
つまり自分がそれを乗り越え新しい仮説を生み出し,
その証明作業に入っているが,昔の更新していないものをまだ操作している感じです.
それに対して,英文誌は極めてはやい.
実にスマート,シンプルです.
Review がかたよってないのがわかります.

さて,月曜日は,福岡の実習地にいって,
学生を励まし,指導者に問題点を聴き,
それが解決すべき問題なのか,
そのまま経験をつませるのでよいのか,
と話し,特に問題がなく,スムーズにいっているようなので,
学生をほめ,そして夜の街に消えました.

学生も入り,安藤先生,小鶴先生と,
上肢と下肢の神経機構の違い,
どのように運動が表象されているかを話して,
身体近位部は意識の下で制御されていると話して,
特に頸部,体幹は正常発達において,
胎内で完成されており,これは環境に依存せず,
意識の下での制御であり,どのようなエクササイズであるべきかを議論しました.
また,上肢の到達運動と歩行の周期運動は脳内システムが異なり,
これもどうすべきかを議論し,
この両者において,脊髄固有路,視蓋脊髄路や網様体脊髄路などを考慮したエクササイズ,そして,皮質背傷路とそれらがどのような関係をもつことによって,
機能し始めるかを考察しなければなりません.
体性感覚野や頭頂葉から脊髄に向けて,遠心路が出ていることが発見された現在,
いろんなことを考えないといけないのです.

一方,ブロードマンエリア4a,4pの機能的差異に基づく臨床,
特に,4aは他動運動→固有感覚,4pは運動イメージ・運動観察・能動的接触,
そして,4aは近位部の身体表象,4pは手指特に母指の身体表象の違いに基づく
臨床介入をレビューし,考案し,その理論的根拠を明確化したのち,
臨床介入を行い,その効果を年内に検証しなければなりません.

本年度は科研費の結果が基盤C,若手Bがまだ出ておらず,
研究計画をたてられないのが現状ですが,
可及的すみやかに仮説検証に入らなければなりません.
震災後,さまざまなシステムが機能しておりません.
まさにdiaschisisです.

学生は我々の意味不明な議論によくたえてくれました.
安藤先生は50歳を超えられていますが,
いまだにいろんなことを発見することを楽しんでいます.
論文をよむことが報酬になっているのです.
仕事は労働でなく,
知的好奇心をわかせる「遊び」でもあるのです.
「遊び」感覚が失われると,それは苦しか人間に与えません.
よく遊んで,よく学べというのは,
その遊び感覚のなかから学べというものであり,
遊びと,学び,遊びと仕事を解離させているのではないのです.
脳は一つなんだから,そのような器用に分配することはできません.
仕事は究極に自分自身の遊びなのです.
だから,苦痛とは思わないのです.
仕事がいやだというのは,まさに絶望であり,
人間はそれに対してたくましく生きるために,大脳辺縁系と大脳皮質でコラボレーションし,問題解決しようとするのです.
しかし,それが負の方が繰り返されると負のスパイラルにおちいってしまい,
負が強化され,絶望感で脳内が支配され,その矛盾,
すなわち,自分はこのように考えているのに,
どうして職場はそうは考えてくれないのだろうというものが何回も生まれると,
報酬が負になり,負が強化され,
その矛盾を解決するために,言っても無駄だ感を脳のなかにつくるのです.
自己を防衛するための脳の機能です.

さて,火曜日に福岡をたち,
そのまま大学に.
ここでは健康科学研究所をどのように機能させるかを議論し,
サバティカル制度の考案など,建設的な意見が交換されました.
研究にある期間専念させるために,
普段の業務を外れる,そういう機能をもたらすことで,
大学全体の活性化につなげるというものです.
また,客員研究員などの構想,そして,予算をどのようにしていくのか,
そのための事業拡大を考え,
自己の利益でなく,組織の利益をどのように考えていくか,
役職の面々が知恵を出し合い,検討するというのが理想的な職場です.

