sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

7月31日(木)8月のニュース枯れ

2008-07-31 20:19:38 | ブツブツ日記
最良の選択・同棲でき婚<やめ婚<成田離婚<中絶<がまん婚<初対面デキ婚<年中夫婦喧嘩<離婚<一生独身<殺人子殺し(最悪)
 なんだこの序列は?「やめ婚」という特集が新聞に出ていた。周囲にいない。しかしがまん婚して、結局離婚というのは相当数いる。結婚式の時に、もう離婚の相談をしていたという話だ。つまり引き返せなくなったというわけ。後日、祝儀を返せと言ったら、もう使っちゃったと世間はいう。
 そのがまん婚を回避するために、やめ婚するというわけだ。すでに披露宴の案内も送付して、仲人に頼んでしまったというのに、やめ婚するわけで、特集はこれが流行っているとしていたが、推奨してはいなかった。しかし推奨できると思って、序列にした。いい方から二番目だから、かなりいい。がまんして結婚しても、さらに三つ悪いし、どうせ離婚する。ならば早い方がいい。世間体というのが、だんだん薄れてくる。都会じゃすでに離婚率が半分くらいまで増えたらしい。デキ婚から子殺しまで選択範囲が広がったというのは、自由化の一つと思っておこう。
 ついでに言えば、やめ婚は女性からが多い。すると男は婚約不履行で訴えて慰謝料が取れる場合が多いというのだが、こんな悪法もそろそろ終わりにして欲しい。法とは文化の中から自然発生してきたものがある。婚約結納両家の体面はすでに制度として残っていると解釈するのだが、今の時代に邪宗教の類だと思われる。せめて結納は返せ、その話に合理性はあるのだが、そのほかに、さしたる意味がないとは、解釈が未熟か?そうは思わないが。



7月31日(木)8月のニュース枯れ
 有名な2・8にっぱちは生きていて、8月になると世間の商売は本当につまらなくなる。明日内閣改造をするというのだが、こんなものは半年に一度の自民党の人事異動だと思っている。爺さん議員は間もなく寿命がくる。一人がいつまでも大臣にいると、後がつかえる。死ぬ前にせめて大臣をやらせておくと、退職金上乗せもさることながら、地元選挙区で利権が生じて、ヤクザな国会議員という商売を息子に上手に継がせることができる。毎度いうけれど、親の世襲仕事なんて、政治屋か芸能人だけで、百姓も八百屋も息子は親の仕事を馬鹿にする時代に、崇めて媚売っても親を継ぐなどは、利権以外の何物でもない三流商売、世間じゃみっともなくて公言できない。
 町村という自民党広報は、福田のことを「総理大臣のご発言があってから」としゃべるのだが、この敬語の誤りはどの新聞社もテレビも報じないのはどうしてだろう。いつも涼しい顔して責任放棄、町村などは田舎の中学教師程度の茶坊主人材なのだが、よりによって自民党広報で毎日テレビに出ていて、ここまで日本語を愚弄しているとは、「わが社の社長のご発言」、いずれは、自分の親や子供にまで敬語を使う時代になって、「尊敬しているんだから、いいじゃないか」と言い出す。そんなものは尊敬じゃなくて、存在認知、人権確認なのに、尊敬との違いすら分からない。ならば敬語なんていう文化は辞めにすればいいのだが、日本人に英語を駆使する力がないわけで、他人を語るときにすべて敬語となれば、フランス語以上に難しい意味不明理解不能な言語になってくる。かつてNHKは日本語の標準を維持するという使命があったが、いくら安っぽくても政治屋も同じことで、それ放棄するなら、それだけで辞めてくれ。
 言語崩壊を良しとするなら、その前に紙一枚で外資系のように人事左右に動かせる社会にするのが先で、だったら世間の根回しが不必要になる。それだけで会社業務の半分はいらなくなると思うのだが、優先するのはこっちが先で、基準がないまますべて是是非非ならば、この動脈硬化の若年よりは、間もなく路上で死に絶えるだろう。私事だが、90周年の業務なんて、8割まで根回しばっかりで、私正直こんなもの放棄したくなりましたよ。世間とはここまで下らなかったのかと、案外愕然としています。
 8月に入ると取るに足らない話ばかりだ。小沢という優柔不断な男は、いつまでも日和見続けていて、自分のチャンスを潰すことになる。この男の人生はいつもそうで、刀を抜くぞ抜くぞの見かけ倒しまま、錆びた刀は永遠に抜けなくて、やはり自分が先に動脈硬化で行き倒れしてしまう。
 それにしても、百年の利権というのは、探しだせがいくらでも知らないところから湧いてくるもので、いい加減にもう底をついただろうと思っても、こんにゃくに1700%の関税があるだとか、教職員ごときの安っぽい商売にも就職利権があるし、ならば人材不足だと言われる医者歯医者にはその10倍の利権があるに決まっているわけで、だって卒業しても無意味な昨今の大卒にしても、それから老人ホームの福祉士なんて、この間まで中卒女子がやっていたような仕事まで四年卒にやらせようという時代で、んな無駄なものに就職利権まであるようじゃ、この国の保護貿易どこまで全部利権ですか。みんながやっていいること全部辞めれば何もなくなるとは大昔の教えなのだが、その全部やめにしようというのが、アメリカ合理主義なんだけど、アジアの魑魅魍魎は、中国もインドも抵抗し続けて、文化と宗教の違いはこうも無駄無意味を継続するのかと、呆れる毎日、特に8月。

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7月29日(火)三度、赤羽婆ちゃん(28)のマラソン革命

