森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

山口県理学療法士会 教育部 臨床実習指導者研修会

2011年01月29日 08時59分25秒 | インフォメーション

山口県理学療法士会 教育部 臨床実習指導者研修会
会期 平成23年1月30日(日)13:00~15:00
会場 専門学校YICリハビリテーション大学校
講演2「より良い学習を生み出すために ~脳科学からの解説~」
  講師 森岡 周(畿央大学大学院)

日記:厄年に入り

2011年01月28日 10時49分16秒 | 日記
新年あけて,2月にならないうちに,厄除けにいっておこうと,
今週水曜日は奈良の松尾寺に行ってきました.
大和郡山にありながら,とてつもなく田舎を感じさせる情緒あふれる山ぶかい場所にあり,
本堂に行くまでの石段の急さが,余計に風情を感じさせる場所でした.

前厄の年になりましたので,ちゃんとしておこうという気持ちでむかいました.
このような宗教ごとは自分の信念を確かめる上で,重要なイベントです,
信じるか信じないか,そんなことは関係なく,
そういうタームをむかえ,自分自身を観察し,
そして,懺悔する,という意味でも意味はあると思っています.
つまり,必要性でなく意味性です.
教育も同じようなものです.

脳科学は理学療法や作業療法,言語聴覚療法に必要かといえば,それはNOですし,
教育に必要かといえば,それもNOです.
一方,運動学は必要かといえば,これまたNOです.
NOと思えない人は,もうすでに自分の脳にバイアスがかかっています.
癒しの効果や,リラクゼーション,default modeなどは,運動学では説明できない現象です.
それらがリハビリテーションに効果を示す可能性もあります.

つまり,脳科学からみた教育とか,脳科学からみたリハビリテーションとか,脳科学からみた運動学習とか,と題して講演していますが,
脳科学をそのまま直接的に臨床に使うという意識は捨てたほうがよいです.

脳科学にしろ,運動学にしろ,解剖学にしろ,生理学にしろ,心理学にしろ,
はたまたEBM研究の臨床医学にしろ,それは情報でしかありません.
目の前の患者,学生,そしてそれからもたらされる現象を解読し,
そして推論をたて,意思決定し,そして循環させていく志向性をつくるためにあるもので,
そうした循環を促すための意味性として勉強していくようにならなければなりません.

だから,既存の何々アプローチという講習会に出て,
その情報をそのまま鵜呑みにするのではなく,
それを自己の経験,他の情報,そして人間を科学するという魂,などと照合して,
目の前の現象に向き合わなければなりません.

講習会マニアという人たちがいますが,
それは何々アプローチvs何々アプローチという視点でしか見れてないようです.
つまり,自己の経験が全く活かされていないと思います.

自己の経験をつくるために様々な情報に向き合い,
自己の意思決定で,その情報を取り入れるか,捨てるかを判断する,
そうした世界観がよのなかを幸せにするものだと思います.

いつも言っていますが,「借り物では生きていけない」のです.

そんなことを思いながら,昨日,痛みの情動的側面に対するアプローチを考えていました.
これを言語で表現するのは難しく,つまり,その場その場の私の脳のなかで生み出される神経現象に基づいたものであり,その時はもはや過ぎ去り,波紋のように消え去っていきます.
論理的な言語に置き換えた瞬間,その情報はすでに過去のものとなっています.

その瞬間を私は知りたい…

日記:ある程度完成!

2011年01月26日 02時16分56秒 | 日記
脳を学ぶ(3)~音楽家との対談~(仮)の第2部の原稿がおおよそ完成しました.
あとは図のイラスト,そして第1部にはさむエッセイ程度の文章作成です.
これはいったん寝かして,これから2週間は痛みの本の最後の章に2週間かけて取り掛かります.
深夜のラジオと原稿書き.
なんだか受験生のようです.

日記:深夜の独り言

2011年01月25日 00時48分24秒 | 日記
人生は表現の連続である.
表現のない人生は,無機的な物体である.

そんなことを思いながら,深夜に原稿を書いています.


今日は週末の山口士会に資料を送信しました.
「現在のセラピストは未来のセラピストにセラピーを託す義務がある」
いつも教育に関連する講演ではこの言葉で締めくくります.

