2006-2007シーズン、リーガ・エスパニョーラを制したレアル・マドリードは新シーズンに向けての親善試合を27日に行いました。
ベルント・シュスターがレアルの監督になっての初の試合はオーストリアのATVイルドニングでイングランド2部リーグのストーク・シティと対戦しました。
前半戦
新生レアル・マドリードの最初のチャンスは前半2分にグラネロが放ったシュートでしたが、ボール枠外へ。その後も格下のストーク・シティ相手にグティ、セルヒオ・ラモス、グラネロ、バルボアを中心とした攻めでゴールを狙います。
前半16分にはグティのパスからキャプテンのラウルがループシュートで狙いストーク・シティに迫ります。それから2分後の前半18分、グラネロのセンタリングに合わせたラウルが決めて1-0、新生レアルのファーストゴールはキャプテンのラウルでした。
前半27分、ストーク・シティが反撃。フラー右サイドから攻撃を開始しますがペペが対処、前半37分、フラーが再び攻め込みシュートを打たれましたがゴールには到らず、前半42分にはユースタスがシュートを放ちましたがリヴァプールから移籍したデュデクが抑えて失点を許さずに前半は1-0で終えました。
後半戦
ペペ以外のメンバーを総入れ替えしたレアル、ラウルのワントップから期待のサビオラ、ソルダードの2トップに変えました。
後半1分、シシーニョがゴールを狙いましたがシモンセンがセーブ。後半11分、最近レアルの先発メンバーから遠ざかりつつあるベテランのミチェル・サルガドのセンタリングをこの夏にレアルがレンタル移籍から呼び戻したソルダードがヘッドで合わせましたがゴールならず。後半24分、バングーラの決定的シュートがレアルゴールを襲いましたがカシージャス、デュデクに次ぐ第3GKコディナがキャッチして難を逃れます。
後半28分、レアルのカンテラでの活躍を認められてAチームに来たデ・ラ・レッドがPKを獲得、そのPKをソルダードが決めて2-0。シェスター体制初勝利をほぼ手中に収めました。
その後、後半31分にソルダードが後半35分にイグアインとサビオラのコンビがゴールを狙いましたが追加点は奪えずに終了。レアルはリーグ優勝後、2勝目。
レアル・マドリード2-0ストーク・シティ
前半18分、ラウル・ゴンサレス(レアル)
後半29分、ソルダード(レアル)
日程
親善試合 7月31日(火) ドイツ・ハノーファー、AWDアリーナ
レアル・マドリードvsハノーファー96
スペイン・スーパーカップ第1戦 8月11日(土) ラモン・サンチェス・ピスフアン
セビージャvsレアル・マドリード
スペイン・スーパーカップ第2戦 8月19日(日) サンティアゴ・ベルナベウ
レアル・マドリードvsセビージャ
AFCアジアカップ2007決勝戦、イラクvsサウジアラビアがインドネシアのジャカルタで29日に行なわれました。
前半戦、イラクは日本から3ゴールを奪ったサウジアラビアの攻撃に対して組織的な守りを徹底してゴールを与えず、逆にカウンター攻撃で何度かゴールを狙い日本と並び最多優勝記録を持つサウジアラビアと拮抗した試合を展開、そんな中で対テロ戦争の被害を受けたイラクに対してスタジアムに駈けつけたインドネシア国民はイラクコールをおくりイラクが精神的にサウジアラビアより有意に立った後半26分、コーナーキックからユーニスが決めてイラク先制。
初優勝が一歩近づいたところでイラクは今まで通り組織的な守備を徹底してサウジアラビアを威圧。試合はそのまま終了してイラクが初優勝を飾りました。
イラクの初優勝で幕を閉じた今大会、日本は4位の称号、フェアプレー賞、日本人初の得点王(高原:4G)を手にしましたが、3位決定戦で敗れた為次回の大会は予選からのスタートとなりました。
優勝したイラクには2010FIFAワールドップの前哨戦として行なわれる2009FIFAコンフェデレーションズカップの出場権が与えられました。
尚、就任約2ヶ月でイラクをアジアカップ優勝まで導いたブラジル人ビエイラ監督はイラクの治安悪化を理由に退任しました。
ベトナム、ハノイからインドネシアのジャカルタに9時間かけて移動してきた日本は、宿敵韓国相手に前半から攻めの姿勢を見せましたが、守りを固めた韓国守備陣を前にゴール前でパスを回し時折仕掛けるという単調な攻撃に終始しました。
そんなに日本に対して韓国はカウンター攻撃、セットプレーで日本を脅かしましたが川口、中澤を中心とした日本守備陣がなんとか守りきり、試合は0-0のまま進行。後半12分に韓国のカン・ミンス、監督、コーチが退場した後も日本は攻めはするもののゴールの匂いはまっく感じられずに試合は進み、オシム監督もこれまでの数試合とまったく同じ選手をほぼ同じ時間投入するという采配を見せて結局勝負はPK戦に。そのPK戦は精神的に日本を上回った韓国に軍配が上がり日本は4位に終わり、次回大会のシード権は獲得できませんでした。