2008-07-29 06:18:32 | ブツブツ日記
7月29日(火)三度、赤羽婆さん(28)のマラソン革命
 昨日川越で宇都野君にあったら、城西大学に「赤羽有紀子五輪出場」の垂れ幕があったと言われて、そうなんだ。他に書くこともなくて、またまた婆さんの応援歌。
女子長距離ランナーで、独身時代はただの駄馬だったのに、出産したらサラブレッドという、ばんえい競馬になったわけだから、過去にそんなランナーは世界を見渡してもいないと思う。婆さんの五輪出場がそれを実現したのだから、ものすごい驚きなのに、しかし世間は300人も五輪選手がいて、しかもメダルきちがいが充満しているわけだから、この驚きにあまり関心がないのだが、私はものすごく驚く。
栃木の高校時代は駅伝部だったんでしょう。埼玉の城西大学に進んで同じく駅伝部。名を馳せたわけじゃないんだけど、当時城西と筑波大学は東日本大学女子駅伝ではトップを争う関係にあったようで、その城西のトップランナーに彼女はいたらしいのだ。しかもライバルとは、高校生なのに世界選手権に出場した藤永で、ロードではいつも赤羽が彼女に勝っていたというのだから、関係者の間では伝説だったらしいのだ。
しかし、その程度じゃ一般は分からない。世界大会に行ったわけでもないし、同じ栃木の渋井は赤羽よりも一歳年長で、福士は三つくらい下なのだが、その時代にこの二人は知られていても、赤羽は知られていない。当時日本ケミコンに色黒の小柄な駅伝だけは速い選手がいたし、今の京セラかワコールには、ウサギという長距離を飛び跳ねる駅伝だけはやはり速い選手がいるのだが、知られていないのとおなじだ。トラックでは、どこか弱くて勝ちあがれない。
学生時代にそれくらい活躍した選手でも卒業すると、競技は辞めると彼女も言い出した。実は彼女の実家は栃木の豪農で(そんなの今はないけれど)8町歩(8HA)の田んぼを持っていて、これくらい広いと米だけで1千万円くらいの利益があるらしい。3姉妹の三女であって、上二人はすでに嫁に出てしまったわけで、競技よりも、農家の後継ぎを探すこと、さらに父親の百姓を手伝うことが、卒業後の条件だったわけである。
ところがここにホクレンという札幌の農協が駅伝チームを持っていて、彼女と選手契約をしたいという話を持ってきた。条件は、そのまま城西大学で練習していていい。真夏の合宿はどうせ北海道にくるわけだし、冬の駅伝レース、それは京都や東京で開催されるのだが、それに出場してくれればいいということだった。そして契約するということは、年収500万円程度を給料として支払う。試合移動の実費も出すというわけだ。長距離選手では珍しいが、トラック競技ではこんなことはしょっちゅうらしい。コーチは大学時代の監督がそのまま引き継ぐ。こうして彼女はさらに3年大学で過ごすことになった。
さて実業団の駅伝チームとは、7人で42キロくらいを走るのが目的だから、9人くらいのメンバーがいないと対抗駅伝には出場できない。ワコールも、資生堂もその他全国80チームくらいあるんだろうか、みんなそうである。瀬古のエスビーは、男子駅伝実業団なのだが、9人のメンバーがいなくて、出場できないとは、かつての栄華は不毛になった。
その3年間で、彼女は7人のメンバーで2位くらいの記録を保持していたわけだ。といっても、ホクレンは30チームが出場する大会で、20位くらいだったものだ。
ついに3年後、同級生だった今の旦那を婿に迎えた。大半は、栃木の農家の跡取り婿として、彼は消費者金融のサラリーマンだったのだが、百姓の娘に婿入りしたというわけだ。今の時代にこれだけの話でも、ほとんど化石に近い美談だと思うのだが。このときもまた、さらに本気で、「実家を継ぎます」理屈である。
ところがホクレンは、チーム2位をそう簡単にあきらめない。結婚しても契約は継続する。たぶん赤羽本人も、あり得ない好条件だったと思ったと思われる。結婚して栃木に戻ると、旦那は田植え、稲かりを女房のパパと一緒にする。何しろ百姓に嫁いだわけだから。そしてどうにか時間を作って、嫁のコーチもすることになった。ロードを走るときには、ハザードを点灯させて、後ろから付く。トラックを走るときは、地元の有料競技場までアッシーして、ストップウォッチを押す。「1周1分10秒。あと3秒頑張れよ」。
こうして結婚して1年、何と独身時代よりもタイムが縮まった。現在28歳の彼女は、26歳で出産したから、25歳の頃の話だ。女子の体力は23歳を頂点とするなら、これは不思議なことだった。そしてこの1年の間に、何とホクレンは夫ともコーチ契約してしまう。つまり夫にも500万円支払います。夫婦の移動にランクルが必要なら、新車をどうぞ。経費で支払いましょう。企業は選手を一人雇うと、俗に1千万円かかると言われる。人件費と経費が半々。その二人分のことだ。彼女はホクレン駅伝チームでトップタイムを勝ち取っていた。そしてホクレンも30チーム中で、9位とか一桁に入る時もあった。北海道の企業はすべて落ち込んでスキー実業団が廃業するなかで、これは奇跡である。俗に助っ人外人、ケニア、エチオピアの留学生も契約するのだが、彼女も助っ人農家になった。
さて実はこんな話よりも、なお実家の事情が優先する。後継ぎを産みなさい。彼女は妊娠した。これでいよいよ会社との契約が切れると思っていたのだが、切れない。「産んでもいい、また選手に戻れる」。契約は続く。7人中のトップタイムというのは、これほど優遇されるものでしょうか。監督の森田さんは「こんなことは海外じゃ当り前ですよ」と。しかし今になってこんなこと言えるのであって、当時の状況はどうだったのか? 役所みたいなホクレンという農協のフロントを、どうにか適当に操って、この選手の味方の監督がうまくつないだんじゃないかと私は思っているのだが。