今に生きているということは,未来を創るということでもあります.
未来を創るのは自分一人ではできません.
療法士として存在している以上,手弁当でも療法士を教育し,
未来を今よりもよいように託す責任が今を生きている療法士にはあります.

臨床実習教育とはそういうものです.

午後からは島津製作所の井上さんと岡田さんと2月のニューロリハビリテーションセミナーの打ち合わせをしました.
2月の実践編ではNIRS四台を動かし,皆さんに情報を提供します.

こうご期待.


原稿に戻ります.



日記:二面性

2011年01月24日 01時16分19秒 | 日記
今週末は信貴山観光ホテルで研究室のゼミ合宿でした.
総勢30余名の大所帯の研究室ですから,年に2回ほどしか集まれません.
そのうち1回はいつもこの時期の合宿です.
一昨年利用した信貴山観光ホテルに観光バスなどで向かいました.
身近にノスタルジーな宿があるんです.



M2の学位審査に向けて,それぞれの発表に対して意見を出し合い,
激励するが第一目標,
第二目標は2年間の慰労,
そして親睦です.



博士課程のメンツの意見がほんとすばらしい.
みんなつくづく,成長したと思います.
臨床だけではここまでのロジック・ストーリーはつくれなかっただろうな,
と思い,大学院,特に修士を終えているっていうことはスタート地点にたったみたいなもの,
そこから博士課程のメンツは一歩進んでいるために意見が実にスマートでした.

M1の研究計画に対してもみんなで意見を出し合い,
方向性をサジェストしてくれました.

露天風呂に入り,宴会場で宴会をして,
そして,深夜まで論をかわす.
実に優雅な時間でした.

研究室はファミリーのようなものです.
長男,次男・・・・が育ちましたので,やっとそれを感じています.

翌日は大学に場所を変え,15時まで続きを行いました.
学位審査は2月初旬です.
主査,副査の前で理路整然にプレゼンしてもらいたい.

指導教員はそのあと少し仮眠をとり,
場所をスタジオに.
19時からなんばのベースオントップで3月のライブの練習.
3月13日は7曲披露するのですが,
今日は確認しながら6曲行いました.
もう1回入ればある程度めどがつくかな.
ライブは自分のまさにフィルドワーク.
しかしながら,昨日信貴山観光ホテルでルームメートだった
D2の信迫氏に睡眠時無呼吸症候群がひどくなっていることを指摘された.
口すぼめ呼吸になっている様子.
鼻,喉,呼吸が悪くなり,声帯がやられ声が出にくくなっています.
以前のようにはボーカルできませんが,
なんとかカモフラージュします.
その前に,命の危険性??笑,かな.
そろそろ重い腰をあげて病院に行こうと思っています.
病院嫌いな私ですが・・・


演奏する7曲を決めました!



いくつかの講演

2011年01月19日 23時55分46秒 | インフォメーション

山口県理学療法士会 教育部 臨床実習指導者研修会
会期 平成23年1月30日(日)10:00~16:45(受付9:30~)
会場 専門学校YICリハビリテーション大学校
テーマ これからの臨床実習指導
内容 講演1「臨床実習の方向性」
  講師 橋精一郎先生(国際医療福祉大学大学院)
講演2「より良い学習を生み出すために ~脳科学からの解説~」
  講師 森岡 周先生(畿央大学大学院)
意見交換会「臨床実習指導者(スーパーバイザー)をやってよかったこと」
  司会 田岡亮一(光風園病院)
参加費 無料

申し込み方法 所定のFAX用紙に必要事項を記入のうえ、下記申し込み先まで送信してください。
申し込み期限 平成23年1月21日(金)
申し込み先 専門学校YICリハビリテーション大学校 藤井 昭宏
〒759-0208  宇部市西宇部南4-11-1
TEL 0836-45-1136  FAX 0836-45-1135

