森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

2012年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーのご案内

2012年02月28日 01時07分19秒 | インフォメーション


2012年度 畿央大学ニューロリハビリテーションセミナーのご案内

基礎編 平成24年6月23日(土)、24日(日)
定員200名/受講費10,000円   
応用編 平成24年9月29日(土)、30日(日)
定員200名/受講費10,000円   
臨床編 平成24年12月1日(土)、2日(日)
定員200名/受講費10,000円   
実践編 平成25年2月23日(土)、24日(日)
定員 50名/受講費20,000円   

畿央大学HPにて平成24年4月2日(月)午前10時より受付開始



ニューロリハビリテーションセミナーのお礼

2012年02月28日 01時04分46秒 | 日記
最近ブログの原稿が滞ってしまっています。
ここ数週間は博士後期課程の院生の論文審査などが中心的な話題ですが、
その一方で、イメージの科学と標準理学療法学「神経理学療法学」の自分の原稿を完成させました。

この後、3月にはその編集を開始します。
前者は5月に、後者は10月に出版を考えています。
いずれも著者を大幅に若くして、新しくかつ根拠ある情報の提供をと考えています。

3月半ばに入れば、2ヶ月ほどかけて、新しい単著を書き下ろそうと思っています。
これに関しては書き始めが楽しみですが、なかなか進めることができていないのも実情です。

さて、先週末、今年度のニューロリハビリテーションセミナーのすべてのプログラムを完了しました。

北海道から沖縄まで多くの方々に受講していただいて感謝しております。
アンケートを見る限りはおおむね良好ですが、
情報過多なため、講義が速いという意見も少なくありません。
これに関しては次年度の反省点として考えていますが、
毎年湯水のように公表されている論文をできるだけ情報提供したいという考え方の方を大切にしたいので、どうしても速くなってしまうかもしれません。

しかしながら、文献の明記もきちんとしていきたいと考えていますので、
原著を確認していただき、臨床に役立ててもらえたらとも思っています。

大学のホームページには開催日が記載されていると思いますので、
多くの方々の申し込みを期待しています。
200名定員ですが、キャンセルを考えて、100名は多くと思っております。
大学ホールのプロジェクターも数千万円かけてアップデートする予定です。
もっと見やすい環境で講義ができると思いますので、よろしくお願いします。

来年度で3年目になりますので、来年度まではこのままのスタイルで行い、
その翌年はフォーラムの開催も考えています。
それはみなさんからの症例を呈示していただき、
みんなで情報共有しながら、意見交換できるような能動的な会議にしたいと思っています。
参加費はほとんど必要ないように企画できればと思っています。
けれども、その参加資格にはセミナー受講を求めると思いますので、
ぜひとも、次年度のセミナーの受講をしていただき、
基礎的な脳の知識をたくわえていただければと思います。

いずれにしても、この後、呈示するようなスケジュールで行いますので、
次年度のセミナーにも多くの参加を願います。

1年間を通じて、のべ700名ほどの参加者に巡り会えましたが、
この場を借りてお礼したいと思います。

受講していただき、ありがとうございました。


合同会社geneセミナー 講演

2012年02月17日 13時02分34秒 | インフォメーション
合同会社geneセミナー 講演
テ ー マ リハビリテーションのための脳・神経科学入門~大阪会場~
講  師 森岡 周 先生  畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授・理学療法士
日  時 平成24年3月18日(日) 10:00~16:00(受付9:30~)
場  所 財団法人 大阪科学技術センター8F大ホール 大阪府大阪市西区靱本町1-8-4
対 象 者 PT・OT・ST・柔道整復師・その他
参加費用 12,000円(税込)


3月の講演スケジュール

2012年02月15日 18時39分20秒 | インフォメーション
畿央大学ニューロリハビリテーションセミナー 実践編
日 時 平成24年2月25日(土)、26日(日)
場 所 ニューロリハビリテーション研究室、脳機能実験室、インキュベーションラボなど


四国医療専門学校 卒業記念講演
日 時:平成24年3月5日(月)10:00~12:00
テーマ:患者を理解するための脳科学
講 師:森岡 周(畿央大学)
場 所:四国医療専門学校
対 象:学生,卒業生,他


第14回大分県理学療法士学会特別講演 
テ ー マ:「理学療法にける最新基礎医学と臨床応用-ニューロリハビリテーション-」
日  時:平成24年03月11日(日)09:50~16:30
会  場:別府B-conプラザ(国際会議場他)
特別講演:「理学療法にける最新基礎医学と臨床応用-ニューロリハビリテーション-」
      畿央大学 健康科学部 教授 森岡 周 先生
対  象:協会員・大分県地域リハビリテーション研究会所属団体会員・一般・学生



兵庫県立病院セラピスト協会 講演
日 程:平成24年3月17日(土)
時 間:15:00~16:30(1時間30分)
会 場:兵庫県立西宮病院 2号棟 大会議室(変更の場合あり)
対 象:30~40人程度(兵庫県立病院に勤務するPT、OT、ST)
テーマ:少し視点を変えるだけで思考(臨床)が変わる
講 師:森岡  周(畿央大学)