ここに伝説がある。臨月の出産前日まで彼女は練習して、出産二日後には、また練習に戻った。本当なのかね?
そして出産1年で、前の記録に戻って、以降は自己新を連発する。10年も前、高校時代から名を馳せていた渋井のタイムにほとんど追いついた。五輪の標準記録を破った。
こんなドリームが本当にあるんだろうかね。日本選手権の1万mでは渋井に負けて2位だったが、福士には勝った。そのレースには、弘山も大南もその他過去の世界選手権マラソン、長距離がわんさか出ていたが、すべての置いていった。
5千mでは日本記録の高卒1年の小林祐梨子に負けて2位だったが、渋井や福士に勝った。そしてその後のホクレンレースでは、その小林の5千mの記録も抜いて、五輪標準と突破して、この種目にもエントリーする。
今の彼女は、五輪直前で深い話はできないのだが、一言、
「家族ができたことで強くなれた。周りに恩返しするのは結果がすべて」
 というだけ。「何故」子供が生まれて強くなれたのか?とは、多分本人にも分からない。結果、そうなったというだけのことだ。
 大学を卒業するときには迷いがあった。実家の後継ぎ、さらに結婚、さらに出産。一方で企業から勧誘されて競技の継続。「そんな状況じゃ、練習に集中できない」というのは、城西監督の鈴木さんである。多分これが事実に近い。
 結果的に「実にいい婿さんを見つけた」ということになる。サラリーマンを辞めて百姓に入る。いまどき日本の農家の事情でこんなことがあるのは、川上村の高原レタス農家と、ここにしかないだろうね。そのつもりが、結婚三年後のいまじゃ、夫婦ともに企業の契約選手で、百姓よりも収入がある。実家の農家のパパはどうするんだろう。元気なうちはいいのだが、いざとなったら、長女、次女の旦那の会社を辞めさせて、百姓に転職させるんだろうか?楽しいほどの迷い。
 駅伝チームは、練習の前半は9人で一緒に走る。強い選手にはただのアップで、弱い選手には負荷が大きすぎる。後半トラックに戻れば、本人たちのタイムで周回するのだが、こういう通常の練習で効果がどのくらいあるのかというと、50点くらいなのかも知れない。
 資生堂の弘山もそうなのだが、夫と個人練習だけである。彼女もそうだ。どこへ行くにも間もなく2歳の子連れ。スタート前に子供にキスして、終わるとまた抱き上げる。もちろん北京にも行く。連れ行かないと、タイムが落ちるらしい。子供は夫の車の助手席で、ママのロード練習の後ろをハザードで安全を図る。そういう練習をしているわけだ。
 こうした彼女の個人練習の効果の具合を指して「あれは、ファミリーだからねえ」と、評価する。コーチからの指導じゃなくて、ファミリーなのだ。その意味は、普通の練習の倍の効果があるという意味らしい。Q太郎も小出とは疑似ファミリーだった。野口とコーチ、土佐と夫とコーチも、もはやすべて一対一である。女性ランナーはそういう関係がいいとも、最近は言われ出した。理由は不明だ。しかし記録が出ることは事実である。ならば、ファミリーに子供がいたら、より強いファミリーになる。マフィアかも知れないねえ。夫はほとんど世間の妻。洗濯以外の家事は夫の仕事だと、赤羽の旦那は公言するが、それは炊事、もちろん食事も作るし、掃除を意味するのだろう。おしめ代えもそうだったかもしれない。洗濯は洗濯機と乾燥機がオートですれば、すべての家事は夫ということになる。だから夫はコーチなのだろうが、しかしこれで記録が出る理由にはなるまい、不思議だ。
 五輪直前の今の時期に、ライバルの渋井は昆明の高地トレーニングを選択した。標高2000mで練習しないと、タイムが出ないと昨日まで言われていた。Q太郎はアメリカのボルダーだったし、野口はスイスのサンモリッツにいる。ところが赤羽は、福島の裏磐梯高原。標高は800mでしかなくて、栃木にいるよりもいくらか涼しいというだけの理由で、ペンション借りきって、家族3人で2週間滞在して、朝夕の練習が五輪直前合宿だというわけだ。こんなのってあり?なんか家族旅行みたいだけど、ありである。そしてタイムがどんどん出る。夫婦で作りだし練習メニューをしっかり消化していることだけは確かだ。他は不明である。赤羽には海外合宿の経験がない。不必要なのか。少なくとも高地に行かないとタイムが出ないと、陸連の沢木さん辺りが強調していたことは、必ずしも正しくはなかった。真夏の東京が暑いという理由で、涼しければ、軽井沢でも知床でもどこでもいいんじゃないのかと、思う。逆に言えば、今の赤羽の調子が維持できれば、もし高地トレーニングを本格的に実行したら、信じられないほど強くなるとも言われるが、これもさて、どうだかは半信半疑である。
 んなことよりも、出産すると走れないとは意味ない理屈だったことは確かだ。比較に柔道の谷とか、イギリスのラドクリフを持ち出す人も多いのだが、彼女たちは独身時代から金メダルだった。駄馬が出産後にサラブレッドになった試しは、赤羽を置いて例がない。
 この快挙をちゃんと理解している人も、また少ないわけである。理由はどこだ。迷いがなくなった女は強いということになる。
 五輪に出るママさんは4人らしい。ビーチの佐伯、谷、クレーの中山、そして赤羽。ママさん以前に履歴がないのは赤羽だけである。しかも4年前のアテネの頃に、4年後の自分の今の姿など、夢にも出てこなかったわけで、快挙というにもほどがある。
さらに四年後のロンドンでは、マラソン挑戦するのだが、それもまた不明である。
北京の女子1万mは予選なしの決勝レースが、8月15日。彼女は直前まで日本にいて、13日に現地に入る。

