スペイン、リーガ・エスパニョーラ第24節。
レアル・マドリードはアウェイのビセンテ・カルデロン・スタジアムでかつての4強(レアル・マドリード、バルセロナ、アルティック・ビルバオ、アトレティコ・マドリード)の1チーム、アトレティコ・マドリードとの“マドリード・ダービー”に臨みました。
レアル・マドリードはこの試合、イタリア人FWカッサーノを約4ヶ月ぶりに招集しました。
一方、今季のレアル・マドリードの得点原であるファン・ニステルローイは怪我のために欠場、ベッカムも前節の試合で退場処分になったので欠場しました。
“アトレティコ・ハンター”ロナウドが移籍したレアルはレジェスとカッサーノ、イグアイン、ラウルのFW軍がアトレティコゴールを狙います。
スターティングメンバー
アトレティコ・マドリード GK 25 フランコ DF 2 セイタリディス DF 3 ロペス DF 14 ゼ・カストロ DF 21 ペレア MF 5 リュクサン MF 7 ガレッティ MF 15 フラド MF 20 マニシェ FW 9 トレス FW 10 アゲロ |
選手 |
レアル・マドリード GK 1 カシージャス DF 2 サルガド DF 5 カンナヴァーロ DF 21 エルゲラ DF 38 ミゲル・トーレス MF 8 エメルソン MF 14 グティ MF 16 ガゴ MF 19 レジェス FW 7 ラウル FW 20 イグアイン |
FW 23 ミスタ
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控え |
DF 12 マルセロ MF 6 ディアッラ FW 18 カッサーノ |
前半戦
この試合、レアルとは比べ物にならないほどの闘志を見せたアトレティコ・マドリードは、前半戦からレアルを圧倒。
前半2分にリュクサンがフリーキックで流れを引き寄せると、前半5分にはマニシェがレアルゴールに迫りましたがレアルGKカシージャスがセーブしますがその後、レアルのカンテラで育てられたフラドがアトレティコの一員として何度もレアルに襲いかかります。
そして迎えた前半11分、試合を支配したアトレティコはカウンターからガジェッチィが上げたクロスボールをアレティコの主将のフェルナンド・トーレスが決めて1-0。レアルは“マドリード・ダービー”でいきなり先制点を奪われる嫌な展開となります。
前半13分にはカンナバーロが警告を受けて完全にアトレティコペースになると、同14分にはペレアがゴールを決めます。が、レアルは幸運にも審判が下した不可解なオフサイド判定により難を逃れます。
前半22分、レアルがこの日最初のシュートを放ちました。
レジェスのフリーキックをエメルソンがヘッドで合わせましたがクロスバーを超えてゴールならず。
前半26分にもエメルソンが起点となりイグアインがシュートを放ちましたが、アトレティコGKフランコにクリアされゴールならず、レアルはこの日初の枠内シュートを放ちました。
その後レアルはレジェス、ガゴを起点としてラウル、カンナバーロがシュートを放ちましたがゴールは遠く、1-0で前半戦を終える最悪の展開となりました。
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後半戦
後半戦、いつも苦しいときに必ずゴールを奪っていたレアルの切り札、ロナウドがいないレアルはアトレティコに完全に圧倒されゴールの兆さえもなくなってしまいます。
すると後半8分、カペッロ監督は浮き足立ったのかガゴに代えてディアラを起用するという理解し難い交代をします。
後半15分、アントニオ・ロペスのフリーキックからアトレティコがゴールを狙いましたが、レアルの頼みの綱であるカシージャスが防ぎます。1分後の後半16分、敗北への道を辿りだししていたレアルを4ヶ月ぶりに復帰したカッサーノとデビュー以来才能の片鱗を見せていたイグアインが救います。
カッサーノのキラーパスからアトレティコ守備軍のマークを上手く外したイグアインが放ったシュートがレアルを救う同点ゴールとなりました。イグアインはデビュー後初ゴール。
その後、グティ、ラウルがゴールを狙いましたがフランコを脅かすほどの脅威にはなりませんでした。
その後、レアルはマルセロを、アトレティコはミスタを投入してゴールを目指しましたが、両チームともにゴールは奪えず。
後半38分にはカンナバーロが退場、試合終了間際にはアグエロの強烈なシュートがレアルゴールを襲い誰もが敗北を覚悟しましたが、カシージャスが立ちはだかりレアルを救いました。
結局1-1で試合終了。マドリード・ダービーはレアルがギリギリの試合をしてドローとなりました。
総括
レアルはバレンシアと同勝ち点ではあるものの、首位バルセロナに勝ち点6差を付けられて優勝前線からの離脱まじかという状態になりました。
レアルは3試合連続ドローと調子が優れません。調子を上げているバレンシアに追い越されるのは時間の問題。勝ち点3差で迫るアトレティコ・マドリードも迫っているだけに、リーグ目標は優勝から欧州CL出場圏内獲得に移り変わりはじめています。
レアルはこの試合でラウル・ゴンサレス、グティ、ミゲル・トーレスを怪我で欠き最低のチーム状態になってしまいました。4日後行われるvsヘタフェ戦、7日後に行われるvsバイエルン・ミュンヘン戦への不安は拭えません。
唯一のプラス要素はカッサーノが復帰して活躍しコンディションを上げたこと、ベッカムが復帰すること、イグアインが初ゴールを決めて自信を付けたことです。
アトレティコ・マドリード1-1レアル・マドリード
前半11分、フェルナンド・トーレス(アトレティコ)
後半16分、イグアイン(レアル)
![](https://image.news.livedoor.com/newsimage/b/a/be080a18e94ffc1a59a0dc2cd85e59c5.jpg)
日程
リーガ・エスパニョーラ第24節 3月4日(日)
レアル・マドリードvsヘタフェ
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦 3月7日(水)
レアル・マドリードvsバイエルン・ミュンヘン