合同会社geneセミナー 講演
テ ー マ リハビリテーションのための脳・神経科学入門~大阪会場~
講  師 森岡 周 先生  畿央大学 健康科学部 理学療法学科 教授・理学療法士
日  時 平成24年3月18日(日) 10:00~16:00(受付9:30~)
場  所 財団法人 大阪科学技術センター8F大ホール 大阪府大阪市西区靱本町1-8-4
対 象 者 PT・OT・ST・柔道整復師・その他
参加費用 12,000円(税込)



昨日のブログ

2012年02月15日 12時53分41秒 | 日記
昨日のブログに関しては,現状の講演に関して不満を抱いているわけではありません.
今後,事業所などがさらに増え,どんどんセミナーが増えた際に,
全くマインドがなく,かつ利他的な意識を持たない者が,
他力本願でお金を稼ぐことだけに意識の志向性が起こるのではないかという危惧に関しての釘打ちです.
ご丁寧なメールをいただいた方々がいて,
そういう人たちはとてもマインドを持っているわけで,
逆に講演に招へいされて僕自身うれしく思います.
心地よさというのは,人間関係から生まれるものですから.

社会貢献という本質的な意味

2012年02月14日 13時13分24秒 | 日記
私はある意味アクター(俳優)である.
全国各地の講演先に呼ばれ,
講演というパフォーマンスをする.

本業は教育研究であり,
学生教育,大学院教育,そして実験,論文作成などが主業務である.
一方,近年,大学の役割は社会貢献を求められ,
アウトリーチ活動として,
本の執筆,講演活動を行う.

本の執筆や講演活動はある意味では社会貢献であり,
大学教員として,科学という情報をさまざまな人たちに提供する役割である.
いわゆる専門家としての意見であり,
メディアに登場するのもその仕事である.

すなわち,アクターという仕事は社会貢献の一環である.

翻って,現状の講演活動をみると,
いわゆる非営利団体からの依頼でなく,
営利団体からの依頼が増えてきた.

営利団体からの招へいはある意味,
営業の一環でもあるので骨が折れる.
すなわち,責任が講師に明確にあるからである.
例えば,動員がなかった場合,
講演がニーズにこたえれなかった場合,などなど.
前者にこたえるためには,
いかに学会活動できちんとしたデータを示し,
論文の出現回数が増え,
そして,一般書でなく科学書を書き,
広く情報を正確に伝えている,先方の営利団体では知る由がない努力を積み重ねている.
すなわち,動員がなかった場合は,
我々の日々の結晶である,論文や著書が評価されなかったと認識する.
したがって,そのための目に見えない努力は実は半端がないのである.
一方,後者の当日の講演がニーズにこたえられなかった場合は,
これはこれで身体的に相当にこたえるし,この対価をあまり考慮されていない.
10000円ほどの受講費を払って期待して受講された者に対して,
ある意味,適当に情報を伝えることができない.
そのためには,できるだけ新しい論文を読み,
つねに自分の解釈を更新し,
そして念入りなシミュレーションをして,
当日の疲労をも考慮しながらのぞむ.
この情報収集やシミュレーションに関しても,
主催者側は実は盲目的なのである.

なぜなら,そのような情報収集の経験が少ないからである.
人間の脳は常に自分中心に解釈を加える.
だから,この程度の時間の講演であれば,
この程度の情報収集量だろうな,と.
それがバイアスである.
当日公開する情報以外の削減した情報がいかにあるかは知らない.

私が最近の営利団体の主催者に言いたいことは,
プロデューサーとしての責任を持つということである.
講演運営屋ではない.
つまり,アクターとプロデューサーは連帯責任なのである.

当日の講演はうまくいかなかった責任は,
そのほとんどが,講演者が持つというシステムは良くない.
プロデューサーも責任を持つ,ということである.
アクターは使い捨てできるかもしれないが・・・

ただ回数を増やして,売れっ子と売れっ子でない者を折半するというのは,
機械的・物理的すぎる.
共同注意し,受講生のニーズにこたえる,
そして,裏方に徹し,アクターを支えるという意識を持っていただきたい.

巷の県士会が企画・運営する講習会はそれほど人が集まらない.
この問題は相当に根深く,現在進行形に生きている者と,現在進行形に生きていない者たちとの解離がここにある.
だからこそ,営利団体の講習会は今後ますます心地よい人間関係のもと発展していなかければならない.
講演をするということは,私たち学者にとっては社会貢献なんだから,
講演を主催する側も,それが社会貢献である点を忘れないでほしい.
営利目的を根本から否定するつもりは毛頭ないし,
それはそれで新しいビジネスの在り方であるとも思う.
しかしながら,人間社会と言うのはバランスが大切なのである.

一緒に腹を切る勇気があるのか,と問いたい.