sptakaのブツブツDiary

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4月9日(日)山スキーヤーは遭難予備軍か

2006-04-09 16:53:50 | スキー・登山・自然
 昭和50年代の一の倉沢は、昭和3,40年代ほどではなかったけど、遭難が相次いだ。年間10人以上は死んでいた。ということは、6,7月辺りの土曜の夜行で日曜の未明にどんどんあの谷に入っていく300人くらいの連中の中で「今日もこの中から一人くらいは死ぬんだろうなあ」と思って、私も登っていた。夏はほとんどが転落死である。気分は憂鬱だった。
 転落しないように注意はしていたのだが、「こんなとろい所でザイルはつけるな」とか「この程度の下りはノーザイルだ」と言っていた先輩がいたが、そういうところの新人が、多分転落死した。緑で有名なのは、あの森田勝さんであっても、新人の頃にテールリッジから転落怪我したことがあったらしい。そういう登り方はよかったんだろうか、多分悪い。
 昭和20~30年代は、大学山岳部が雪のシーズンに、富士山で一気に10人以上まとめて死んだなんていうのが相次いだ。今でこそ「そんなところにテントを張ってはいかん」と言われているところに平気でテントを張って、まとめて雪崩でぶつされた。「そういうところで休憩してはいかん」というところでもだらだらと雪訓して、同じように雪崩れに潰された。「雪崩が怖くて冬山が登れるか」と言っていた人が死んだ。こういう登り方も明らかに悪い。ほんのちょっと前の特攻隊時代の登山だといわれた。
 私もやっている流行の山スキーでどんどん事故が起きている。平標でも不明者がまだいるし、白馬の蓮華でも栂池でも死んだ。5月になったら、私もきっとそこへいく。しかし、今となっては、そこでそういう事故が起きたとしても、憂鬱な気分にはならない。なぜなら、「晴れた日に登ればいい」というだけのことで、遭難の確率は50倍くらい安全になる。それだけのことだ。
60歳の山スキーヤーというのは、ちゃんと冬山経験があるのだろうか。夏のハイキングオジサンが、いきなりスキーなのだろうか。昨日土曜日のように、吹雪いている日に、どうして登るのか。晴れた日に10分で下れるときに、吹雪に登るとなれば、多分1日費やしても登れないときもある。天候の良し悪しはそれだけ大きいし、決定的でもある。いやそこで仮にミスをしたとしても、どうしてたった一日であれだけバラバラ死んでいくのだ。しかも今時凍死が多い。羽毛服が出現して以来、冬山から凍死は無くなったはずなのだが、なくならない。テント、シュラフもっているはずなのに、どんどん死ぬ。
冬山のイロハ、ちゃんと基礎レッスンくらいは受けましょう。山スキーはゲレンデスキーではなくて、冬山登山の範疇にはいります。私も注意しています。今日は八ヶ岳なんてところでスキーしました。
コメント (2)
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