2002年6月30日、横浜。
ブラジルがドイツを降し5回目の世界チャンピオンに輝いた。
バラックを欠いて臨んだドイツは前半カーンの好セーブでブラジルに得点を許さなかったがしかし後半カーンがブラジルの選手に小指を蹴られてからドイツの守備は怪しくなる。
そして迎えた68分、リバウドのミドルシュートをカーンが前にこぼし詰めていたロナウドがゴールへ押し込みブラジル先制。
79分、ロナウドがペナルティエリアの端からシュートしゴール。ドイツまさかの２失点。
結局ブラジルがリードを守りきり2-0でブラジルが勝利した。
2006年FIFAワールドカップもついに準々決勝に突入。
1日目は開催国ドイツ代表vs過去2度の優勝を誇るアルゼンチン代表
混戦となったグループＥを１位で抜けヒディングマジックを粉砕したイタリア代表vsシェフチェンコを中心に台風の目となっているウクライナ代表
ドイツ
vs
アルゼンチン
注目の対決ドイツvsアルゼンチンは17：00オリンピアシュタディオンでキックオフ。
開催国ドイツはホームアドバンテージを上手く活かしコンディションを上げて来ている、特に若いルーカス・ボドルスキと全盛期を迎えているクローゼの2トップは破壊力抜群!!
ディフェンス陣も鉄壁の守りを見せている為アルゼンチンは苦戦を強いられる可能性がある。
両チームは昨年行なわれたコンフェデレーションズカップグループリーグ最終戦で対戦、2-2の引き分けに終わっている。
イタリア
vs
ウクライナ
初戦スペインに4-0の大敗を決してから15日誰がウクライナがここまで駒を進めて来ると思っただろうか....相手は強豪イタリア。
一見ウクライナに勝機はないと思われがちだがイタリアの守備の要アレッサンドロ・ネスタが欠場、ネスタの後任であるマテラッティが出場停止、若きスターダニエレ・デ・ロッシも出場停止とイタリアの主力選手は次々と欠けている。
更にユベントスに所属している選手達は火曜日に起こった元チームメイトのジャンルカ・ペソットの自殺未遂事件でショックを受けた上にイタリアにとんぼ返りと精神的にも体力的にも不安を抱えている。
日本がブラジルに敗れてから１週間、ジーコ前日本代表監督が日本を去った。
オシム日本代表監督候補がこの日帰国した影響なのかサポーターによる見送りはなく日本代表フィジカルコーチの里内猛氏、Ｊ１鹿島の鈴木満強化部長らが労をねぎらうように空港まで付き添った。
ジーコ前監督は最後に
「日本と別れるつもりはない。一時的に離れるが、気持ちはずっとみんなと一緒」
という言葉を残し日本を去った。
ジャマイカ戦から始まり母国ブラジル戦で幕を閉じたジーコジャパン。
ブラジル流を日本に叩き込みアジア杯２連覇も果たした。
ジーコが築いた土台を誰が発展させて行くのか？
数年後ジーコが目指した“日本らしい俊敏性を生かした芸術的なサッカー”を展開してもらいたい。
さよなら
決勝トーナメント1回戦最後の試合は初優勝を目指すスペイン
と2回目の優勝を目指すフランス
の強豪同士の対決となった。
今大会はラウルにとってもジダヌにとっても最後のワールドカップとなる為絶対に勝利は譲れない。
試合が動き始めたのは前半12分。アンリが左サイドから割って入りペナルティエリア左外からシュート!! しかしカシージャスがキャッチし先制ならず。
23分にはジダヌが右サイドから中央へ絶妙のクロスを出すもタイミングが合わない。
そして27分ペナルティエリア内でスペイン代表パブロが倒され、PKを獲得！！！！ ボールを蹴るのはダビド・ビジャ、フランス代表GKバルテズとの駆け引きに勝利し先制。
このゴールで目が覚めたのかフランスが反撃を開始!!
39分、ジタヌのフリーキックをゴール前に持っていくもカシージャスがキャッチ。
41分にはビエラのディフェンスラインの裏をつくスルーパスをリベリーが持ち込みシュート!! カシージャスの鉄壁の守備はあっさりと破られた。 
無念カシージャス
後半戦は両チームペースダウンしたのかゆっくりと試合が進む。
後半52分フランスがスペイン守備陣をかわしゴール前へ迫る!!