同じく準決勝、韓国代表vsイラク代表の試合はPK戦の末にイラクが勝利しました。これで東アジアは全滅、今大会は中東(西アジア)のチームが優勝することになりました。
3位決定戦は日本と韓国の“日韓戦”という因縁の対決になりましたが、決勝戦もある意味因縁の対決となりました。9.11のハイジャック犯の大半がサウジアラビア人であったにも関わらず、アメリカの対テロ戦争の影響を受けなかったサウジアラビアとその対テロ戦争の影響をもろに受けたイラク、歴史的、政治的な因縁がある2試合は28、29日に行なわれます。
ファビオ・カペッロ(イタリア)
――代表チームの監督になるという噂がありますが?
「今のところ監督業を再開することは考えていない。私にとっては珍しい1年間になるだろう。ゆっくりと休んで、これから何をするか考えるために周囲を見渡したい。自分を尊重してもらえるクラブで仕事をすることが大事だ。レアル・マドリードでは良い結果が出せたと思っていた。ファンからの評価を得ることができたし、彼らのうち少なくとも70%は私の留任を望んでいた。しかし、会長には別の考えがあったようで、会長は会長なりの選択をして、私はそれを受け入れた。それで良かったと思う。だが、いろいろなことを考えるため、今後1年間は休むことを決めた」
――移籍市場について
「マンチェスター・ユナイテッドは世界最強のチームの一つで、良い補強もしている。しかし、私が今シーズン注目したいのはリバプールとバルセロナだ。レアル・マドリードは積極的に動いているが、まだ完成はしていない。イタリアでは、これまで通りほかのチームが打倒インテルを目指すという構図だと思う。インテルは現在の王者であり、非常に優れた選手たちをそろえている」
今夏、スペイン1部レアル・マドリードからアメリカのロサンゼルス・ギャラクシーに移籍したデイビッド・ベッカムが21日、イングランド1部のチェルシー戦でチームデビューを果たしました。
スタンドでトム・クルーズ夫人で女優のケイティ・ホームズ、カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー、女優のエヴァ・ロンゴリア、デイビッド・ベッカム夫人のヴィクトリアが見つめる中、ベッカムはベンチスタート。
試合は後半4分にイングランド代表ジョン・テリーのゴールでチェルシーが先制した後、後半33分にベッカムがロサンゼルス・ギャラクシー初出場を果たしましたが、怪我の影響で満足の行くプレーは出来ずに試合はそのまま終了。ベッカムにとっては苦しいデビュー戦となりました。
1999年に新潟に移籍後、これで2度目のレンタル移籍となりました。1度目のレンタル移籍は京都パープルサンガで、新潟が昇格を果たした2003年はチームにいませんでした。翌年にJ1リーグに昇格した新潟に復帰後、チームを残留させる活躍を見せていましたが、最近は控えスタートが多く2008年1月31日までの期限付きでで大分に移籍しました。
AFCアジアカップ2007準々決勝戦、日本代表はオーストラリア代表と戦いました。
1年前に行なわれた2006FIFAワールドカップの雪辱戦となったこの試合、下馬評はオーストラリアの有利でしたが試合は終始日本ペースで進みました。
前半戦、日本はオーストラリアを自自陣にくぎ付けにさせましたが、最後の詰めが甘く無失点に終わりました。後半戦、日本は前半と同じように攻めましたがオーストラリアの鉄壁の守備陣を崩せず迎えた後半24分、コーナーキックからアロイージに押し込まれ0-1。日本が先制点を奪われますがそれから2分後の後半26分、中村俊輔のクロスがオーストラリア守備陣を乱したところを高原がキックフェイントを掛けた後にシュート、ボールはポストに当たりゴール。日本が1-1の同点に追いつきました。
その後も日本ペースで試合は進みましたが後半31分にオーストラリアのグレッラが一発退場した後もオーストラリア守備陣を崩せずに後半戦、延長戦も終了して勝敗はPK戦へ。
オーストラリアは一本目をエースキューウェルが蹴りましたが、川口がファインセーブ。日本は中村俊輔が左足を振りぬいて1本リード。
2本目、オーストラリアのニールが蹴ったシュートを川口が再びファインセーブ、日本は遠藤が落ち着いて決めて2本リード。
3本目はケイヒル、駒野が決め、4本目はオーストラリアのカールが決めた後に高原が外してしまい3-2。
5本目、オーストラリアのカーニーが決めて3-3。日本は決めれば勝利という場面で中澤がどんなGKでも取れないようなゴール左上ギリギリのところに蹴れ込んで4-3、日本が準決勝戦進出を決めました!