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7月24(木)五輪メモリアルと女子マラソン

2008-07-24 17:04:22 | ブツブツ日記
7月24(木)五輪メモリアルと女子マラソン
 五輪の歴史は長いなあ~。あんなものは大して好きじゃないけれど、五輪フィーバーにつき、メモリアルも。
 五輪は64年の東京からといえば、まさにそうなる。それ以前の五輪などはテレビの中継もないし、ラジオも。新聞に少しでるだけで、五輪ってなんだ?というわけだから、うろ覚えの東京五輪でも、私は五輪第一世代になってしまうとは、爺さん並みだ。
 柔道、レスリング、水泳、バレーなんていうのは日本のお家芸だからメダル取ってもさほどって感じだけど。でもかつての持久走、今のマラソンも日本のお家芸だからこそ、人気があるわけで。
 東京は円谷が銅で、68年メキシコじゃ君原が銀だったから、日本のマラソン男子もかつては強かった。にもましてアベベが東京で金取ったのもみんな知っていて、マラソン熱はなかなか厚い。メキシコ重量挙げの三宅の娘がいま法政で女子チャンプなのだが、この種目まだ女子はないわけだから五輪出場がない残念だね。72年のミュンヘンは、この年に生まれた美優という女の子が父の後次いで女子レスリングで日本チャンプになったけど、もう陥落。子持ちでバツ2というのも珍しいし、弟はKIDという格闘技の選手だけれど、でもミュンヘンなんて二世代前の話になってくるわけで、その後の~モントリオール~モスクワなんて、知っているだけで、爺臭いよ。
 ちなみにモントリオールなんてのは、コマネチが10点満点連発して、そのギャグでデビューしたビートたけしもすでに爺。自民党の口曲がり麻生が、この五輪にクレーで出場していたとは、後年知ったことだけど、この爺さん自分はセメント屋だというけれど、親の遺産を食いつくしたクレー射撃の遊び人と言った方がいいよね。今年北京にクレーは女子一人が出場するけど、クレーなんてどぶに金を捨てるような道楽で、射撃場いっても、ベンツにレクサス、さらにハマーなんて車が止まっていて、こんなものを28歳の子持ちバツいちがその選手なんだけど、訳ありにきまっているが、まあ詮索はやめよう。
 つまりこの辺りまでが五輪の第一世代で、懐かしいだけで何のプラスにもならないって話だ。
 第二世代が84年のロス五輪から始まってくるよ。モスクワをボイコットしたアメリカも日本も、このロスからまた参加始めたわけだ。ボイコットされたソ連もロスにはでたねえ。五輪のたびに戦車を動かすからこのソ連という国も困った国だった。
 ロスはウーマンリブの国だから女子もマラソンが始まったねえ。日本から今はマラソンキャスターになっている増田と、中村門下生の佐々木が参加したが、記念といえば、増田が途中棄権するという無謀なことしただけ。かつての日本なら、これは国賊ものになったのだが、女だから許したのか彼女は上手に変わり身をやってのけて、今はキャスターになっている。逆にこの五輪男子はマラソンに瀬古も出場したけれど、開会式のボイコットなんて言う言葉は、瀬古が作ったようなものだった。五輪最終日の種目のマラソンに、どうして初日の開会式から参加しなくちゃならないんだ。それじゃ勝てないと、彼はずっと日本にいたままだったね。その逆に、開会式にカメラ持ち込んで記念写真を撮っていたレスリングの某選手は「不謹慎なことするな」とJOCに怒られたんだよ。日本人は開会式も閉会式も兵隊隊列組んで整列して歩くのをモットーとされていて、だんだん規制は緩和されてきたけれど、まだこういうの根強いよ。そのレスリング業界じゃ、「瀬古のようにボイコットする方が、記念写真よりもいいんかね」とまた毒づいて、もめごとにはなったのだが。その毒づいたレスリングも、いまじゃ大会役員だから出世したというか、時代が変わった。
 その期待された瀬古も、同出場の中山も宗兄弟も、五輪最強メンバーだと言われたのに、メダルとはやはり関係なく終わったものだ。瀬古などは五輪以外は連戦連勝だったけれど、五輪だけは弱いし「モスクワに出られればメダル確実」というに及んでは、いいわけも見苦しいと、この辺りからは徹底した五輪至上主義で世間がより一層この思いは強くなるわけだ。
 その後88ソウル、92バルセロナ、96アトランタと続くのだが、このバルセロナ、アトランタで有森がメダルの連覇して、日本の女子マラソンがブームになってしまった。しかも00シドニーのQ太郎、04アテネの野口と金の連覇に及んで、五輪イコール女子マラソンってことなのだ。
 日本をとてもよく象徴している事件だよ、女子マラソンというのはね。
 女子マラソンのファンというのは、最も痛烈なのが、アキバ事件を起こしたお宅連中なのはよく知られていることだ。ロリ仲間にしてもそう。あの子たちのマラソン苦悶の表情というのは、お宅もロリも堪えられない。普通の男ファンでも、悶絶マラソンには好き者がものすごく多いわけだ。しかもそれが競技であり、陸連もJOCも正当化してくれるというなら、こんなに心強いものはない。ビーチバレーだとか、バドミントンのパンチラブームもあるけれど、こんな一過性よりもやはり女子マラソンというわけだね。
だから日本の体育教育も、挙国一致であって、中学女子で陸上やるものなら、短距離は認めず全員長距離へと徹底し始めた。つまり日本の女子一丸と、アフリカ勢の二流選手がマラソン界で肩を並べて、さらに欧米の女子もまたに参戦するという三すくみの体制が整うと、せめてメダルの一個くらいはと期待されるし、できるならば金メダルをと、欲も出てくる。中継放送なら2時間たっぷり楽しめるし、途中までの先頭集団には必ず日本選手が混じっているからとファンも拡大してくる。しかも最近の健康ブームで市民マラソンも拡大の一途で、東京マラソンもついに始まったし、3万5千人の出場枠などはあっという間に定員オーバー。しばらくは続くとみられているわけだ。
 しかもさらに予測困難とは、高校駅伝の活躍メンバーからこの女子マラソンメンバーが生まれることは一切なし。女子マラソンにとっては、5千、1万mのタイムは実に重要なのであるが、過去に1万mで活躍した選手ですら、マラソンでは成功しない。Q太郎も野口も、有森だってトラック出身の選手じゃないわけで、学生時代はいわば駄馬と言われた選手から、マラソンランナーというのは育ってきた。土佐礼子だったそうだ。最近でも、弘山とか福士、渋井のトラック出身はやはり全滅。さらに言えば、彼女たちでさえ高校時代は無名であって、高校時代からの選手じゃ、千葉真子が1万mで活躍したのが最後で、彼女でさえマラソンは失敗の連続だった。今年は小林由梨子が5千mでどうにか。
 確かにどうにかでしかないわけだ。日本人が5千m1万mでどう速かったとしても、永遠にメダルが遠いのは仕方がない。アフリカ勢には手も足も出ないわけだ。北京の1万m選手団じゃ、福士や渋井を越えて、赤羽の婆さんがなぜか大穴◎になっているのだが、あと10秒速く走らないとメダルは遠い。まあメダルが遠くっても、わたしゃあ、1万mが好きなわけで、好きな人とはたとえアフリカが勝っても好きなんですが、しかしこれじゃあ日本人の気が済まないというわけですよ。だから婆さんにしても北京の後にはマラソン転向しますね、渋井も福士もね。
 ところが1万mから転向して成功したってためしはないわけです、これが。むしろマラソン用に、またどこかから選手が湧いてきてしまう。それも駅伝なんてやらないわがまま選手がね。
 こうして日本の長距離ブームというのは、男子の箱根駅伝があって、続いて女子駅伝があり、女子マラソンがあって、その頂点に五輪マラソンの女子があるというわけですね。五輪のブームとはいつしかこんなものになってきました。


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7月18日(金)野茂引退

2008-07-18 02:45:35 | ブツブツ日記
7月18日(金)野茂引退
 よく言うよなあ「御苦労さん、お疲れさん」。当時日本にFAなんてものはなくて、近鉄5年だったが、どうしてもメジャーに行きいと、日本のプロ野球事実上引退して、メジャーと契約したわけだ。当時近鉄の連中はなんていっていたんだ?国賊、お前など死んでしまえ、2度と日本に戻ってくるな、プロ野球の恥だ。売国奴。よくぞ下品なこと言ってくれるよなあ。
 そんな馬鹿連中は今になって野茂御苦労さんとは、どの口がそういうこと言えるんだ。過去の汚点はすべて水に流すという、責任放棄、責任垂れ流し、野茂は日本のプロ野球の家畜同然の飼い殺しを今でも怒っているよ。
 まあでもせめて、楽天くらいなら入団して欲しい気もするけれど。ブツブツ野村くらいしか、今の野茂は認めていないよなあ。日米200勝といっても、金田のあの怪しい名球界なんて私設の無意味な組織だけど、そんなものに参加するな。
 その人が悪い歴史に風穴開けた。それは英雄なのは分かるが、その時にどれだけの馬鹿がどういう理由で反対して、その阿呆はさっさと懺悔してくれよ。もう死んでいなくなったらそれでいいとは、時代は阿呆が死ななきゃ、死人に口なしとはよくぞ言ったけれど、死んで水に流すとも、それだけじゃ納得しないねえ。当時の近鉄の馬鹿は誰だったか忘れたが、まあそれは近鉄電車も下らない私鉄であるのと同じで、うやむやにするな本当に。私は執念深いぞ。