そのあと,看護医療学科の授業をし,
情動と扁桃体,海馬,視床下部,脳内ホルモン,
男女の違い,などを話しました.
受精のビデオがみたいニーズにこたえて次回はそれを見てもらおうと思います.
授業後,イギリスや北欧の看護・医療システムがどのようになっているか興味があると,
1名の学生がよってきて,
また授業のなかで,イギリスのNHSのことなどを話そうと思います.
2か月ほど,イギリスのBath royal united hospital,1か月ほどスウェーデンのKarolinska University Hospitalで研修していましたが,
現在の医療システムがどのようになっているかは不明で,
少し調べてみようと思います.

その後19時30分より21時まで大学院の授業をして,
22時頃,ふらふらになりながら帰ったのを記憶しています.

金曜日から火曜日までの,岡山~千葉~福岡のロードは終わったのでした.



日記:個人の無力感から社会の無力感への蔓延の抑止を!

2011年04月27日 08時58分44秒 | 日記
金曜日は岡山に向かい,系統授業の「教育学」を行いました.
まだ高校を卒業して数か月の昼間部の学生は,
チャイムが鳴っても,立ってしゃべったりと,
高校の延長を感じますが,
それがそのままだめだというわけでなく,
認識できていないので,
なぜ,そういうことが大事なのかについて,
専任講師が語らないといけない.
かくゆう,私も反射的な行動で注意を与えるのではなく,
大脳辺縁系と皮質のコラボレーションから,
語ろうと思います.

面白いことに,現代の大人がそうしているようにも思えます.
というのは,今日のテレビでの記事で,サマータイムの導入を東京がやろうとしていますが,
これは別に問題ない.
それよりも問題はやる前から,やっても無駄だ感が蔓延していることです.
例えば,「どうせ,サービス残業かあるから無駄でしょう」という
若いOLのコメントが出ていましたが,
この「どうせ」という言葉から,すでに無駄だ感が脳内を支配しています.
なんとも,私は無力です,ということを象徴する言葉ですが,
「絶望」のメタファーに近い.

つまり,「サービス残業」というものに対する批判をしたいのだが,
それはできない,
そして,サービス残業がなくても,同じ効率の仕事も提案できない.
そんな負のスパイラルが蔓延しています.
もはや,仕事が修行になっています.
つまり,仕事=労働でしかないのです.

仕事は労働ではありません.

労働であれば,何もクリエイティブなことが必要ないのです.
是非とも,残業がなくなるように,効率化をブレインストーミングする方に導いてもらいたいと思うのです.
上司に言っても無駄だ感が付きまとうかもしれませんが,
それが負のスパイラル現象で,
それが将来,後輩たちに脈々と引き継がれていくのです.
負のスパイラルは個人だけの問題だけでなく,社会全体をつつみこんでいくのです.
システムとはそういうものであり,
日本の国力が落ちれば,経済に響き,消費者をも不幸せにしてしまいます.

震災後の対応の国の問題が指摘されていますが,
システムが機能していません.
私が思うに,今もっとも大事なのは未来を読むという力です.
特に政府は.
被災地,原発に関しては,もうこれからは自動化システムの構築ですが,
それよりもこれからの国際的な経済はどのように進んでいくのか,
そして,どのラインで食い止めないといけないのか,
そして,すでに外交をいかして,(裏ルートも含む)10年先,20年先の経済,国際システムを構築するように,対処していかなければならないと思うのです.

日本の悪いところは,話しあわないと何も進めないところです.
話し合わなくてもトップダウンで決めるところは決めればよく,
情報はむしろじゃまをする場合もあることを承知で,
迅速な対応がもっとも求められると思うのです.
これは,臨床にも通じます.
現象は刻々と変化しています.
その場合,科学だの,論文だの,いっている猶予はありません.
まさに,海のなかに入った漁師がみたことのない獲物に対峙している瞬間です.
その意思決定を決めるために,ボトムアップに情報を入れる必要はありません.
経験が大きく左右するのです.

知恵は経験の娘である.

しかし,その経験には科学論文を読む,それを自分で解釈し続けてきた経験も含みます.

愛は知識の母である.


話はだいぶそれましたが・・・笑,

教育学では「強化学習」の授業に入りました.
いかに目標が大事か,そして自分を過大評価しないか,
ドーパミン神経細胞の視点から,夜間部も含めて話しました.

翌日,朝,岡山より,千葉に向けて出発.
今年度一発目の講演ですが,
早くもボロボロ布きれ状態ですので,
思わず,グリーン席を購入.
贅沢でなく,もう他人から解放されたいという,意識と無意識のはざまでの決断です.

