森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

てんぶす6周年祭トークイベント『感じる脳、つながる心』

2010年10月29日 11時38分57秒 | インフォメーション

てんぶす6周年祭トークイベント『感じる脳、つながる心』〜人が人らしくあるために〜 

■11/3(水)那覇市ぶんかテンブス館4F テンブスホール
■開場/ 13:30 開演/ 14:00~16:00
■一般:前売り\2,000- 当日\2,200- 学生:前売り\1,500- 当日\1,700-
※お問合せ:那覇市ぶんかテンブス館 TEL:098-868-7810

■スペシャルゲスト
 森岡 周( 医学博士・畿央大学 健康科学部理学療法学科教授)
■パネリスト
 神谷 牧人 (ソーシャルサポート・アソシア施設長)
 新城 圭吾 (植物プランナー プランタドール代表)
 古谷千佳子 (海人写真家、チカ・コーポレーション代表)
■司会進行:喜久里美也子(NPO 法人脳文庫)
■衣装提供:琉球笑苑
■ファッションモデル
 にこにこ整形外科 伊志嶺 恒洋院長とスタッフの皆さん

主催:那覇市ぶんかテンブス館、チカ・コーポレーション、琉球笑苑



日記:うれしいできごと

2010年10月23日 15時25分28秒 | 日記
岡山での講義を終えて、伊丹空港にいます。
昨日は強化学習のことを話、ベッドサイドの事例を検討しました。
負の強化を正の強化に変換する手続きを考えてみたい。

今から青森空港に向かいますが、突然、共同研究者の高知大学・愛宕病院 の沖田学先生からメールが、
「東大など名だたる有名大学や研究所を差し置いて優秀賞いただきました」と。

生理研研究会2010 認知神経科学の先端 「身体性の脳内メカニズム」に発表していましたが、
彼の発表が優秀賞に選ばれました。

5月の理学療法学会では私が座長で座長推薦しましたが、PT学会ではおとさたなしでしょうか・・・

臨床の理学療法士が、生理研で賞をとる。

時代は確実に動き始めています。

ともかく、彼の今やっている研究はオリジナリティ満載なので、面白い、

おめでとう!


詳細はまたブログで紹介します。


私はラウンジで研究の申請書を書いていますが、
講演の合間の書類書きは、中途半端でよくない。

研究に専念できることは、もう無理なのでしょうか?
と思いつつ、自分の信念はどこにあるのかと、揺れ動きながら、老いを感じる、この数週間です。




日記:思考の循環

2010年10月20日 06時57分28秒 | 日記
ここ最近,ブログがすっかりとどこっていました,
忙しさにまけてでなく,身体的問題が大きく,
10月の週末のスケジュールに負けて,
少し,心身を崩していました.
復調とはいっていないのですが,
徐々に,持ち直しつつあると思っていますがが,
それは気力による自らに対する叱咤激励であり,
本来の私自身は休息を希望しているのかもしれません.

まあ,そんなことは言ってられないので,前にとりあえず,進むのみです.

そんな進行を後押ししてくれたのが,昨日の樋口先生の講演でした.
彼の2ヶ月ちょっと講演続きで,
声,のどがやられ,最悪の体調のなか畿央大学に来てくれました.
話すということは喉を酷使し,声を出すことで乾燥し,
咳をすることで,さらに悪化するという負のスパイラルに陥るのですが,
彼もそれが見え隠れしながらの講演でして,今の自分の体調とつながるのですが,
彼は彼の一人称を生きているのだと思います.

本講演には,院生,ゼミ生,近隣のセラピスト100名ほどが集まっていただきました.
今回は臨床の視点でなく,研究者の視点から話してもらいたいという意見に快く引き受けてくれて,論理の構築の重要性,コントロールの吟味,科学的といわれる所以,美しい論文とは,そして.臨床をしながらの大学院生とは何なのか?ということを話してくれました.
もちろん彼らの研究グループの空間認知や,歩行時の視線,またぎ動作などの研究成果も公表していただきました.
実にシンプルな研究ですが,ロジックな展開を心得ているというのが印象です.
もちろん,仮説の吟味において,不十分と感じるものもありますが,
それが「科学」なのです.

今回の講演で彼らの研究グループから学んだこと,そして臨床の院生に言いたいことは,

1) 仮説が動いているということ
概して,いや特にメソドロジー(手技)から学んでいるものは,仮説が動いていない.5年も10年も前の仮説で主義主張している.それが普遍なのかの吟味ない.
2) データを捨てないということ
概して,自分の仮説が検証できなければ,そのデータを破棄し,すぐさま検証方法(仮説変更も含む)を変えようとする.得られたデータは真実である.そのデータを多角的に眺めることで,真の現象を読み解くことができる.結果を急いではならない.いつのまにか先行研究のバイアスの呪縛に入っている場合が多々ある.

1),2)とも古い自分の思考から,一歩前に進むために必要な手続きです.
そのようなことを彼の講演を聞きながら感じました.

樋口先生には,私が2005年にうちの松尾先生と二人で参加した国際姿勢歩行学会(ISPGR,マルセイユで開催)ではじめてお会いしました.
全く別々で参加し,全く知らない研究者同士.
たまたま隣の席に座った,カナダ・ウオータールー大学(kれの師匠は歩行研究で有名なDr Patla)から来た彼と一言二言しかしゃべってはないと思いますが,その3年後に一緒にを書くことになるとは,
人との出会いは実に面白いものです.

いろは丸事件

2010年10月18日 00時51分17秒 | よさこいと高知

船を沈めた代償は、金を採らずに国を取る、よさこいよさこい。
   国を取って ミカンを喰らう、よさこい。--- 

長いものにはまかれず(幕府にはくっせず)


土佐人の自由を愛するというものと,誰にもどこにも屈せずというもの.

よさこい,よさこい.


その心は陸奥に受け継がれ,不平等条約あらためになったわけやき



日記:脱藩

2010年10月12日 23時15分40秒 | 日記
岡山で講義後,認知神経リハビリテーションのコースのために
大阪・堺へ.
大阪労災病院の会場を貸していただいた浅田先生,そして,それを調整していただいた大阪保健医療大学の野村先生に深謝します.
「持つべき友は,母校を超えた郷里の友である.
それは志を持ち,高知を離れた者でもある.
プチ脱藩でもある.」

身体は絶不調のなか,
他の講師の能力が上がっているために,私は管理にと思いましたが,
やはり,それでは裏切られた期待になるため,最終日は思考の循環のために飛ばして講義をしました.
運営スタッフのみなさんに感謝します.
からだに鞭を入れ,夜は毎晩午前様になり,
今日までまさに夜は「死んだように眠っていました」

これから月末にかけて,様々な申請書を書かないといけない自分がいますが,
少々,そういう仕事にも「飽き」が見え隠れし始めました.
自分のやるべき仕事は別にある,という志向性があるからではないでしょうか.
昔の自分にももう飽きていますし,
現在進行形の自分にも飽きています.
そろそろ違うプロジェクトを意識しないといけない自分がいると思いますが,
大学,学会,協会などが安定期に入れば,
そういうアグレッシブな気持ちは萎えていくのだろうとも思います.
組織が安定すれば,埋没してしまう,
誰もがその適応的学習を経験します.
それを打破するためには,脱藩が必要なのかもしれませんね.

飽きる脳は,新しい光をつかむ脳でもあります.