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第4回 痛みの理学療法学研究会 大会 開催のご案内


■開催概要
  開催日時:平成23年2月26日(土)、27日(日)
  開催場所:名古屋大学医学部保健学科・東館大講義室
  住 所 :名古屋市東区大幸南1-1-20
  詳細なアクセスはこちらをご覧ください
  ※JR中央本線・名古屋鉄道瀬戸線・名古屋市営地下鉄名城線 「大曽根」駅下車 徒歩約10分
   名古屋市営地下鉄名城線 「ナゴヤドーム前矢田駅」駅下車 徒歩約5分 
  参加費 :一般会員(事前登録5000円、当日7000円)
        学生会員(事前登録1000円、当日2000円)
  テーマ :痛みを科学する

■プログラム
 大会1日目
  15:00  受付
  16:00  開会の辞
  16:10  特別講演1 
        座長    鈴木 重行(名古屋大学 医学部保健学科)
          「痛みと脳神経科学」
             森岡 周(畿央大学 健康科学部 理学療法学科)
  17:30  懇親会 (厚生会館レストラン)

 大会2日目
  10:00  一般演題(ワーキンググループ発表含む)
        座長 肥田 朋子(名古屋学院大学 リハビリテーション学部)
  12:00  ランチョンレクチャー 
        座長  吉村 恵(熊本保健科学大学 大学院)
         「さまざまな症例から学ぶCRPSの発症と慢性化の要因」
                柴田 政彦(大阪大学 大学院 医学系研究科 疼痛医学寄附講座)
  13:00   総会
  13:20   特別講演2 
         座長  牛田 享宏(愛知医科大学 学際的痛みセンター)
          「運動器の痛みの基礎と臨床」  
            矢吹 省司(福島県立医科大学附属病院 リハビリテーションセンター)
  14:20   閉会の辞

  お申込はこちらから
  事前申し込みの締め切りは平成23年2月15日(火)とさせていただきます。

■一般演題募集
  一般演題は演題、演者、所属、400字以内の抄録を添付して、大会事務局までメールで応募して下さい。
  ワーキンググループの経過報告も同様の手続きを行なってください。
  応募は本研究会会員に限る。
  応募締切りは平成23年1月31日(月)とします。

  痛みの理学療法学研究会大会事務局:鈴木重行(名古屋大学医学部保健学科)
                                   Tel & Fax 052-719-1362
                              E-mail: suzuki@met.nagoya-u.ac.jp
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第9回沖縄いちご会講習会
開催日 平成23年3月5日(土)  15:00 ~ 18:00
          6日(日)   9:30 ~ 12:30

テーマ  ニューロリハビリテーション今

講 師  森岡 周 先生 (畿央大学 大学院健康科学研究科 主任教授 ・ 医学博士)

内 容  ・運動学習
      ・神経可塑性
      ・神経科学を用いたClinical Reasoning

会 場  老人保健施設 アルカディア 6F (浦添総合病院隣り)

定 員  70名

受講費  5000円

応 募  件名を『第9回講習会』として、①氏名、②職種、③所属を記入の上、
      下記Mail addressまでメール申込お願い致します。

      Mail: ichigokai2007@yahoo.co.jp

      担当:安次富寛貴 ちゅうざん病院 理学療法士





KIO graduation LiVe ~Brain of ROCK 2011 IN HORIE

2011年01月17日 23時07分31秒 | 音楽
KIO graduation LiVe ~Brain of ROCK 2011 IN HORIE~

Blue Bear / subcortex / sun+3 / The Cortex / りす組〜おもいでいっぱい〜
OPEN/START 17:00/17:30

ADV/DOOR ¥1000/¥1500 別途Drink代¥500

場所:北堀江club vijon



KIOと銘打っていますが,広くライブに来てもらえる方にチケットを販売します.
subcortexは高知の理学療法士のバンド仲間です(教え子です).
演奏は抜群にうまいです.

The Cortexは私がボーカルを務めるバンドです.
The Cortexの他のメンツは全員理学療法士です(卒業生含む)


ぜひとも,ライブに足を運んでもらえればと思います.
講演よりライブです.
講演に来てもらえるよりライブに来てもらえる方が,私はとても快情動になります.

勉強より音楽です.
人間の脳は音楽を生み出してきたからこそ,今の機能があるといっても過言ではありません.
音楽は人間しか楽しめないもの.
古くはホモサピエンスの祖先から続いてきたもの.