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7月17日(木)福留孝介夫婦

2008-07-17 15:19:42 | ブツブツ日記
ダガーナイフ
 だから言ったじゃないの。アメリカはピストルの保持が自由化されているけど、「日本だって、100円ショップで包丁くらい売っているよ」。そうじゃない、ピストルは人を撃つためのものだけど、包丁の目的はそうじゃない。アメリカは平気で他人を撃つ、危険な国だ。「違います」。文部省の役人が机上でデタラメを言って、それを学校で教えるように教職員に指導して、無能な教職はそれを真に受けて、家の子供たちゆとり年代に教えていたんだよ。だって自慢じゃないけど、文部省の役人たって、アタシたちの同級生で、あんなやつがカビ臭いあの建物に毎日つめて会議やったって、まともな結果なんて出ませんよってね。あいつら物知らずだもんねえ。
 だからピストルとか包丁なんていう武器の話じゃなくて、どういう頭のおかしいのがそういうことをやるのかということと、そういう危険なところに近づかない。あるいは、自分が危険と勘違いされるようなことやらないことと、まともときちがいの区別くらいは見極めがつくようにすることなど、物事の考え方を最初から改めないとダメだよとね。
 けどダメなんですねえ。学校の教師がそう教えて、生徒はみんなそれに従って、家でいくらおやじの私が違うなんていっても「父ちゃんの言っていることの方が間違っている」と、まあ子供とはそう考えるもんですよ。だからまあ、子供といっても、それは日本で育った子供は日本の文部省の影響を少なからず受けるわけだから、まあ仕方がないというか、是是非非それはそれで仕方がないよなあと思っているわけだ。
 包丁よりも、ダガーナイフは危険なものらしいが、元はといえばこのナイフだってピストルのような武器であって、その武器も平気で野放しで売っているんだからねえ。事件があってから、のこのこ動き出すのは日本人の特徴で、ほんの近未来の予測さえもできないし、しようとしないわけで、んだからピストルの国は危ないと、何考えて物事いってんだか。んで、大リーグ野球がはやっているからと、わんさか日本からツアーで出かけるけれど、そういうツアーのバス運転手だって、ダッシュボードにピストルなんて隠し持っているわけで、持ってるだけで危ないとか、ピストル合法の国なんて信じられないとは、よく言うよ。どういう理由でそういう合法になっているかの考察なんて何もないんだからねえ。最近のアメリカ人は「日本じゃ二人殺すと死刑だし、しかも10年生かしておいて、絞死刑とは残虐だなあ」と。私もそう思いますよ。そのくせ政治家の汚職は無罪だ。
まあ日本も、抑圧されたきちがいが、その能力を十分に発揮できるという普通の国になったわけで、きちがいに人殺しの自由はあるとは言わないが、そういうことする人も多くの中にはいるもんで、なるべくならいないような国にした方がいいけれど、それは無理だから、刑罰厳しくするとは対応するんでね。でも基本的にはアメリカというのは、フロンティアの国で日本よりもずっと親切心に富んでいて、日本の村八分とか、出ている釘が打たれるなんてくだらないことはしないし、釘が出れば誉められるし、私はずっとそういうところが今でも好きなんだけどね。
最後に日本人はいつも開き直って「だったら、アメリカに移住しろ」と捨て台詞で話が終わるんだが、それもまた私がバカにするほど好きな田舎者の証明です。




7月17日(木)福留孝介夫婦
 しつこく同じような話題。
 最近エンタメ系(有名人)話題というのが、芸能人からスポーツ選手に移動してきた。よく言われるのが、大手芸能プロの談合が激しくなって、芸能レポの梨元さんもテレビから追放されたなんて言われるくらいに、この手の話が全くつまらなくなってしまったからだ。と、芸能ファンの低年齢化で独身タレントの色恋沙汰程度じゃ、大人は面白くないという面もある。また芸能マスコミの意識改革も相当に遅れているという理由もある。
 そもそもエンタメの私生活話題というのは、ある意味ではのぞき見趣味であり、他方は生活の実用情報ということになっている。
 例えば、最近の大盛り上がりの、二岡とモナ話題がある。9800円のラブホに入ったというのぞき見は、実に面白いというわけだ。(年俸二億の選手にしては安っぽいラブホだと世間は言うけれど、この金額のラブホは安っぽくありません。安っぽいというのは、3500円のことです)。
他方、じゃ何で妻子持ちの二岡に浮気する必要性があったのか、モナは本当に男好きなのか? 男にしつこく誘われたというモナは、実は自分から誘ったというわけで、モナとは相当いやな女なのだが、プロポが89センチEカップの色白ハーフならば、性格悪でも許してあげるとか、適当なこと言っている面白さと、自分の亭主に浮気されないためにはどうしたらいいのかなど、まあ福田の支持率が低下しているなんて言うニュースよりも百倍面白い。
 というように、この手のエンタメ色恋沙汰というのは、最低限子持ちの男か女が登場しなくちゃならないわけで、ために独身芸能人の話題よりも、子持ちスポーツ選手の身辺話題に人気がスライドしてきたということになる。
 で、昨日のオールスターに出た桑田によく似ているカブスの福留のことだ。こんな人、中日にいたとは言われていても、んな試合は東京じゃやらないし、名前くらいしか知らないし全然注目していなかったのだが、なんと昨年オフに5歳年上かみさんと結婚して、翌月に子供が生まれて、しかも付き合いは7年間の同棲済みだというし、結婚式はやっていなくて、両親とも音信が不通となれば、やはり面白い。んて、昨日のマンハッタンパレードで奥さんと子供が出ていたが、実はこのときが奥さんのお披露目も兼ねていただろうと、スポーツ紙の記者もこのとき初めて見たというわけだし、スポーツ紙にも家族三人の写真も出ていて、おお、松井もこんなチャンスを待っていたんだろうが、二度とそんなチャンスはないと、比較対象されるわけだ。
 いいじゃないか、偶然の産物でも。国内じゃついにメジャーになれなかった野球選手も、長く付き合った女がいて、両親には反対されたから、ついに親とは絶縁駆け落ちしても結婚出産して、その反動でメジャーに移籍しても、普通は大失敗するものだが、夫婦で夫の野球人生に賭けるという荒技に出て、それが運よくこの一年だけは成功してオールスターに選ばれるくらいになって、パレードには夫婦で出るもんですよなんて言われて、奥さんも、せっかくアメリカに住んでいるのにシカゴだけじゃつまらないからと一緒にニューヨークに出かけて、球団も夫婦で行くのが当然と、何しろオールスターとは選手の休暇のための試合で、ならば子供も連れて行きますプライベートジェットにはこの日だけは夫婦で乗ってもいいですよと言われて、「じゃ堂々とマスコミの前に顔でもさらすか」と開き直って、それが夫の最高の演出の場となったわけだから、今の大満足がここにあれば、結婚出産が田舎の両親の反対なんていうのは、親のでしゃばりで、いつまでもでしゃばるなら、そんな親とは縁切ったっていいんじゃないのと、本当に思うわけだ。Aロッドも言っていたように「プライベートには難しいこともあるんだ」と、それを乗り越えたんだから、実に微笑ましいんじゃないのかな。
 その乗り越えられない時に、25歳の青森の男は、親の恨みつらみで、アキバで7人殺害したし、山口の中学生も同じ理由で東名高速でバスジャックしたんだから、野球馬鹿でもそれを通じて越えられたら、それも立派な生き方の一つだよと応援したくなるもんだ(4年合算で53億円の年俸なら簡単か?)。でもあるけど、世間の普通のことはお金で解決できるけど、解決できない問題もたまにあるとすれば、まあ福留も立派になっているよと、思うわけだね。
 

