森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:自己リハビリテーション

2011年11月30日 19時02分38秒 | 日記
1年はあっという間.
年々早く過ぎ去ってしまう感じです.
これは年齢とともに感じるのか,
自分の仕事が充実していているのか,
その両方だと思いますが,
12月に入り,今年の仕事を振り返りつつ,
反省をいろいろして,
新年からの表現をどうするかも模索中です.

とはいうものの,毎週の講演は続いているわけで,
ある意味,これはルーチン化された仕事もでもあるわけですが,
先日の福島の講演は記憶に残るものでした.

まずは6月に開催予定だったのが,
私の国際学会のため,11月に延期してもらうということから始まったのですが,
3月に震災が起こり,
結果として6月には開催できなかったと思います.
11月に入っても,先方の方からは,
先生の御都合にまかせますとのお返事をいただき,
結果として,受けることに意味をもつということで,
開催させてもらいました.
当日は同僚の結婚式と重なっていたのですが,
結論として福島に行って本当によかったと思っています.

福島は元気を取り戻します!という強い決意を感じ,
その精神の賦活の一助に私の講演がなったような気もしており,
人間として,関係することの意味を感じました.

人と人の間によって人間と言うのが生まれますが,
まさに,コミュニケーションによって人を勇気づけるものなのだ,
と実感しました.

むしろ,私が勇気を与えないといけないのにもかかわらず,
さまざまなお気づかいをいただき,本当に疲れを忘れるようでした.

ホテルに戻れば,生花やドリンク,お菓子など,そこにつづられた文章.
さらに帰りのお土産など,
どれをみても,この上ないおもてなしをいただき,
普段何気なくやっている講演自体を少しは反省してのぞまないといけないなと思わせてくれました.
逆に元気をもらい,心安らかになることができ,
片道6時間の経路も楽に過ごすことができました.
人間と言うのは実にこころ(感情,意図など)に動かされる生物であると思い,
それこそがリハビリテーションの本態なんだと思った次第です.

自分自身のリハビリテーションに福島がなったようです.



日記:土佐は~よい~く~に

2011年11月24日 22時55分01秒 | よさこいと高知
金曜日に高知に帰り,
出張講義を行い,そして,土曜日にはBeeStationでライブを行いました.
今回は古巣のメンバーとの久しぶりのセッション.
やはり安定感があるというのは,
歌うのも心地いいし,
自分のボーカルへの指摘も心地よい.

曲は,
20th century boy
You really got me
Hush
Stand by me
Common everybody
で構成しました.

穴吹ボーカルは,
Sex machinegunsで決めてくれました.
また,義治ボーカルもLed zeppelin,AC/DC,デーモン閣下で決めてくれました.
Rock 'n' Roll hoochie cooをsuperflyのキーで歌ってくれました.
彼らの演奏に対して,ヘッドバンキングをしたために,
頸が今もまだ痛いです.
頚椎ヘルニアの自分を恨みます.

打ち上げを終え,
日曜は大阪に戻り,
日本運動器疼痛学会とともに開催された痛みの理学療法研究会で
講演をしました.

松原,沖田,森岡のホットライン?で構成し,
今後の痛みの理学療法の方向性を確認できたと思います.
次の日本ペインリハビリテーション学会では検証作業を開始します.

講演を終え奈良に戻り,
月曜は授業を三コマしてそのまま高知に.
なんて最適化されていない動きに戸惑いますが,
よさこい祭りの会議に入りました.
会議と行っても顔見せ程度であり,
みんなの戸惑い感あふれる顔が楽しかったです.
レールはつくるのも,
つくられたレールを走るつもりは毛頭ありません.
よさこい祭りも自由の象徴.
仲間でそれを感じたいと思います.

まあ,よさこいには幼稚園から参加してますが,
高知に生まれ,住んでいるやつが,
よさこいに1回も携わらずに死んでいくのは実にもったいない.
いっぺんでいいから,よさこいを作ってみるというプロセスを体感することが,
自分の人生にはよいのではないのでしょうか?

1度はまるとやみつきになる,
それがよさこいです.

月曜日も深夜までのみかあし,
火曜日早朝に大阪に舞い戻り,
大学に.
ゼミをして,3年生の研究を確認.

そして,夕方には大阪に.
関西りょうま会なるものに参加.
昨年に続いてであり,
関西にいる数人の理学療法士で構成している会で,
土佐弁をつかいながら,たらふく飲みました.
これも深夜になり,火曜日,まだ頸が痛い中,帰りつきました.

おかげで,昨日は1日中家からでませんでした.

こう考えてみると高知週間といったものでした.

音楽,よさこい,酒で郷土とつながっていられるからこそ,
何の縁のない奈良で生活ができるのかもしれません.

土佐は~よい~国.