脳を学ぶ(3)は音楽家との対談を通じて,脳を解説します.
だからこそ,音楽を知ってもらいたいのです.


私の公園に来ていただいている方,ニューロリハビリテーションセミナーに参加している方,
卒業生,そして,何よりもこのブログを閲覧している1000名以上の方,
ぜひともライブにお越しください.

希望する方は下記まで・・・願・・・

sssrm4@mail.goo.ne.jp

なんとか動員にご協力ください.
(くどいようですが,講演に来てうんちくを語るより,ライブに来て,エモーションを喚起して,人間の本能を感じ,脳を揺さぶってください)

よろしくお願いします.



平成22年度 畿央大学 神経リハビリテーション研究大会

2011年01月17日 23時01分03秒 | インフォメーション
平成22年度 畿央大学 神経リハビリテーション研究大会

プログラム
日時:平成23年1月22日(土)・23日(日)
場所:信貴山観光ホテル・畿央大学

第1日(1月22日):場所 ― 信貴山観光ホテル
14:10~14:50 演題1(座長:河村)
「道具使用とパントマイム時の脳内機構について」
 若田 哲史(M2)
14:50~15:30 演題2(座長:河村)
「視覚情報提示による自己運動錯覚が脳活動に与える影響」
 高木 泰宏(M2)

15:40~16:20 演題3(座長:河村)
「Canonical-neuron systemの作動条件の研究」
 清水 重和(M2)
16:20~16:50 演題4(座長:藤本)
「脊髄損傷者の運動イメージの検討」
 佐藤 剛介(M2)

第2日(1月23日):場所 ― 畿央大学
10:00~10:40 演題5(座長:中野)
「予測困難な外乱が立位姿勢制御に及ぼす影響」
 大槻 哲也(M2)
10:40~11:20 演題6(座長:中野)
「片脚立位保持中の支持脚の安定性が非支持脚に与える影響について」
 上原 貴廣(M2)
11:30~12:10 演題7(座長:中野)
「歩行における床面の素材の変化に対する適応過程の検討」
 河石 優(M2)
12:10~13:10 昼食
13:10~13:50 演題8(座長:藤本)
「体性感覚にも基づいた弁別課題が脊髄の興奮性と体性感覚入力に及ぼす影響」
 末吉 夏子(M2)
13:50~14:30 演題9(座長:藤本)
「変形性膝関節症患者の運動イメージ能力の検討」
 脇田 正徳(M2)

日記:寒いのは心が痛い・・・

2011年01月17日 22時57分41秒 | 日記
.週末は新年早々の講演でした.
久しぶりに小倉に降り立った感があります.
3年前は毎週のように講義に降り立ってたような・・・

今回は北九州の任意の勉強会の講演でした.
脳機能をできるだけ平易に解説しました.

雪が氷になっており,
帰りは大丈夫かなと心配しましたが,
新幹線での移動も無事でした.

昨晩帰り,今日は大学で3コマの授業プラス大学院生の指導.
人間発達学では知能の発達で,
ピアジェの発達理論を神経科学から解説する手段を用い,
一応,授業範囲を終了しました.
今年は発達障害の行動分析までいかず,
範囲が中途で終わってしまうという失態をしてしまいましたが,
定型的な情動,人格,コミュニケーション,知覚,記憶,思考,判断,知能の発達を理解してもらえればと思います.

教育学部のコミュニケーション心理学では
高機能自閉症の行動を取り上げ,
どのような問題が内在し,それは脳の何の機能の問題で,
そしてどのような介入が仮説だてられるかについて,最後に示しました.
ステレオタイプでない,熱く,問題に対して悩む,もがく教師になってもらいたい.

その後,M1の尾崎君の研究を見て,
そして大学院の講義に入りました.
今日はワーキングメモリと学習の脳内機構でした.


さてさて,ライブのチケットの売れ行きが悪いみたいです.
このブログを使って広く告知したいと思います.
なんとか,堀江まで足を運んでもらえれえばと思います.

詳しくは,このあとのあとの記事をご覧ください.


しかし,寒い・・・身体が縮むと心も縮む.