森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

good job!?

2006年12月28日 12時30分35秒 | 過去ログ
今日は、午前中に仕事納め式。
あらためて、本学の建学の精神の奥行きを考えた。

建学の精神

徳をのばす
住みよい社会をつくるためには、先ず個々に敬愛の念をもち、
お互いの幸せを願い、恵みを与えあう心を養わなければならない。
すなわち小さい徳を積み、社会を潤していく精神を養いたい。



知をみがく
人間の進歩向上とは、自己の才能を最大限に錬磨することである。
知識欲を失えばただ退歩あるのみである。
私達はあくことなく頭脳を磨き、励まし合い、研究的な態度を養いたい。



美をつくる
すべての優れた技術はこの世の中にすばらしい美の贈り物をすることができる。
美しいものは見る者の心を澄まし、喜びと、やすらぎを与えてくれる。
私達の手で、一つでも多く、日々新しく美しいものを創造していきたい。





みなさんにお礼を言って締めくくり、この後、大学院の会議が終わると本年の仕事おさめになる。

1月にメルロポンティの墓前でいくつか誓ったが、時間を有効に活用できず、いろんな面で反省する1年であった。

とはいうものの、年3回海外、PTジャーナルの表彰、PT学会での3連続発表、そして、何よりも日本認知運動療法学会の開催。
2週間に1度、博多を往復していた。
その甲斐あっての学会かどうかは判断しかねるが、いずれにしても良い会だったと思う。
「意識」について、いや「私」の「意識」について深く考えることができた。

それにあわせて、第2弾の「リハビリテーションのための認知神経科学入門」を出すことができた。


その余韻に浸ることなく、講演講演。
どこに行ったのかもはや私の「記憶」には定かでないが、いずれにしても、いろんな機会があったんだと思う。
しかし、数が多くなると機械になった感がある。
ベルギーで強盗に会い、機械になることを拒んだが、なかなかこれまた難しい。

学園60周年記念シンポでは養老さんと対談。
個性的な裏側の一面を見ることができた。
いろんな人を使い分けている。
これは学会での茂木さんにも感じた。
「メタメタ認知」っていった部分の活動だと思う。

9月から12月の週末はすべて働き尽くめと、身体を壊しかけたが、これも時代であるとの認識に基づいて前向きに考えようと思う。


PubMedでの検索が十分にできず、原著を1本しか書くことができなかった1年。

打ち上げ花火のような学会、講演、出版など良い仕事はできたと思うが、私のもっとも好きな時間、検索しまくり、読みまくる(乱検索、乱読)という地道な時間がなかった。

そういう一見無駄な時間をどう作るかだ。
無駄なことはこの世にない。
無駄と思うのは、自分自身のバイアスであり、それは未熟さである。
学生や若いやつに非常に多い。
無駄な努力っていうやつだ。
努力に無駄はない。
それに気づくにはしばらく時間がかかる。

それについては残念極まりなく、自省するところである。

来年のことは、どうなるかわからない。
その時々で現在進行形に生きていこうと思う。
それだけだ。

とりあえず、実験の時間をとる。
これはどうしても譲れない。

そうもいかなければ、優秀なサポートメンバーを募るしかないかな。


いずれにしても進んで行こうと思う。
29歳のときに「理学療法ジャーナル」で誓った、その年が近づいてきたが、そろそろ「健康」にも気をつけないといけないですね。

なにしろ、私の学部は「健康」ですからね。

「こころ」の健康を取り戻すか・・・

さて、会議終了後、明日は冷えそうなので今日中に、我がこころのふるさと、いや本当のふるさとへ。

来年はWhat's the Matter with You?! にならないように。

バックにはいっぱいの英文献と、コッホ、エーデルマン、ヴァレラの著、そして、お気に入りのCDたちを入れまくろう。
年末年始は、好きな人たちの文章と音楽と戯れたい。


今年の出会いに乾杯!