Q.o.A.A 研修会

2011年11月23日 13時13分07秒 | インフォメーション
Q.o.A.A 研修会
日時 H23.11.26(土) 14:00~18:00 (受付13:30~)
       27(日) 10:00~13:00 (受付 9:30~)
テーマ:ニューロリハビリテーション
講師:森岡  周(畿央大学)
場所: 福島看護専門学校 (福島駅東口徒歩3分) HP:http://www.fukushima-kango.jp/
定員 80名程度
対象 理学療法士、作業療法士他



第5回痛みの理学療法学研究科大会

2011年11月17日 16時07分19秒 | インフォメーション
第5回 痛みの理学療法学研究会大会 シンポジウム
日時:平成23年11月20日(日) 14:00より
会 場:大阪千里ライフサイエンスセンター  〒560-0082 大阪市豊中市新千里東町1-4-2
シンポジウムテーマ
「ペインリハビリテーションを考える」
 司会 鈴木 重行 先生(名古屋大学医学部保健学科 教授)
「痛みに対する末梢へのリハビリテーション」
  沖田 実 先生(長崎大学大学院医歯薬総合研究科 教授)
「痛みに対するニューロリハビリテーション」
  森岡 周 先生(畿央大学大学院健康科学研究科 教授)
「ペインリハビリテーションの現状と問題点」
  松原 貴子 先生(日本福祉大学健康科学部 教授)


平成24年度日本学術振興会特別研究員!

2011年11月11日 11時48分18秒 | 脳講座
平成24年度日本学術振興会特別研究員に研究室D2の中野君が採用内定!
リハビリテーション科学領域,理学療法界,そして畿央大学,さらにはニューロリハビリテーションへの期待.
などから考えてこの内定は非常に意味あることです.
彼の2年間はまさにそれを背負うかです.
旧帝大,国公立,慶応,そしてスポーツは早稲田,そしてそして・・リハでは畿央が入りこみます.

日記:雑誌,理学療法学におもうこと

2011年11月11日 11時44分12秒 | 日記
先日,送られてきた理学療法学を手に取った感想です.
日本理学療法士協会の学術雑誌であり,
理学療法士にとっては,一番重い雑誌です.

そこに掲載されている論文を見て,
一言,いつから理学療法学は,
治療学でなくなったのか...

様々な記述で,そのデータの信頼性はたかいと思い,
内容も以前に比べるとより根拠のあるものと感じます.

しかし,そこに掲載されているのは,
率直に言って,臨床家にはどうでもよいことなのです.

臨床を科学するということを忘れた雑誌は,
いくら,様々な総説を掲載しても,
その解離は否めません.

科学性を追求するあまりに,
機能解離現象がどんどん起きてくる.
こうした問題の一つ一つが会員離れになることを編集する者は
肝に銘じておく必要があると思います.


臨床を科学する.
その方法は2つ.
介入効果を示すことと,
介入して変化した現象のメカニズムを分析すること,
変化しなかった効果がなかったことも含めて.
前者は臨床家中心に,
後者は研究者中心に.
これ以外の論文はもはやこの時代にいらないのではないかとも思います.
国にもっていく圧倒的なデータを考えれば,
今の掲載されている内容は,あまりにも現代にマッチングしてないと思うのは私だけでしょうか.

症例研究,介入研究,メカニズム研究.
これらが掲載されれば,臨床家は胸張って,
そのこと患者,家族,医師などに説明できると思うのです.

今の雑誌は,そう考えれば封を開封されない意味がわかります.

社会に求められている研究はどういうものなのか?
今一度考える必要があるでしょう.



西多摩リハビリテーション研修会 講演

2011年11月05日 10時14分15秒 | インフォメーション
西多摩リハビリテーション研修会
日時:平成23年11月6日(日) 10時~15時
場所:あきる野ルピア ルピアホール(http://www.akiruno-rupia.com/)
   (東京都あきる野市 *JR武蔵五日市線「秋川駅北口徒歩3分)
対象:西多摩リハビリテーション研修会 会員施設や非会員
内容:神経科学とニューロリハビリテーション~高次脳機能障害と痛みに対して~ 
講師:森岡 周(畿央大学)






明日は卒業研究発表

2011年11月03日 11時26分27秒 | インフォメーション


森岡研究室の学部ゼミ生は以下の7演題を発表します.

1. 歩行条件の変化が脳活動に及ぼす影響―EEGを用いて―                    藤原 菜津
2. 運動の空間的注意が痛覚認知に及ぼす影響―EEGを用いて―                 峯 耕太郎
3. 運動図形への心的帰属時の脳活動―EEGを用いて―                       田中 里佳
4. 睡眠が系列的運動学習時の脳活動に及ぼす影響―EEGを用いて―               筆保 健一
5. 言語教示の違いがメンタルローテンション課題時の脳活動に与える影響―EEGを用いて― 渡久地政志
6. 視覚情報の変化が運動錯覚と脳活動に及ぼす影響―fNIRS研究―              小出真奈美
7. 水平面内における音の方向定位                                    中川  樹