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7月16日(水)食料の自給など辞めてしまえ

2008-07-16 08:59:15 | ブツブツ日記
グリコ森永の荒川区
 私の住んでいる荒川区?事件が多いですか?都区内人口800万人の中で、わずかに15万人しか人がいない荒川区です。東京の過疎地でもあるけれど、実は都心の過疎地であって、足立区なんなよりも地の利はずっとあるわけです。
 先週辺り、ここでグリコ森永事件が起きました。今後大きなニュースになるかどうか、しかし「毒入り危険」と張り紙があったようです。食べた人がいなかったからよかったが、食べたら死ぬ。しかしどうして新宿渋谷池袋銀座じゃなくて、荒川区だったんでしょう。想像するに犯人はもう70歳くらいのお爺さんです。お爺さん世代にとっては、荒川区は都心でもあるのです。
 5年前くらいの荒川区は、北京にもいく、水泳北島の実家肉屋がある場所として有名になりました。たまたまここに住んでいただけの話で意味はないのですが、意味とは、アテネで金取った後に、荒川区長が北島の銅像を建てようと言い出して、騒ぎになりました。「やめろ」。あんな学生小僧で人格も不確定なやつの銅像立てて、その後条例違反で女子高生とトラブったら、世間の恥になる。そんな話をしている最中に、区長は汚職で失脚しました。情けない話なんです。ろくな者が住んでいません。
 同じ5年前に、ここは東京新バブルの恩恵を受けました。慎太郎都知事が東京好景気でお台場や汐留をバブル地として仕掛けて、高層ビルを建てます。ヒルズも同じ頃。その余波で、荒川区にも高層マンションと東京都の大規模造成で江東区以上のビル群になっている部分もあります。ちょっと専門的話になりますが、北千住というのは足立区にあって、かつてはここがトレンディだった時代もあるのですが、もはやただの田舎だと思われます。ちなみに南千住というのは荒川区で、今はこちらの方がずっと最新なのです。東京でも知らない人が多いのですが、知らなくてもいいです。その方が静かですから。
 10年前に日韓共催のWカップが開催された時に、荒川区内のビジネスホテルが外人客に占領されました。3畳一間和室で一泊2500円。不思議でしょ。元は山谷(後述)というスラム街も同区内にありましたが、そこのドヤがリニューアルされて、簡易ホテルとして出発したときに、成田空港のネットに自分のホテル載せたところ外人客が大挙してきたのです。どうせアイルランドなどは貧しい国で、日本に10泊するときに、ここなら安い。しかも交通の便はいい。六本木まで地下鉄一本です。さらに和室は風情がある。妙な人気でしたが、今でも外人に人気です。しかも京成電車で成田空港まで950円とは大いに安い。
 15年前くらいの荒川区では、国松長官というおそ松くんの兄じゃない、警察庁長官が、オウムだと思われる不特定な犯人に撃たれて事故しました。警察官僚トップが狙撃されたと、ポリは顔に泥塗られたわけですが、迷宮入りのままです。なんでそんなポリが住んでいたのかといえば、都内でお台場よりも、ヒルズよりも、荒川区は洗練されている土地柄だったのです。比較するのは成城学園あたりでしょうか。ここはこのバルブ時代に、リニューアルされた町です。それ以前はいろいろある(後述)のでしょうが、この次代にすべて戦車で押しつぶしてじゃなくて、地上げ屋が押しつぶして、バブルマンションを建てました。しかも、案外都心に近くて、山の手管内(近く)では、都心の穴場といわれて、見栄を張るなら不便な成城学園でもいいが、実需なら荒川区だと言われたわけです。銀座までわずかに10分。確かに警察官僚が住宅マンションに溶け込んで住むような億ションは当時たくさんありました。
 ただ問題は、この国松事件にしても、今のグリコ森永にしても、南千住警察というのは、迷宮入りの事件ばかり扱う場所です。何もポリが無能だと言っているわけじゃなくて、地元が都会の割には、田舎ポリばかりが集まってきて、結局迷宮入りにしてしまっているというそういう情けないものもあります。
 35年前の荒川区は、明日のジョーが生まれたところでした。南千住の泪橋といえば、大阪の西成、東京の山谷と言われるところがここで、ジョーはここで生まれているのです。スラム街です。浮浪者の町です。戦後からしばらく荒川区は浮浪者の町でした。それが急速に変わったのが以降間もなくです。古い人は、今でも南千住が山谷だというのは、日本と聞けば芸者富士山サムライという、外人と一緒です。
 40年前の荒川区は都心でした。スラムがあるというのが何よりの証拠です。田舎にスラムはないわけで、黒人ゲットーがニューヨークにあるのと同じ理屈です。ですから、そのころ日本で初めての身代金目的の誘拐事件の吉展ちゃん事件というのは荒川区の入谷であった事件で、当時東京の金持ちは、新宿渋谷池袋、世田谷成城、六本木じゃなくて、入谷に住んでいると世間は思っていたのです。ここは下町金持ちの都市だったのです。
 というわけで、今日の毒入り事件が何でまた荒川区なのかと思うと、この40年前の東京の土地カンそのものしか持ち合わせない犯人の仕業だからです。いまどきこんな高級住宅地でそんなことしても、ただ、区内の三ノ輪というところは、東京で唯一都電が走っている下町のままで、ヨーカドーの三ノ輪店というのは、最初の頃の店だからでしょう。駐車場もあるんですが、一方通行を両方向から譲り合って侵入するという、都内の他にはこのような不便な道は、もうありません。
 さて今の荒川区には爺さん婆さんも住んでいますが、リニューアルされた土地には、若い夫婦も転入してきて、小学生が増えて学校教室が足りないなんてことにもなっています。町の中に爺ばかりじゃ将来は衰退見えているわけで。若い連中がいないことには困ってしまうわけです。だからヤンキーママとか、ミニスカOLなんていうのも、けっこう夫婦で住んでいますねえ。



