2010FIFAワールドカップ予選中にラマダーンに入ったエジプトで、サッカー選手が断食破りをしていいかについて、議論が交わされました。
9月5日（日）のラマダーン期間中にアウェイでルワンダと戦ったエジプトは、選手4人が断食を行ってプレーし、その内の1人が決勝ゴールをあげてエジプトが勝利しました。
このことに対して事前に断食破りをしていいかについて議論が行われ、エジプトのイスラム法最高議会は「選手は“雇用人員”であり、断食が職務に影響を与えると考えられるので、断食破りは容認される」とファトワ（宗教令）を出しました。
また、アウェイ戦ということで、「旅人は断食を免除される」という視点からも今回の断食破りは容認されるという結論を出しました。
一方で、「旅人は断食を免除される」というのを対外試合に適用するのは、イスラム法を曲解するという意見を述べる聖職者も登場するなど、議論は最後まで続きました。
これに対し、エジプトサッカー協会のザヒル会長は、断食と断食破りを選手に強制することはせず、選手の自己判断に委ねるとのコメントを発表しました。
結局、選手4人が断食を行い、貴重な勝ち点3を手にしました。
リーガ・エスバニョーラ第3節が、9月19日(土)に行われました。
スタートダッシュに失敗したアトレティコ・マドリードは、アウェイでバルセロナと対戦。
元祖4強どうしの対決でしたが、力の差は圧倒的で、終わってみれば5-2でバルサが大勝しました。
1勝1敗中のセヴィージャは、アウェイでオサスナと対戦して0-2と完勝しています。
デポルティーボは、エスパニョールに敗れています。
9月19日(土)の結果
マジョルカ○4-0●テネリフェ
デポルティーボ●2-3○エスパニョール
オサスナ●0-2○セヴィージャ
マラガ●1-2○ラシン・サンタンデール
バルサ○5-2●アトレティコ
先月、2007年にガエル・カタクがランスとの契約を破棄してチェルシーに移籍した問題で、FIFA(国際サッカー連盟)がチェルシーに対し、2011年1月まで移籍禁止の処分を下しました。
この1年半に及ぶ移籍禁止措置に対し、チェルシーはいきなり選手を獲得するという行動に出ました。
ただ、この移籍に関して、チェルシー監督のカルロ・アンチェロッティは「抵触することはない。絶対にない」と禁止措置には引っ掛からないと考えているようです。
今回獲得したのは、17歳のクロアチア人GKマテイ・デラッチ。
アンチェロッティは、移籍禁止措置に引っ掛からない理由として、彼が若く、あくまで将来への投資として獲得したことを挙げています。
カルロ・アンチェロッティ(チェルシー監督)
「我々は、世界中の若い選手に関心を寄せているから、彼らを獲得できるのであればそうしたいと思っている」
UEFAカップから名称や出場チーム数などを改変した新たな大会、UEFAヨーロッパリーグが9月17日(木)に開幕しました。
その第1戦で、シェリフ(モルドバ)と0-0で引き分けたルーマニアの強豪ステアウア・ブカレストのクリスティアーノ・ベルゴーディ監督が、解任されました。
解任理由は、勝敗ではなく、ハーフタイムにおける監督の行動のようです。
ベルゴーディ監督は、ハーフタイムにチームを鼓舞しようとロッカールームに向かった同クラブ会長、ベカリ会長の入室を拒否し、それが原因で会長の怒りを買い、解任されたようです。
選手の緊張が切れるのを危惧したと思われますが、クラブ会長の入室を拒否するのは、やはりマズかったようです。