いろいろありがとうございました。

来年もどうかよろしくお願いします。


リハビリテーションに奇跡はありません、しかし進歩はあります。

セラピストが数多くの書籍や文献を読み、症例に立ち向かい、そして検討を重ね、さらに自己学習の場を設ける意味で、学会発表や論文投稿し、自分を省みるとともに、その場で触れた他者の意識を糧として、自らの知識・技術を備え、一人ひとりの患者さんへの治療の質を高めていく歩みをやめてはならぬ。


立ち止まるわけにはいかない。

みなさんのまことの進歩に来年も期待します。

とにかく、力を合わせて、批判的吟味をかさね(歴史を否定せずに)、進歩させましょう。







日本理学療法士協会理学療法基礎系部会全国研修会

2006年12月27日 15時21分02秒 | 過去ログ

テーマ:脳が脳を考える「脳機能マッピングと理学療法」

日 時:2007年 2月 3日(土)9:45 ~ 16:30

場 所:広島大学 保健学科棟203号大講義室

住 所:〒734-8551 広島市南区霞1丁目2番3号

参加費:3,000円

プログラム   座長:弓削 類(広島大学),藤村昌彦(広島大学)

9:45 ~ 10:00  開会式 

10:00 ~ 11:15 脳磁図の紹介と運動 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 脳神経外科 橋詰 顕先生

11:15 ~ 12:30  脳イメージング研究に基づいた理学療法 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 助教授 森岡 周先生

12:30 ~ 13:45  昼休み

座長:弓削 類(広島大学),木村貞治(信州大学)

13:45 ~ 15:00 各種ニューロイメージング手法を用いたヒトの痛覚認知機構の解明 自然科学研究機構生理学研究所統合生理研究系 感覚運動調節研究部門 教授・主幹 柿木 隆介先生

15:00 ~ 16:15  脳磁図の未来 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 脳神経外科 教授 栗栖 薫先生

16:15 ~ 16:30  閉会式

申し込み方法:以下の項目を明記してe-mail,または,FAXにてお申し込み下さい. (1)氏名(カナ)(2)勤務先名・〒・住所 (3)電話番号 (4)経験年数 (5)日本理学療法士協会会員番号

申し込み先:〒734-8551 広島市南区霞1丁目2番3号広島大学大学院保健学研究科保健学専攻 岩田全広 e-mail:masa1080@hiroshima-u.ac.jp FAX:082-257-5344,TEL:082-257-5417 締め切り:平成19年1月26日(金)


第3回神経系理学療法研究部会

2006年12月27日 15時19分04秒 | 過去ログ

第3回神経系理学療法研究部会学術集会

日 時:平成19年1月21日(日) 9:30~17:00

会 場:兵庫県立総合リハビリテーションセンター福祉のまちづくり工学研究所3階多目的ホール

大会長:神沢信行(甲南女子大学)

参加費:3,000円

基調講演『生活機能向上と理学療法』 神沢信行(甲南女子大学)

シンポジウム『生活機能向上への理学療法の貢献』 

「脳・神経科学の立場から」森岡 周(畿央大学) 

「急性期病院の立場から」平 司(関西労災病院) 

「回復期病院の立場から」高村浩司(山梨温泉病院) 

「在宅への訪問活動の立場から」小森昌彦(兵庫県但馬 長寿の郷)

 

 

 


Joyeux Noel  

2006年12月24日 21時47分14秒 | 過去ログ

昨年のクリスマスはパリにいたんだね。

今年は奈良にいます。

この1年で自らの仕事も大きく変わった。

28日まで会議がぎっしり。

今年は年明け,パリにいて,帰国後すぐにイタリアに,5月にベルギーと,少し海外が少なかったかな。

来年はもうすこし,仕事兼旅に出よう。

人生は出会いだし,自分探しのたびだから。

もう一回,越境したいですね。

 

5年後なんかわかるはずがない。

さっきTVでGaleries LafayetteとAu Printempsでてたね。

あとで,ツリーぎっしりのヴァンドーム広場が,小雪と共に出るようだ。

今日は昼間からシャンパン三昧だった。

 

大丸の骨董売り場を散策していたら,骨相学の陶器の置物に出会って,衝動買いしてしまった。

自省を含めて,現代の骨相学のイメージング(マッピング)科学から抜け出ないといけない。

リハビリテーションはそのレベルまでも達していないな。

 

ま,難しいことは抜きにして,

 

Joyeux Noel  !