ジダヌのループパスをマルダが受けシュート!! カシージャスのジャンピングセーブがスペインを救う。
その後フランスはリベリーがスペインはホアキンがクロスを上げまくるがなかなか決定的チャンスを作れない。
83分スペインを悲劇が襲う!! バルセロナ所属ブジョルがアンリを倒しフランスがフリーキックを獲得。ジダヌが蹴ったボールをスペインDFが必死のクリア!! しかしクリアボールはビエラ元に．．．スペイン必死のディフェンスもビエラのヘッドがゴールへ押し込まれフランス逆転。
ロスタイムにはスペインがフランスゴール前へなだれ込む!! 同点に追い付こうとがむしゃらに攻めるスペインをあざけるかのようにカウンターを仕掛けたフランスはジダヌが左サイドから中へドリブル、プジョルをかわしゴール。
3-1フランス代表キャプテンがスペインのそして同じクラブ所属のラウルの息の根を止めた．．．。
ラウル無念の交代 決勝まで行ってラウルの無念晴らすヨ!!!
スーパーマンスペイン救えず!! カモの力でサポーター対決も勝利!?
イングランド
vs
エクアドル
この試合押し気味に試合を進めたイングランドは後半14分、試合後脱水症状だと判明したイングランドMFデイビット・ベッカムのフリーキックが直接決まり先制。
その後エクアドルがたて続けにサイド攻撃を仕掛けるもクロスは全てイングランドのDFに防がれ敗北、40年ぶりの優勝を目指すイングランドは40年ぶりに準々決勝に駒を進めたポルトガルと対戦する。
ポルトガル
ｖｓ
オランダ
40年ぶりの決勝トーナメント進出を決めたポルトガルは死のグループを2位通過した強豪オランダと対戦。
この試合イエローカード16枚、退場者4人を出すW杯史上稀に見る乱戦となった。
試合が動いたのは乱戦前の前半23分。
ポルトガル代表MFデコのクロスを同代表MFフィーゴが後方の同MFマニシェに折り返しマニシェがドリブル、シュート。
このシュートが決まりポルトガル先制。
前半ロスタイムにはポルトガル代表MFコスティージャが故意的なハンドで2枚目のイエロー■で退場■。
後半4分、オランダ代表MFコクが放ったボレーシュートがバーに弾かれオランダ同点ならず。
後半12分には又もフィーゴ、マニシェのコンビがゴールに迫るもオランダ代表GKに防がれる。
後半18分、オランダ代表DFブラールスに2枚目のイエローカード■が提示され退場■。
後半33分、デコが2枚目のイエロー■で退場■。
後半34分、一人多いオランダが波状攻撃を仕掛けるも決められず。
後半ロスタイム、ファンブロンクホルストに2枚目のイエロー■、退場処分■。
この時点で両チーム合わせて16枚のイエローカード■to4枚のレッドカード■。
同ロスタイムにポルトガル代表FWチアゴがシュートを放つも右ポストへ当たり追加点ならず、しかしこのまま試合が終了したためポルトガルが勝利!!
40年ぶりの準々決勝進出を決めた。
この試合のMVPは貴方だ!!イワノフ主審
ポルトガルは7月1日エクアドルを下し２大会連続の準々決勝進出を決めたイングランドと対戦。
イングランドはグループリーグ第3戦でエースFWマイケル・オーウェンを怪我で失っているがポルトガルもデコを退場処分■でクリスチャーノ・ロナウドを怪我で失っている。
両チームにとって厳しい試合となる
がクリスチャーノ・ロナウドの怪我の経過奈何によって変わってくるだろう。
25日の決勝トーナメント１回戦の対戦カードはイングランドvsエクアドル，ポルトガルvsオランダ。
イングランドvsエクアドル
ワールドカップの舞台では初の対戦となる。
良いパフォーマンスが出来ないまま予選グループを突破したイングランドは第3戦のスウェーデン戦でオーウェンが怪我to2失点と優れない。
ルーニーとクラウチのコンビに全てを賭ける。
一方エクアドルはイングランドとは対象的に素晴らしいパフォーマンスで予選グループを突破、第3戦で開催国ドイツに敗れたものの呪術師のナイチャピ氏が開催地のシュツットガルト、ゴットリープ・ダイムラー・シュタディオンを訪れエクアドルの勝利を祈ったという．．．。
オーウェンが負傷するなどさすがのイングランドサポーターも「黒魔術にかけられているのでは．．．
」と不安の声を上げているという。
イングラドは黒魔術を破れるのか?!
