森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

朝日リハビリテーション専門学校同窓会 特別講演

2011年03月26日 07時23分03秒 | インフォメーション
朝日リハビリテーション専門学校同窓会 特別講演
日時 平成23年3月26日(土)
テーマ 脳神経科学からみたリハビリテーション~運動制御・学習と脳機能~
場所 岡山ロイヤルホテル
講師 森岡 周(畿央大学)


日記:原動力

2011年03月26日 07時15分17秒 | 日記
弥生、3月ももう少し。
とても良い季節に未曾有の災害が起こってしまいました。
心を持つ人として、映し出されるものから、
その人々の生活をイメージしてしまうと、
心が痛みます。
自らの人生を無意識に投影してしまい、余計、心に揺さぶりを与えます。

しかしながら、被災地の仲間や知人からメールをいただきはじめ、
こちらから連絡は控えていましたが、
そういうメールをもらうと、日本国が呼吸を取り戻すために、
その環境の一員として、前に進めます。
日記も再開です。

地震後、大学では卒業式が行われ、
第5期生が巣立っていきました。
森岡ゼミからは5名が巣立ち、
それぞれに色紙に言葉を贈りました。

また、卒業生一同には私の好きな言葉の一つを贈りました。
哺乳類という生物である以上、
もっとも生きている原動力である「愛」を抱くことの大切さを
みんなに贈りました。

卒業パーティー、謝恩会はどちらかといえば、質素で、
それは逆によかったです。
思い出に浸る意味でも。
クラブでどんちゃん騒ぎよりも、
ゆっくり語り合うのが、大人の仲間入りとしてはとても良い感じでした。

大学院生たちも2年間の研究生活を終え、
9名が修士となりました。
各分野のリーダーとなり、それぞれの業界を支えてもらいたいと思います。
スタート地点にたったにすぎません。

知り続けるということは我々の義務なのです。
義務を放棄することは、プロフェッショナルとして失格です。
ぜひとも、邁進してください。
まだ若い。
身体と心は不可分。
体がエイジングしてくると、心に無理が利かなくなる。
私も、あと何年、この原動力でやれるかというと、いささか不安になり、
いつ引くべきかと考え始めています。
引き際を考えるということは、
少し弱気になっているのだと思いますが、
そうではなく、やるべき仕事があといくつかと思い、
それが見え始めてきました。
それを終えると、おそらく役割を全うしたのだと思います。
大学院で研究している者たちは、それをひょいと超えてもらいたい。

卒業式後、北海道に向かい、3連休は札幌で講演を行いました。
機能解離に関しての講演は、私なりのリーズニングを提供しました。
どのように早期リハを提供するか、
人間の心の理解、そして子供の発達の理解などのエッセンスを入れ、
そして神経の構造と機能について理解する。
それらを統合し、いろんな病理を解読する。
そのようなプロセスを意識しているセラピストは
とてもクレバーであり、
臨床が楽しいと思う。
パスなのでロボット化しているセラピストはとても悲しいと思います。

3月は沖縄から北海道まで移動は相当なものでした。
3月20日、札幌で40歳の誕生日を迎えました。
大台です。
みなさんから誕生日メールをもらい感謝です。
ゼミ生からはマカロンをもらいました。

出版の準備をしつつ、昨日より岡山に来ています。
今日は10時から3時まで講演です。
明日は東京です。

無題

2011年03月14日 23時21分55秒 | インフォメーション
「東北地方太平洋沖地震」により,
多くの命が失われことに対し,
深くお悔やみを申しあげます.

また,一人でも多くの方の命が救われるよう,
併せて被災に遭われた方々が元の生活を取り戻せるよう,
一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます.

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上辺だけの言葉がインターネット上で氾濫しています.
言葉は時にそれが上滑りして暴力に変わる場合があります.


私はとても無力です.
大学機関を通じて,複数回の義援金という形でしか,かかわることができませんが,
日本国民の一人として,それが無力から微力となりうるように,かかわりたいと思います.
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ライブチケットの払い戻しが必要でないと言われた方々の払い戻し金も
個人のお名前を残し,「義援金」とさせていただきます.