5時間以上かけて,千葉県野田市につき,
江原先生に迎えにきていただき,
いったん,ホテルに荷物を置き,
懇親会に参加しました.

懇親会では1年目,2年目の方が参加され,まだ何色にもそまっていない心がよく思えました.

翌朝,9時過ぎから3時半まで講演を行い,
内容は上肢運動,歩行運動の神経機構とクリニカルリーズニング.
そして神経可塑性,運動学習機構の解説を行いました.
質問が多く出て,久しぶりに好感触です.
運動前野の活動が学習に基づく皮質脊髄路に対する運動プログラム構築によるものなのか,
網様体脊髄路の活性化に基づくものなのかの視点は楽しく,
様々な仮説が浮かんできました.


16時に野田を後にし,高橋先生の車で羽田空港まで送ってもらいました.
感謝です.
彼はホテルニューオータニのホテルマンを11年しており,
実に紳士的で,対応能力がすばらしく,
その経験がこの仕事でも活かされる日が来ることを確信していると励ましました.

家に帰りついたのは22時前.
その間,沖田先生,松原先生と新書の表紙のやりとりをして,
とりあえず,日曜日の深夜,わずかな家での休息に入りました.


月曜日の朝,動かない身体感に関して,
無理やり指令を与え,なんとか起き上がり,
昨日復路だった道を往路に変え,
伊丹空港まで向かいました.
福岡行きに乗り,
福岡の病院の実習訪問に出ました.

少しタイプするスピードが落ちているので,次回のブログで....続く.

新しい学術論文がPubMedに掲載されました!

2011年04月26日 18時54分41秒 | インフォメーション
Morioka S, Fujita H, Hiyamizu M, Maeoka H, Matsuo A. Effects of plantar perception training on standing posture balance in the old old and the very old living in nursing facilities: a randomized controlled trial. Clin Rehabil. 2011 Apr 19. [Epub ahead of print] PubMed

Hiyamizu M, Morioka S, Shomoto K, Shimada T. Effects of dual task balance training on dual task performance ability in elderly people: a randomized controlled trial. Clin Rehabil. 2011 Mar 18. [Epub ahead of print] PubMed

コスモリハビリテーションサービス講習会

2011年04月23日 09時10分22秒 | インフォメーション
2011年度 コスモリハビリテーションサービス講習会 講演
日 時:平成23年4月24日(日) 9:30~15:30
会 場:野田病院 リハビリテーションセンター(2階)
千葉県野田市中里1554-1 リハビリ直通TEL・FAX:04-7129-8155
講 師:畿央大学健康科学部教授 森岡 周
内 容:「脳神経生理学:ニューロリハビリテーション(応用編)」


日記:動物的感情の重要性

2011年04月22日 10時18分14秒 | 日記
Week blogになりつつある今日この頃ですが,
今週は第2サイクルの週間でした.
火曜日は看護医療学科の第2回の講義で,
動物的感情と人間固有の感情の違いから,
回避,攻撃,接近する人間の動物的な本能の意味について,
話し,患者のこころのケアの素地をつくるような話をしました.
また,県民性があるのかという議論をして,
奈良県と大阪府,京都府,兵庫県などの違いについて意見を出し合い,
なぜそのような県民性が生まれるかを脳科学から話しました.

その日は19時半から大学院の講義もあり,
科学的研究の手続きについて,
研究の種類,そしてそれがどのような場合に実施されるのか,
そして,どのような手続きで行うのかについて話したのち,
簡単な統計の話をしました.

自分がどの種類の研究手法を選択するのか,
そうした知識もないと,
データをただ単にとって,なんもわからなかったということになりかねない.
自分の立ち位置を考える意味でも,そういう知識は多い方が良いと思う.

水曜日は,教育学部の授業で,
ここでは,胎児期の脳の発達について話し,
五感の形成こそが,環境,身体,脳をつないでいく大事な発達であることを話し,
また,マクリーンの三位一体説から,
爬虫類脳,旧哺乳類脳,新哺乳類脳の協調性こそが,
人間たらしめる現象であることを説明し,
自分をメタ認知する意味でも,
あ,今爬虫類脳が・・・あ,今旧哺乳類脳が暴走している・・・
と自分を自分が考察するようになれば,
問題解決の糸口になるということを話しました.
脳科学を知るだけでは教育学部としては意味がない.
どのように脳科学を使うかが大事なので,
応用する能力を養う素地をつくろうと思っています.