大リーグ
 朝9時に大リーグオールスターが始まったのに、終わったのは3時だよ。なんだ延長15回とはたまらんなあ。
 で、試合の興奮とは別に、また松井の荒さがしをしたくなったんだよ。松井の覆面女房のことなんだが、やはり心配していたように、オールスター出場選手というのは、普通女房が大ブスじゃない限りは、パレードに同伴ってことが分かったのさ。洞爺湖サミットでも、独りよがりのフランスとイタリアだけは女房を置いてきたのだが、福田もブッシュもみんな出ていたわけだ。さように、マンハッタンのパレードもNHKで少し流していたが、イチロー女房は前よりやせた感じがしてたけど、サングラス掛けていたし、福留女房は子連れで楽しいポーズだったよ。離婚裁判中のAロッドだけは一人でさびしく車に乗っていたけどね。「家庭生活に難しい問題はいろいろある」とは、名言だなあ。松井にそれ言えるんか?
 で、松井はつまり覆面女房にしておきたいから、わざと怪我してオールスターに出なかったんじゃないのかとまた思ったわけだ。まさか、新婚松井が、フランス女房のように、あの富山女はスーパーモデルか?いい加減んしてくれよ。あるいは、ひねくれ者のイタリア女房か。んな大層なもんじゃアルマーニ。
 危惧したように、普通のアメリカ社会は、日本の姑息な芸能界とは違って、女房いるんなら、どうどうと出すのは至極当然のことで、男やもめのままパーティに出てどうする?ん?パーティ用の女を松井が用意できるとは思えんよ。そんなパーティの場で覆面しているってのは、三つ目小僧とか、鼻がないとか、そういうもののわけ。
 覆面の理由は、富山田舎女がなぜだが顔を隠したくて、それはお粗末にも騒がれたくないと思ったのだろうが、そのあざとい娘に松井は騙されてしまったというわけだ。実は松井本人は意外とこの辺しっかりしているのだが、惚れた弱みで女房のわがまま聞いて、この事態になったというわけだ。「そんなんじゃ、アメリカで生きてはいけないでしょう」と聞くと、「いえいえ、個人主義だからそんなの関係ありません」と答えた富山の関係者がいて、んな無知な。そんなことあるまいに。四六時中通訳付けて、いまだにサンキューしかしゃべれない松井なら10年過ごしても、な~んの意味もないアメリカ生活になるわけで、そんなNYで握り飯くっているような野球生活じゃ、こうして怪我するのも当然なのかもと思うわけで、世紀の悪妻とは松井の覆面女房のことだと思っているわけだ。聞きかじりもいい加減にしてくれよ。怪我した部屋でテレビ見て、女房をせこせこしてるんじゃ、四畳半襖の下張じゃねえのかい。怪我も治んないよ。
 んなわけで、実は松井は怪我してホッとしている節があるんじゃないかと、つまりこのまま怪我も治らなくて、福留すら越えられない選手で終わるんじゃないのかと思っているんだよ。まあ悪妻の正体もばれたら、2年持つかどうか。野球選手として長生きするには、んなもの不要だと私は思うわけだ。同じくヤンキー二軍の井川の覆面女房も同じわけで、NY生活で、自分はタレントだと思い込んだ悪妻は、浅知恵で沢尻エリカのマネしたんだと思うけど、浅はかってのは本当に治らないもんだと、馬鹿は死ななきゃ治らないと古人は名言吐いています。



7月16日(水)食料の自給など辞めてしまえ
 昨日も書いたが、魚釣りのオジサンたちのデモのニュースが、夏枯れ新聞に、意外にも大きく掲載されている。「このままじゃ、漁師などやってられねえ」。
 農業でも漁業でも、食糧の自給率を上げる、確保するという話になると、前の竹槍の話と同じように、誰もが「そのとおり」というのは、どうしてだろうか。食糧が輸入できなくなったら、困るからとは、あまりに子供じみているとは思わないのだろうか。
 輸入できなくなって一番困るのは石油である。なくなれば、60年前に欧米から日本が包囲網にあったように、電気ガス水道、すべてのエネルギーが止まる。もちろん農業だって、すべて石油漬けになっているわけだから、鍬で田んぼを耕して、腰を曲げて田植えをして、自宅に戻ればローソクで生活して、井戸水組み上げて、刈り取った稲は、飛脚に頼んで、歩いて東京へ売りに行ってもらうという生活になる。60年前の生活以下。江戸時代の生活に戻る。なのに、その石油の心配はしないで、「中国から食糧が来なくなったら」なんていう話は、隕石が落ちてくるからヘルメットかぶって外出しましょうと同じように、荒唐無稽でどうにも困る。トヨタに勤務する者が、お前が車を作っているから、GMが潰れるんだということに気がつかずに、アメリカはトヨタが車を売ってくれなくなったら、この国はまた馬車の生活になるんだろうかと怯えているのと同じ話に聞こえてくる。間もなくGMはほどんど解散して、会社の体をなさなくなってくる。トヨタはアメリカに車を売り惜しみするんだろうか、その前に自分が潰れてしまう。
 中国の食糧も同じ話だ。いやならフィリピンでもベトナムでもインドも、南米もどこでもいい。中国は人口が急速に増えて、自分の国で食料は輸出できなくなるなんていう、子供騙しも時々言われる。トヨタはプリウスは国内販売だけで、アメリカ向けはカローラのポンコツだけにするのか?え~、まともな大人ならしっかり考えてくれよ。
 どうせ自民党が、百姓、漁師の票が欲しくて、適当なこと言っているだけである。今日も橋本龍太郎は、1億円のやみ献金をもらったというのに、本人は裁判前に死んで、野中、青木は、法廷でもウソをついた。秋田の村岡という老人一人が有罪になって、闇金貰った疑惑十分なのに、あの老獪な青木は辞めようともせずに、いつまでも参院にいる。票になれば何でもウソをつくし、何でももてはやす。それだけの安っぽい政治にすぎない。
 日本は世界でもまれに見る工業立国だというと、全員が賛成するのだが、ならそれらしく最優先でOA化を進めるべきだったし、世界1の自動車生産国なら、世界1の道路事情にするべきだったのだが、農地解放で小作に分けただけの土地を取り上げるのに失敗した。おろおろしているうちに、小作の土地に値段がついて、タダでやったものを有償で買い戻すという阿呆な国になった。しかも宅地並み売買とはなんだ。そして世界一の海岸線があるというのに、海のレジャーは世界一遅れて、すべての海岸線は漁師の漁業権とやらで、タダで使わせている。海を一人の漁師が占領していいわけがない。たかが票のために実におぞましいことまで平気でやってきた。
 せめて食料の自給を唱える人は、この40年で、90%のの自給率から30%にまで低下したことで、何の不都合があったのか証明してくれ。同じように、繊維工業も、この30年でほどんどゼロに近くなったのだが、そこに何の不都合があったのだろう。
 かつて30年前に、トヨタは間もなく潰れると言った鎌田という評論家がいたのだが、彼は今でも動労組合の味方なのはご自由にどうでもいいのだが、決してトヨタはつぶれずに世界一の企業になったのに、お前は一切の反省も読み間違いも言わずに、最近じゃ「トヨタの派遣は労働条件が厳しいから、秋葉原の殺人事件が起きた」と、もうああいえばこういうで、こんな人は議論の対象外である。食糧自給をいう連中というのは、これと同程度。日本人特有の空気がそこにあって、それは実に幼稚な発想で押しつけられて、経済を一生涯学ばない日本人はせいぜい今でもケインズしか知らないわけで、社用車が迎えにきてトヨタに通勤する役員連中でも、いざとなったら「自給自足ですよ」と、こんな無謀な荒唐無稽の話に、また誰もが同調するという、どこかに白雪姫のようなおとぎ話にいつまでも憧れるマザコン国家なのかなあと、思うことしきり。思いっきりどんどん立ち遅れてくれ。

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7月15日(火)言わないと分からない、言っても分からない。

