森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

7~10月の講演スケジュール

2015年06月30日 18時36分28秒 | インフォメーション


第2回身体性システム領域全体会議
日 時:7月4日(土) 10:00~18:00,引き続き18:30~20:30に技術討論会
場 所:杏林大学 三鷹キャンパス
テーマ:身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発
対象:本科研費研究関連者のみ

ロクな会セミナー
日 時:平成27年7月5日(日)10時~16時
場 所:上野区民館 〒110-0008 東京都 台東区 池之端1丁目1-12
テーマ:研究と臨床の融合 -より良きクリニカルリーズニングのために-

第13回 Resta研修会
日 時:平成27年7月11日(土)10時~16時30分
テーマ:神経科学から考える機能回復のメカニズムとニューロリハビリテーション戦略
会 場:福岡国際会議場(501)

トータルアプローチ研究会
テーマ:出版記念セミナー 発達を学ぶ-人間発達学レクチャー-
日 時: 2015年7月20日(祝)10:00 ~ 16:00 (受付開始: 9:30 )
会 場 東京都 大橋会館  東京都目黒区東山三丁目7番11号

新学術領域研究「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」C班合同班会議
開催日:7月23日(木)14:00~18:30
場 所:東北大学医学部6号館 1F 講堂
テーマ:身体失認・失行症における身体性変容の解明とニューロリハビリテーション法の開発
対象:本科研費研究関連者のみ

平成27年度畿央大学ニューロリハビリテーションフォーラム
日時 : 平成27年7月25日(土)12:50~16:10 
会場 : 畿央大学 冬木記念ホール
テーマ:失行に対するニューロリハビリテーション-オープニング&クロージングリマーク

公益社団法人日本理学療法士協会・理学療法士講習会(基本編・理論)
日 時:2015年7月26日(日)9:00~16:00
場 所:徳島文理大学 地域交流センター
テーマ:認知神経科学に基づいた高次脳機能障害のリハビリテーション

武田病院グループ・リハビリテーション部 公開セミナー
日 時:H27年8月2日(日) 13:30~16:30 (受付13:00~)
場 所:京都アスニー  (京都市中京区聚楽廻松下町9の2)
テーマ:神経メカニズムに基づいた半側空間無視に対するリハビリテーション戦略

近森リハビリテーション病院 講演
日時:平成27年8月13日 18:00~19:30
場所 近森リハビリテーション病院
テーマ 脳と社会

合同会社geneセミナー
テーマ:脳を学ぶ -リハビリテーションのための神経生物学入門-~名古屋会場~
日時:2015年8月16日(日) 10:00~16:00(受付9:30~)
会場:名古屋国際会議場 1号館4階 会議室141+142
   愛知県名古屋市熱田区熱田西町1-1

第43回Q.o.A.A.講習会
テーマ:脳卒中後の運動障害および半側空間無視に対するニューロリハビリテーション-神経メカニズムから考える基本的戦略-
日時:平成27年8月23日(日)  10:00~17:00
会場:宮城県仙台市(予定)

日本認知神経リハビリテーション学会ベーシックコース
テーマ:1)ヒトの行為の脳神経科学~アノーキンの機能系モデルと学習プロセス~、2)感覚体験および情動体験としての痛みの機序と回復可能性について
日時:2015年8月29日(土)
会場:仙台医健専門学校・第1校舎(宮城県仙台市若林区新寺2丁目1-11)

NDK横浜研修会
平成27年8月30日(日)10:00~16:00
テーマ:脳科学第3弾 疼痛に対するニューロリハビリテーションアプローチ
研修会場:横浜上大岡ウイリング横浜
     横浜市港南区上大岡西1-6-1 ゆめおおおかオフィスタワー内

第39回日本神経心理学会学術集会 実践セミナー
平成27年9月10日(木)午前
テーマ:疼痛の神経心理学-身体性と社会性の観点から-
会場:札幌市教育文化会館

第34回関東甲信越ブロック理学療法士学会シンポジウム
平成27年9月13日(日)9:00~10:45
テーマ:歩行運動の神経機構とシステムモデル
会場:アピオ甲府

CRASEEDシンポジウム
日 時 2015年9月19日(日)13時~16時35分(予定)
会 場 兵庫医科大学 平成記念会館 
テーマ 高次脳の脳科学とその臨床応用(仮)

第20回日本ペインリハビリテーション学会学術大会
日 時 2015年9月26日~27日
会 場 名古屋学院大学白鳥学舎
テーマ 集学的医療の実例から考えるペインリハビリテーションの体系化 座長