ポルトガルｖｓオランダ
40年ぶりの決勝トーナメント進出を果たしたポルトガルを待ちうけるのは死のグループを2位で突破したオランダ。
絶好調のフィーゴが爆発するか否かで勝負の行方は決まるだろう。
フィーゴvsファン・デル・サール、勝負の行方は?!
ドイツvs
スウェーデン
“負けたら終わり”の決勝トーナメントでドイツが早々と試合を決めた。
前半4分、ドイツFWクローゼがスウェーデンGKイサクソンと交錯したところをドイツFWボドルスキが決め先制
その8分後の前半12分、クローゼがDFを引きつけスペースをつくりボドルスキに左足でパス。ボドルスキが決め2点差としドイツは準々決勝へ大きく前進!!
後半7分にはスウェーデンがPKのチャンスを得るもバルセロナ所属のスウェーデンFWラーションが外し万事休す
結局スウェーデンはこの試合ゴールを入れることができず敗退。
前回大会同様、ベスト16で姿を消した。
アルゼンチンvs
メキシコ
この試合意外にもメキシコが先制する。
前半6分、メキシコDFマルケスが先制点を上げる。
先制されたアルゼンチンはその4分後の前半10分、クレスポが起死回生の同点ゴール!!
その後も一進一退の攻防が続き試合は延長戦へ突入!!
試合を決めたのはアルゼンチンMFマキシ・ロドリゲス!!
左足で放ったボレーシュートが無常にもメキシコゴールに突き刺さりアルゼンチン勝利。
準々決勝へ駒を進めた。
アルゼンチンは30日開催国ドイツと対戦する。
2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会の決勝トーナメントがいよいよ始まる!!
開催国ドイツはミュンヘンでスウェーデンと交える。
ドイツvsスウェーデン
前回大会同様ドイツは母国から懐疑的に見られていたものの蓋を開けてみればまたもや前回同様期待以上の結果となった。
3試合で8ゴール、攻撃軍は好調。
守備軍も2試合連続無失点と好調。
イングランドと2－2の劇的なドローを演じたスウェーデンを倒せるか？
アルゼンチンvsメキシコ
前回大会の屈辱を晴らすべく臨んだ今大会。
アルゼンチンは第１戦コートジボワールに2-1で勝利。
続く第２戦鉄壁の守備を誇るセルビア・モンテネグロに6-0と大量得点で勝利。
第3戦でオランダと引き分けたものの好調を意地し決勝トーナメントに駒を進めた。
一方メキシコはイランに救われる形で決勝トーナメント進出。
しかし番狂わせを起すだけの力は持っている。
勝てるかドイツ?!
メキシコの番狂わせはあるのか?!
日本代表
MF中田英寿はドイツＷ杯での代表引退を表明していたが、最後のＷ杯として挑んだ今大会不甲斐無い結果に終わり今後も青いユニフォームを着る可能性が出てきた。
ドイツ大会前から“引退”を仄めかす発言を中田英は何度も口にしていた。
ＡＦＣ（アジアサッカー連盟）の公式サイトのインタビューでは
「０６年のＷ杯で成功を収めたい。おそらく自分にとってはラストチャンスとなるだろう」
「自分がトップレベルでプレーできる時間はあと何年もない。悔いを残したくない」とコメント。
ブラジル戦の直前には自身のサイトで
「これまでの自分の人生の為に、これまでの自分に関わってきてくれた全ての人の為に、そして最後の最後まで、自分を信じ続けてくれているみんなの為に、すべてを尽くして戦ってきたいと思う！！この試合が最後にならないことを信じ続けて」
と決意を表した。
中田英の関係者は
「前回（０２年日韓大会）も、これが最後という気持ちでプレーして今回まで４年間続けた。ここで辞めるというのではなく、そういう決意でやっているということ。この先のことは分からないし考えていないと思う」
と話した。
来年１月に３０歳を迎える中田英寿。
2010FIFAワールドカップ南アメリカ大会、33歳で挑む最後Ｗ杯となるか!?