日本1-1オーストラリア
4PK3
後半24分、アロイージ(オーストラリア)
後半26分、高原直泰(日本)
獲得・放出決定、候補選手
■DFイバン・エルゲラ →バレンシア(スペイン)【放出決定】
・完全移籍
・攻守でレアルに貢献
・2002-2003シーズンで勝ち点3を得る貴重な得点を決めた。
■DFラウル・ブラボ →オリンアコス(ギリシャ)【放出決定】
・完全移籍
・レアルのカンテラ出身で2000-2001~2006-2007シーズンまで所属
・ロベルト・カルロスの不在時に活躍
・元スペイン代表
■DFフランシスコ・パボン →サラゴサ(スペイン)【放出決定】
・完全移籍
・“ジダンネス&パボン”計画で期待されていましたが、その計画が破綻した後はプレーの機会が減った。
・パボンが退団したことで“ジダンネス&パボン”計画の選手全員いなくなった。
■DFアルバロ・メヒア →ムルシア(スペイン)【放出決定】
・完全移籍
・パボン同様“ジダンネス&パボン”計画で期待されていた。
■MFパブロ・ガルシア →ムルシア(スペイン)【放出決定】
・レンタル移籍
・ウルグアイ代表
■FWアントニオ・カッサーノ →?【放出候補】
・性格に難があり本人が希望するイタリアからはオファーなし
■FWジュリオ・バチスタ →?【放出候補】
・実力は十分なので残留の可能性もある
■MFハビ・ガルシア →アトレティコ・マドリード(スポイン)【放出候補】
・300万ユーロで交渉中
■MFロッベン ←チェルシー(イングランド)【獲得候補】
・オランダ代表
・サイドアタッカー
■FWホセ・アントニオ・レジェス ←アーセナル【獲得候補】
・1,000万ユーロでアーセナルの回答待ち
残留決定、候補選手
■GKホルディ・コディナ【残留決定】
・カタルーニャ出身でレアルのカンテラ所属
・2010年まで契約更新
■DFミゲル・トーレス【残留決定】
・2012年まで契約更新
■DFマルセロ【残留決定】
・シェスター新監督の要望により残留決定
・ロベルト・カルロスの後継者
■MFルベン・デ・ラ・レッド【残留決定】
・レアルのカンテラで抜群の存在感を発揮した。
・2011年まで契約更新
■MFエメルソン【残留決定】
・退団確実とみられていましたが残留決定
■MFエステバン・グラネロ【残留決定】
・8歳でレアル・マドリードに加入した。現在20歳
・2011年まで契約更新
■MFハビエル・バルボア【残留決定】
・2011年まで契約更新
■MFアドリアン・ゴンサレス【残留決定】
・2011年まで契約更新
イタリアセリエA、ローマに所属しているフランチェスコ・トッティが20日、代表引退を表明しました。
2006FIFAワールドカップ後、体調の問題で代表招集を断っていたトッティでしたが今年3月にイタリアサッカー協会が9月のトッティの代表復帰を発表、9月8日のフランス戦への出場が期待されていましたが、20日に代表引退を正式に発表しました。
フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表、ローマ)
「他の誰より、ぼく自身の心が痛んでいる。フィジカルの問題で決めた。1年に何試合も戦うことはできない。何かをあきらめるとしたら代表だった」