第31回東海北陸理学療法士学会 教育講演
日時:平成27年10月4日(日)
テーマ:ニューロリハビリテーションの概念とその基本的戦略
会場:金沢市文化ホール

第50回日本理学療法士協会全国学術研修大会
テーマ 片麻痺の回復を考える~脳科学的視点から~
会期 2015年10月9日(金)~10日(土)
会場 盛岡市民文化ホール マリオス

厚生労働科研費第1回報告会
テーマ:複合性局所疼痛症候群(CRPS)の汎用的で客観的な重症度評価技術の開発
日時:平成27年10月12日(祝)
場所:名古屋大学医学部
対象:本厚生労働科研費研究実施者

sfn2015 in シカゴ
日時 平成27年10月17日~21日

畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー
日時:平成27年10月24日~25日
場所:畿央大学冬木記念ホール




知性の正体は優しさではないか?

2015年06月14日 21時36分40秒 | 日記
I’m happy. 無事に330名の方々を大学にお迎えでき、嬉しく、そして感謝の念にたえません。夕暮れの帰り道、一人で歩行者専用道路(かつらぎの道)を歩いていると、脳がデフォルト化され、一人称に幸せだなあ、と思った次第です。

先日のfacebookに「親切心は伝染する」という記事を書いたとき、畿央大学の建学の精神「徳をのばす」ということに触れました。他に2つあるのですが、その1つが「知をみがく」というものです。


今日、無事にリニューアルしたニューロリハビリテーションセミナー機能編Aを終えることができたわけすが、皆様を迎えることで、いつもながらとても優しい気持ちになることができます。そして、私たちのチームワークがこれを通じてなお一層よくなります(肌で感じます)。だから、私たちの方が皆さんにお礼を言わせてもらわなければなりません。セミナー(受講者の方々の参加)を通じて仲間が同じ方向をみるというプロセスを与えてくれるわけですから。


さて、セミナーはこれまでの研究から、いわゆる「知」を紹介したわけですが、私ども大学の建学の精神では、それは「みがく」という動詞によって文が形成されています。しかしながら、知は私自身の中にあります。だから私自身の一人の力だけでは、それをみがくことができません。知は他人(教え、書物や文献も含める;他人が書いた、残したもの)と相互作用する(受け身ではありません)からこそ、磨かれていくのです。私はよく喩えに「川の石ころ」をあげますが、上流で鋭角に切り取られた石は、川の流れに従い、他の石と相互作用(切磋琢磨というべきか、ぶつかりあうというべきか、触れ合うというべきか、手当されるというべきか)することでしたいに互いに尖った部分がとれてきます。知をみがくということは、このような他者と相互作用するプロセスによって、険がとれる、というプロセスを示しているのではないかと思うのです。
つまり、険をとって「優しさ」を身につけることこそが、「知性」を身につけるということであり、人間が持つ知性とは、実は「優しさ」ではないかと思ったりもしています。優しさがあるからこそ、教育がある。優しさがあるからこそ、良いもの(文化、技術、科学)を伝承しようという意識が生まれる、というように。


知性の本体は優しさ、だから互いに同じ方向に向けて、時と徳という川に流されていけばよいのではないかと思っています。それに逆流する必要もないし、無理に個性や創造性をつくる必要もないわけです。そして逆流しようとしても、しだいに流され(戻され)ることで険がとれ、知性をもった大人になるわけです。だから、「待つこと」。愛は待つことができるかどうか、なわけです。子供の成長を親が時間をかけて見守ることができるように。


戦時中の人々はメールもない、生死もわからない、けれども、そこには愛があり待ち続けることができたわけで。愛があれば待てる。自分の成長も他人の成長も待ち続けることができるし、私たちの仕事のよさについても待てることができる。だから、ゆっくりと成長すればよいのではないでしょうか!?

死ぬ前に、I was happyと思えるように。

本セミナーの資料(図ばかりを載せるスタイル)は、実は6年前のこの時期に亡くなった天国にいる恩師の受け売りです(私はただ伝承しているだけにすぎません)。いつも何も言わずに私を見守ってくれました。私に書を与え、それによって知を磨いてくれたわけです。6年前に書いたこの幼い文章を読む限り、この6年、私は関係する方々によって、おそらくこの時期に比べ「知が磨かれました(優しさを獲得しました)」。だいぶ近づけたのではないかと思っています。もう少しで、山を降りはじめることができるかもしれません。良き仲間・後輩に恵まれてきましたので。



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