そのあと,大学パンフレットの取材を受け,
看護医療学科でなぜ教えているかを伝えました.
こころのケアというが実際にはやれていないのが現状です.
それはファッションにすぎず,やはり,知識を持つことで,
相手の気持ちにたてるのです.
本来,人間は無意識に共感する能力をもっていますが,
それも使わなければ減っていきます.
仕事に忙殺されると,その共感ニューロンも使われていきません.
脳を知ることで,患者さんの気持ちにたてる意味をしゃべりました.
一方,チーム医療が叫ばれているが,これもファッションのように見えてしまいます.
共同注意の重要性について,学生に科学的にしゃべることで,
それを理解してもらおうと試みています.
概念だけ説明しても,身につかないと自分の人生からわかっています.

水曜日の夜は,「ニューロリハビリテーショングループ」のミーティングを行い,
今年度のニューロリハセミナーの役割分担を決め,
昨年度の内容に加えて,間脳の構造と機能を基礎編に入れ,
そして,注意の脳内機構を応用編に入れました.
さらに,臨床編ではataxiaとパーキンソン病が窮屈だったため,
時間の延長を行います.
すべてのコースが定員をオーバーして締め切ったため,
少し大がかりになりますが,みんなで協力してよい資料づくりを行いたいと思います.
われわれ自身がアップデートするのが楽しみです.

昨日は毎回ハードな曜日で,
朝は発達系理学療法学の授業.
神経系の発達,胎児の発達,そして中枢神経系の構造と機能から原始反射の存在について話しました.
覚えるものは覚える,考えることは考える.
そのメリハリが2年生には必要です.
Primitive reflexesは英語でyoutubeで検索すると様々なものが視覚的に学習できます.

午後最初は神経系理学療法学.
Agnosiaの種類,症状を話したのち,
Neglect syndrome について話し,
半側空間無視の神経機構,病態をビデオで観察し,
その後.評価について話しました.
いよいよ,脳生理と病態,そしてどのように評価するのか,
そして,どのような治療があるのか,そして,どのように治療を計画しなければならないのかについて話していきます.
大学教育として,古典と最新をまぜ,畿央大学の個性として,
世に出てもらいたいと思います.

そのあと,大学パンフレットの撮影を終え,
3年生の面談を行い,
教授会に出席し,
大学院委員会に出席し,
そして18時より大学院修士課程の必修授業に入りました.

美術の歴史と科学の歴史の関係を話したのち,
なぜ研究が必要なのかという大学院学を話し,
その後,学びのストラテジーと題して,
マズロウの欲求から,欲求の重要性について話したのち,
強化学習システムについて科学・文化の視点から話しました.
大学院生は社会人の方が多く,
自己実現のために来られていまが,
やはり,生理的,安全の欲求があってこそ,
であり,私生活を安定させるのも,
研究活動をしていく上で重要な環境要因であることを話しました.
その後,ドーパミン神経細胞がどのようにして興奮するかを話して,
目標をどこに設定するのかのコツ・ヒントを与えました.
院生にはおそらく?私の年上の方もみられ,人生経験が豊富な方々には釈迦に説法かもしれませんが,再認識の意味でも語っておきたいものですので,「感情」「欲求」の意味性について語り,感情的学習法の手続きを示しました.

19時半に授業を終え,そのまま研究室M2の進捗状況発表会に出て,
永幡君のoptic flowに関する研究,
坂東君のOAのイメージ生成に関する研究,
そして,草場君のミラーニューロンシステムに関する研究について聴き,
どれも,計画としては完成しつつあるので,倫理委員会申請にgoサインを出しました.





21時半ぐらいまでかかりましたが,疲労感のなか,
よい研究案をきき,うれしく思いました.

この日はいつも死んだように寝てしまいます.
授業4コマ,会議2コマでしたので,もはや,自分の研究活動は木曜は気力なく,
家路を急ぎました.
これも生理的欲求なのでしょう.
よき研究,創造が可能になるのも,
多少ゆとりが必要です.