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日記:慢性化

2011年03月08日 14時59分31秒 | 日記
先週末は沖縄でした.
今年度はこれで3回目.
古谷さん企画での一般の方々向けの講演.
そして活動分析研究会での講演.
そして,今回の沖縄いちご会の講演.
沖縄リハビリテーション福祉学院の15期生の勉強会で,
毎年活発な勉強会を開催しています.
本当ならば,今年度は受けるつもりがなかったのですが,
代表の比嘉先生と11月にお会いし,
その純粋さについついOKしてしまいました.
沖縄の人間は温かいのです.
その反面,時間にルーズかも(笑).
それはいい面で.
ギスギスしないという面は.

講演では神経可塑性の本質的意味を土曜日に語りました.
とりたてて,一次運動野の吻側部,尾側部の機能的差異は,
私の今年のテーマになりますので,
宮崎のPT学会でも話すことができればと思っています.

懇親会では沖縄料理を堪能しましたが,
その日の3時間の講演で,喉を潰してしまい,
10時には帰りました.
3時間プラス,懇親会などで常時話していますので.

翌日は飴を舐めながらの講演になり,
身体イメージ,運動学習について話しました.

おおむね,6時間の講演は良好だったと思います.
世界的に報告されているニューロリハビリテーションですが,
まだ本質は語られていません.
例えば,磁気刺激すれば,麻痺肢の麻痺の改善が起こるとする論文があるが,
それが生活上使える手になるのか,意図的に操作しうることができるのか,
そして,幸せはつくったのか?
そんなことを考えれば,単に一次運動野だけへのアプローチでは到底難しいと思うのです.
刺激装置は閉塞感のあったリハビリテーション医にはとっておきだったかもしれませんが,
人間の行為・学習は環境と相互作用することで生まれます.
運動療法とは相当に奥深いものであり,
運動・行為を学習させていく,セラピストの治療によって大きく患者の行為の意図性は変わると思うのです.
だからこそ,医師でないセラピストが本当の意味でのニューロリハビリテーションを語らなければなりません.生活を見るという視点から.

脳を学ぶ(2)での沖縄の生活は,それに苦言を間接的に述べています.
その本意を汲み取ってもらうには,相当に時間がかかりそうですが・・・

さて,沖縄の6時間の講演は私に優しさを与えてくれましたが,
その代償に,喉の痛みをくれました.
痛みはなんとかごまかせますが,唾を飲み込む時の異物感が出てきており,
これが出てくるとボーカルに悪影響です.
ド迫力のPAに負けない発声のためには,
音域よりも呼吸が大事になり,
喉のひっかかりは,息苦しさを与えてしまい,
音が続きません.

まあ,自分の調整不足から招いたものであり,
なんとか本番には間に合わせたいのですが,
仕事が声を出さないと成立しないものであり,

足を奪われても声は奪われたくないと思う今日この頃です.

講演でもいいましたが,声,手は自分の意図.
脚の回復よりも優先すべきものだと思います.
人間が人間らしく生きるためには意図をもった言葉の回復と,
意図をもった手の機能の回復が必要だと思います.
それが自分自身なんだから.

日記:スタジオ

2011年03月03日 23時59分09秒 | 日記
仕事後のスタジオ入りは疲れる~ましてや車でなく電車での移動は「こたえる」
しかし,スタジオに入るとなんだか高揚してしまう.
しかし~~ やっぱ疲労感がすごいのである.
今週末は沖縄です.
今年度3回目の沖縄.すべて仕事(笑)
と,ツイート風のブログでした.

平成23年 合同会社gene主催セミナー

2011年03月02日 20時56分41秒 | インフォメーション
平成23年 合同会社gene主催セミナー
テーマ リハビリテーションのための脳・神経科学入門~東京会場~
講 師 森岡 周
(畿央大学 健康科学部 理学療法学科・教授)
日 時 平成23年5月22日(日) 10:30~16:30(受付10:00~)
場 所 科学技術館 地下2階 サイエンスホール  
東京都千代田区北の丸公園2-1
対 象 者 PT・OT・ST・NRS・柔道整復師・その他

今回は脳科学知見(運動学習,神経可塑性,身体図式)を紹介するだけでなく,ケースから学ぶ「脳科学を用いたクリニカルリーズニング」について説明します.
また慢性痛の脳内機構とそれに対する介入についてもエッセンスを話すつもりです.