 

パリの風景を堪能し,心と会話しようか。


魂の回復

2006年12月24日 00時12分46秒 | 過去ログ
魂の回復とは名誉の回復でなく,自由を感じるということだ。
精神にしろ身体にしろ,自らが自らを自由と感じる。
それが魂の回復だ。
自己が自己を制御し,操作しうる。
そんな感覚が自由だ。

そう,身体を感じるこいう自由だ。

自由には多様性がある。
しかし,自由と感じるにはルール(秩序)が必要だ。
ルールがなければ自由とは感じない。
ルールを生み出すためには創造性が必要なのである。
そう,その創造性を生み出すのが脳(情動と認知のコラボ)である。

スポーツにはルールが存在するから,自由な発想が生まれるのだ。


「自由」を感じる,それを教え,援助する,それがリハビリテーションセラピストだと思う。

年末には自らが自らのセラピストになり,「魂の回復」をはかりたい。



oasis

2006年12月23日 06時41分05秒 | 過去ログ
3連ちゃんの忘年会。
学科の先生方と教育者としてあるべきか、一理学療法士としてあるべきか、議論を重ねる。
教育者であるが、やはり、人間として、医療人として、どうしても難しい問題にぶちあたる。
どう考えても、患者を目の前にしたとき、手も足も出ず、すくんで逃げてしまいそうな学生もいる。
これはスキル、経験の問題として考えるべきという者もあるが、実際、僕も教育者としてそう見るが、直感的に、いや臨床人として、そのハードルをとてもじゃないけど越えられない者もいるように感じる。
これは、教育していかないといけないが、たかが大学の4年間では難しいようにも感じる。
小学校教育、あるいは親子教育からやり直さないといけないようにも思う。
いずれにしても難しい。

二日酔いながら、電車に乗り、一路岡山へ。

岡山で4コマ行う。
1年次もこの段階では差が出始めた。
ひとつの言葉の解釈に、ものすごく差が出始めた。
これは、能力の問題でなく、学習する絶対量の違いだと思う。
要は勉強してないのである。
勉強しないということはこの世界をなめていることにもつながる。
ここにも解決すべき問題があるが、その問題は深すぎる。
いずれにしても、ひとの命をあずかるわれわれにしてはちと量がたりない。
いずれ、医療から介護のみで生きないといけないかもしれないよ。
とにかく、その砦だけは守りたい。

21時すぎに講義を終わり、酒井先生、そして途中から奥山先生、そして恩師の板場先生と懇親。

久しぶりに板場先生と話し、心が落ち着く。
おなじ環境(学校)であっても、人格形成は変わる。
とにかく、自己と他者について思考することだ。

そのことがわからず、エゴを他者に押し付ける教育者が少なからずいるということは残念なことだ。
それ自体を教育し、よい世界にしたい。

自省を含めて。

さて、大学院入試のため、戻ります。
早朝の新幹線とはいやなものだ。



多重人格

2006年12月20日 17時36分27秒 | 過去ログ
昨日はいったい何をしたんだろう。
しかし、動き回っていた。
あ、そうだ。実習施設を整理、電話での微調整お願い、そして国家試験の願書を4回生に書かし、気合をいれていたんだ。

その仕事でほぼ終日、その後、ゼミの打ち上げ。
みなさん、あとは卒業まで、そのまま突き進んでください。

今日は3回生の評価実習配置、調整、レオパレスの検討などなどで今までかかった。
大学院の検討を少し行い、その便覧などを作成に入らないといけない。
次年度のカリキュラム編成など、年末もそうした学務で引っ張られぱなし。

年末まで英語で原著論文を書くと断言しているので、明日は会議、少しカリキュラムをつついたところの授業要綱の検討の合間をぬってそれをできればと思っている。

新著の検討は年末、クリスマス以降にできればいいと思っている。

高知には会議などの終了後、29日に帰省すると思う。

帰省後、総合臨床実習の配置など、担任業務を行う。


いろんな脳の中の小人が、仕事を使い分けている。

ワーキングメモリの本体である意識の使い分けだと思う。

もっと大脳皮質を使わなければだが、いらない情報を削除しすぎな自分がいる。

ロマンティツクな人生とは程遠いが、軌道修正を年度内にはしないといけない。


さて、今日は2回生の忘年会ですね。

今から向かいます。