さて,今から岡山に向かいます.
明日は千葉で講演です.
一時帰宅し,そのまま実習訪問で福岡です.



Clinical Rehabilitation,Online版に掲載!

2011年04月20日 23時24分09秒 | インフォメーション
Clinical RehabilitationOnline first(April 19, 2011)に下記の論文が掲載されています.

Shu Morioka, Hiroyuki Fujita, Makoto Hiyamizu, Hiroshi Maeoka, and Atsushi Matsuo
Effects of plantar perception training on standing posture balance in the old old and the very old living in nursing facilities: a randomized controlled trial
Clin Rehabil 0269215510395792, first published on April 19, 2011 as doi:10.1177/0269215510395792

日記:メンテナンス

2011年04月19日 08時32分17秒 | 日記
授業の1サイクルが終わり,やはり久しぶりのしゃべりだったために,
喉が微妙にやられてしまっている・・・どうやら職業病で,
慢性化と判断せざるをえない状況であると思い,
からだのケアを怠らず,
年をとるにつれ,自分の身体に投資するお金が必要であることを,
最近思う次第です.
車を長く乗るにはメンテナンスが必要と同じように,
人間もからだのメンテそして維持が不可欠のようです.
最近やっと,維持することの意味性を自らの身体とこころで感じられるようになりました.
大人というものはそういうものなんだと思い,
だからこそ,優しい人間になりつつあるんだなとも思います.
車とは違って,部品を新品にかえることはできません.
古い部品をメンテし続ける.
相互作用にて,なんとかパフォーマンスを維持するように,
と思う次第なのです.

実は先週末がもう何年もしていなかった,
週末を大阪でショッピングするという念願がかないました.
もう5年ぐらいだろうか...
久しぶりに日曜日を買い物にあてるという充実感は
なんと幸せを感じたことか...
いつもなら,買い物に時間をかけている暇はなく,
出張から帰宅する道中に,そのままそこにあった服を購入するという日々が続いていましたが,いろいろぶらぶらするように,情報をいれるということは実に楽しい.
インターネット上では服やバッグの情報はあふれているが,
手にとって,そして至近距離で眺め,
そして何よりも,店員さんとの会話から相互作用が生まれ,
購買欲が生まれます.
店員もしゃべりがうまい人がいます.
しゃべりだけではそうは心が動かないが,
やはり,表情を含め,すべての雰囲気からの
信頼度から「よし買おう」という気持ちになります.
このdecisionは相互作用から生まれることがしばしばあります.
それは値段と相関するように.
直線回帰ではないんですが.
こういうときの意思決定は思考の循環だから,
コンビニで水のペットボトルを選ぶように単に被殻ではないでしょう.
最終決断はわからないが...


しかし・・・今週末からGWは挟みますが,
それと夏休みを除外すると,12月初旬までびっしり...
いよいよ,休まない7日間連続の仕事が始まると思うと,
不安がよぎりますが,
それを引き受けた以上,よいパフォーマンスを見せれるために,
メンテナンスに投資しないといけません.
講演料は自分の体のケアに投資されるという
なんとも皮肉めいたことですが,
来てくれた人達にいい話ができるように,
プロ意識を持ち,臨もうと思っています.


脳を学ぶ 3 ~アンサンブル・グループ「ブーケ・デ・トン」との対話

2011年04月16日 21時48分42秒 | インフォメーション
本の内容
音楽CD(全11曲・30分)付録 〔演奏:ブーケ・デ・トン(音の花束アンサンブル)〕
 
◎ベストセラー著者による【脳レクチャーシリーズ】の第3弾!
 
○第一部は音楽家との対話、第二部は脳科学の解説という二部構成。クラシックから童謡までを収録した本格的な音楽CDを付録。耳を楽しませ、図とテキストで脳の知識を読むことができるユニークな一冊です。
○失語症・失音楽症、パーキンソン病といった神経疾患の病態についても解説しており、医師やセラピストといった医療職の方にはもちろん、認定音楽療法士として働く方のための脳科学の入門書としても最適。また効果的な音楽学習の秘訣を脳科学の視点から述べた本書は、音楽教育に携わるすべての方にとって多くの示唆に富んでいます。