sptakaのブツブツDiary

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4月7日(金)池田裕子(絵門ゆう子)のガン死

2006-04-07 20:46:07 | 芸能・スポーツ・ヒューマン
 3つだけ挙げるとすると、ウソをつくな、二重人格になるな、公平に扱え、他人を評価するときの目安だ。自分自身の目安でもある。少なくとも男に対してはこう思う。はたしてこの三つが女にも適応できるかどうかは難しいが、ある人によれば、女はこの三つすべてが「満たされない」ともいっていた。
 乳がんで死んだ池田裕子という元NHKの女子アナは、見事なまでにこの三つを全く満たしていなかった。彼女がマスコミを嫌っていて、その中に私も含まれるという、それだけなら好き嫌いの話であるのだが、そんな簡単なことでもない。彼女とは一対一で会ったことが2回あった。
 20歳代でNHKの同僚と結婚して、子供なしの共稼ぎはディンクスとして、80年代の後半にはなんだかもてはやされた。小宮悦子も同じようなものだった。高収入で子供なしで夫婦でご満悦なバブル人生を謳歌する。彼女はNHKの女子アナでありながら、まるでタレントのように当時の雑誌のなかで煌びやかに輝いていた。
 輪をかけるように早くにフリーとなって、女優もどきのタレントになる。ところが、妻子持ちと同棲していた。彼女も亭主持ち。それを「W不倫」と命名したのは、私のチームでもあった。「大胆で情熱的な女だよなあ」と思う。しかも元NHK。お父さんは日銀だったか、興銀だったか。お堅い家庭の不良娘。不良にして津田塾からNHKだったか。そういうお堅いところに生息していた、蓋を開けてみればとんでも不良。女は見かけによらない。こういうのを本当の三流(芸能)スキャンダルという。
 こうこう人は、不倫がばれたときに絶対に「ああ、ばれちゃったの、ごめんね」とは言えない。そう言えるのは実はお嬢さんであって、お固くても根っこはスラムなのだ。外見だけ着飾りたいという姑息な根性は叶姉妹といっしょで、「いやだったら、いやです。しつこいわねえ、いい加減にしてよ」と、まあこんな感じ。
 でもしかし、相手の年上のダンサーというキャラがまた良くて、夫はNHKの職員ですよ。なんでまた風来坊とは言わないけれど、妻子持ちのダンサーだったの? 同棲の挙句に、男は離婚。彼女も離婚。二人して調布に「ダンス教室」をオープンさせたけど、こんなの長持ちするわけはないよね。あっという間に潰れて、二人も破局。彼女はアパート住まいになってスキャンダルは継続する。
 誰が聞いても、馬鹿みたいな話です。それでも私は取材の対象者には常に熱くて「情熱的な女」というイメージは抱いていたのだが。
 そのころ胃潰瘍で入院。原因は言わずもがなのストレスと偏食。退院すると、今度は下着の作家下田景樹に媚売って仲良くなって、作家でデビューした。サンケイ新聞が取り持ったけど、へたくそですよそんなもの。この間まで使えないNHKの女子アナだったのに、どうして作家なの? 下田は彼女に擦り寄られたのか、ベタ誉めして「将来は大作家に」あるわけないでしょ。当然間もなく廃業。
 そのうちに衛星朝日の年下と結婚したようだけど、この辺りは女性特有の生命力がたくましい。間もなく6年前に乳がん発見。遺稿となった先週木曜の記事みると「4年前に全身に転移させ」とある。その2年間いったい彼女は何をしていたの? 民間療法だった。
 ガンについては不用意にはいえませんよ。ただ彼女は池田裕子から桐生裕子に名をかえて、いまは絵門ゆう子。姓をこれだけ頻繁に変えるという人はたまにいますよ、でもほとんど易だか宗教だか占いだか。それが高じて西洋医学の拒否というのなら、医者も戒めますよ。
前後してお母さんが肺がんだったそうだけど、そのときも彼女は某大学病院を退院させてしまったらしいよ。「化学療法は信じません」とね。紹介した医者はカンカンに今でも怒っています。
 そんな人が、自分のガン告白以降は、「ユートピアのマンガで兎のユック」なんてい出しても、どの面下げてカマトト言ってるの?と思います。プライバシーに触れられることが一切嫌で、同棲程度にカンカンに怒った彼女が、最後には自分の病気というプライバシーの切り売り作家になって「この2年が人生で最高」とは、場末の三流モデル以下にしかなれなかったと残念です。朝日も文春も、妙にはじけた文化人の女が好きでね、だから朝日に連載してたのは知っていたけど、あんな歯の浮くような文章と、NPOだとか、民間療法、ボランティア。この手はなかなか信用できません。ある人が3年前に池上の寺での講演を見たときには、大勢の取り巻き引き連れて、印象悪かったといってました。
 ちゃんと抗がん治療を始めたのは4年前に聖路加にかかってからのようで、だからといってそれ以前の医者に対しての素人こき下ろしには、昔の医者も怒っています。作家といっても、スタンスが不鮮明でバランスを欠いて。でも彼女の文章が好きだという人に文句は言いませんが、あの連載を信じていた人は、どこか間違えた解釈のままだよと、余計な世話を言いたくなります。その聖路加の医者も、こういう怨念の女に、「私の命、聖路加に預けました」と公言されたら、こちらもまた引いちゃっています。
乳がんももちろんガンだから難しいけど、早期はやはり重要で、後になると取り返しがつかない。遭難に耐えた1週間というのは壮絶だけど、でも安易な失敗が原因でそうなってしまったときには、その後の愚痴など聞きたくないというのも感じますよ。先週の木曜の記事が遺稿で、詳細に最後の報告されていたけど、気付くのが遅いよなあ。
 確かに私と同年齢だよ。いきなり不治の病になったら、私は耐えられないけど、でも少なくとも、あんたのように、意固地になった人生は送ってないよ。
コメント (27)
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