sptakaのブツブツDiary

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4月4日(火)バブル前夜

2006-04-04 08:33:30 | 政治・経済・事件・公務
 16年前、90年を頂点としたバルブは皆が好きだった。新入銀行OLのボーナスが200万円で、30年勤続したお父ちゃんより多いといわれて、自分の娘に「どこで泥棒してきたんだ」という笑い話が、歓迎された。
 東証は17000円を先週末から越えて、伸びている。10日くらい前に16000円になって、10日で1000円続伸したということは、5,8%の続伸。100万円が10日間で106万円になっているということだ。株を持っている人は誰もがそうなっている。私もそうなっている。
 およそ証券市場は、2割ほどがまともな売買で、8割は昼間からラスベガスに来ているようなものだ。いいんだ、それで。
 バブルの崩壊というのは、どこにでもある。昭和4年の世界恐慌もそうだし、20年くらい前のアメリカのブラックマンデーもそうだった。16年前の日本の崩壊もそう。おかしいのは、日本の崩壊に最も手を貸していた銀行を、この16年間日本は倒産させないで、救済してきたことがすべての原因である。犯罪の罪がとんでもなく軽いわけだ。今日の新聞にも、長野の森林組合の連中が、山中に廃棄物を埋めていたというのが載っていたが、犯人は訓告だけで終わっている。どうしてこういうのを実刑にできないのか。殺人以外はすべてが無罪放免である。軽犯罪はやった者勝ちになっている。そういうのは、世界で日本だけだ。アメリカで同じことやると、簡単に刑務所に入る。マニラ辺りからオーストラリアへ他人のかばんを運んだだけの無知な旅行者が、かばんに覚せい剤がはいっていて、10年刑務所に入った。そういうものだ。
 16年前に東京都区部の土地価格だけで、アメリカ全土の土地が買えたほど土地価格が上昇したが、そのキチガイに日本人全員が乗っかったわけで、だから崩壊した。崩壊をそのままにして、銀行が倒産すればよかったのだ。それをしなかった。ほとんど殺人犯人を、無罪で娑婆に泳がせておいて、だからこれから、その犯人が第二の殺人事件を起こす。それが簡単に言えばバブルでもある。
 景気には波があるのだから、下落があっても仕方が無いが、その下落の自己責任が取れないから、いつまでたっても付けが残る。16年も付けが残っている。16年間税金を殺人犯の手助けに使ってきた。
 上手にこすっからく生き残るのは、景気上昇に乗っかって、崩壊前夜に売り抜けることだとは誰もが言う。しかし仮に売り抜けても、周囲が崩壊していたんじゃ、砂漠で水が欲しいときに、1億円のキャッシュをもっていても、札はお尻を拭くことにしか役に立たない。景気コントロールは政府がすることなのだが、土地信仰国家では、歯止めが利かないくらいに、また土地投機を基本にした証券投機が始まる。悪いことじゃない、景気とはそういうものだ。
 しかし大いに怪しいのだ。証券相場が上昇すると、円が下落している。10年前の韓国ウォンと同じで、ガラクタ貨幣だが、金利だけは上昇しているといわれた。それと同じで、円もガラクタ貨幣であり、ただ証券相場だけは上昇していると。証券上昇に合わせて儲けて、さっさと儲けたガラクタはドルに換えろというのが、外資ファンドの基本的な考えでもある。ガラクタ円は、トヨタの中古車を海外に売るときにはいいが、最大問題の原油を輸入するときには、大きなリスクを負う。円の下落は日本を中国化することで、世界の下請け中国に順ずるとういことで、トヨタは格安賃金の世界の下請け自動車工場になっていく。自動車などは、間もなく造船鉄鋼なみに、構造不況業種になる。
それでも私は、昼間からのラスベガス・ディーリングは嫌いじゃない。

コメント
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