2008-07-15 20:30:49 | ブツブツ日記
弁護士愚か

宇都宮地裁で15日、殺人事件の初公判から判決までを1日で済ませる異例の「即日判決」があった。裁判では、一人暮らしの母親を絞殺し、殺人罪に問われた住所不定、無職小林聖一被告(46)に対し、懲役12年(求刑・懲役15年)の判決が言い渡された。

 でしょ、やればできたんですね。日本の裁判が長いとは相当前から言われていたけれど、それは長くしないと、弁護士検事裁判官の仕事が早く片付きすぎて、暇になって給料もらいそこなると、それだけの話だったんです。
 これも前の話で、20年くらい前に弁護士の本を書いたときに、どうして日本の裁判が長いのかと聞いたときに「そうです」と答えた弁護士は一人もいなかったわけだ。いや、否認事件なら長いですが、じゃなければ短いですよ。ですか?否認事件の裁判も、なんで二か月に一回だと年に6回しか開廷しない。弁護士のスケジュールを聞いて「いや、その日はゴルフがあるから」なんてのんきに法廷で答えるんですよ。毎週開催してください。すると裁判官が、百件の訴訟抱えていますからねえと言いますが、それ間違いですよ。たくさん抱えてチンタラやるのと、少し抱えてどんどんやるのは、実質同じこと。むしろ少しがいい。車の渋滞学でも同じこと言っているでしょ。
 しかも東京地裁法廷とは、地下通路があって、有名犯罪人の出入りはそんな闇通路通すんです。しかもその地図公開されていなくて、こんなの不正でしょ、公正裁判所に不正あってよくないですよ。
 弁護士など、法の番人、人権の守り神とはいいようですが、あんなものは行政事項の代書屋ですからね。免許書き換えに行くときに「いらっしゃい」と呼びこんで、何のことはない住所を打ち込むだけで1500円というあの詐欺っぽいのと同じ。所詮行政事項にぶら下がっている役得商売で、そんな彼らに未来図を聞いた私が間違っていました。連中は保守なんです。将来への予測、どうあるべきなんだというのは、何の仕事やっていてもそれは必要で、トヨタでさえ、リッター5キロしか走らない車を、倍走らせたし電池でさらに走らせる。そのうちエタノールであり、バイオなんですよ。なのに、国選弁護が一人1時間で五万円のギャラだから、一日4件かけ持てば、日給20万円なんてうそぶいているのが多いし、人権派だという恐喝もどきもいるし、法廷よりもロレックスちらつかせながら、平日ゴルフですから、田舎者野郎ですよ。犯罪人の弁護が仕事だというのに、そんなことやったら犯罪ですよとは、そうならない相談しているのにさあ、まあ六法全書の忌まわしい日本語のワープロ機能(通訳)程度が弁護士と思うことが多いんですね。
 本当に裁判制度改革ならば、弁護士検事裁判所、裁判員職法務省、さらに死神も含んで、全部の改革。



7月15日(火)言わないと分からない、言っても分からない。
 またスキーの話を書くけれど、クロカンという地味な競技は、以前は15秒間隔で一人ずつスタートして、一人ずつ計測するという、おかしな競技方法だった。なぜなら、スキーとは二本のレールを走るもので、それは他人と一緒には走れないから、時差スタートして、速い人が追い付いたら「どけ」といわれてコースを譲ってまた戻るなんていう、愚かしい実に保守的な方法だった。
 ところが85年頃から海外方式を採用した札幌のレースで、コース幅が100mくらいな広大なところで、千人一緒にスタートさせて、最初は多少混乱しても、少したてばどうにか様になる。そう東京マラソンだって、三万人が一斉スタートして、最後がスタートするのは20分後になるとはいっても、そんな遅い連中などタイムは問題じゃないから、いくら遅れてもいいんだと、そういうことだ。
 88年頃に私は札幌のその大会に参加して、これはとてもいいと思ったのだが、普段やっている長野や東北の田舎大会でそれを言うと、そんなの北海道だけで亜流でやっているわけで、んないい加減なものをこのスキーの本場の長野でできるわけがないと、誰もが相手にしてくれなかった。大体物事注文文句というのは、若い30歳くらいのが声を高く大きくヒステリックに言うわけで、物知りひげオヤジの保守派60歳が知ったふうにダメ言われると、それは村長みたいなものだから、誰もが年寄りの意見に賛成して、よそ者若造はおのずから敗れると、構図はそんなものだ。それが今になると、どこのひげオヤジでも、北海道のような一斉スタートがいいに決まっているというに及んでは、私は殴ってやりたくなる。
 今日は日本中の魚釣りが一斉に休業しているというわけだ。ふうん、一日休んだ者は二日目にも休みたくなって、永久に休んでくださいというのは、世間で私一人で十分。大体養殖物の魚はまずくて、自然ものがいいとは、よく考えれば漁師連中というのは奢っている。じゃ、世間のどこに養殖じゃない米があって、自然の稲作とは2千年前の揚子江の話ですか?豚も牛も鳥も、すべて世界中が養殖して食っているわけで、自然の肉類がいいと、カモシカ食ったら刑事事件ですぞ。なのに、漁師だけは養殖を否定するとは、そうなんです、いまだに魚の刺身を食っている世界中の日本だけは、本来すべての魚はとっくの昔に養殖していなかったら、ダメだったのです。なのに、遠洋にいくらでもタダで住んでいる魚を取ってきて、値段付けて売るとは、石油がいつ前もタダで地下から湧いてくると同じ発想で、そんなんでいいわけないんですよ。だからクジラだって食いたければ養殖してみろというのは、道理であって日本人の魚感覚というのは、いつまでも垂れ流しでタダで海から湧いてくると、それだけの発想なんですね。
 重油が高くなって、魚が取れなくなったら、ええサンマが1本千円でもいいですよ。高くなって文句はないです。月に一度食えれば十分。高速道だってガソリン高くなってすいていますからねえ。どうせ間もなくJRも電気ガス水道全部高くなりますから。
 長野の田舎なんて普段は山菜、それは葉っぱですよ、そんなもの食っているだけですよ。四国の海沿いは毎日魚をくっているでしょうが、それは贅沢というもんです。考えなおしてください。それだけの話です。
 まあどうせ理解されません。スキーの当時と同じように阿呆と怒なられるのでしょうが、10年後、正当化は証明されますから。それに、上がそう決めないと従わないとよく言うんですが、決めようが決めまいが、どうせそうなる、そうならざるを得ないというだけのこと、早いか遅いか。
 テレビで大見栄切って、これじゃ漁師辞めろというんですかと、言っている人いましたが「はい、そう、辞めてください」。斜陽産業は衰退するとは歴史の必然なのですがね。重油が高いから政府に補償してくれとは、自分の商売うまくいかなくて、他人に補償求めるというその姿勢も、サラリーマンには考え及びもしない知恵ですがね、一次産業というのは、ゆすりたかり程度ですか。
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7月14日(月)真夏にスキー業界の愚かしい話

2008-07-14 17:25:33 | ブツブツ日記
ビートルズの『Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band』のアルバム・カヴァーで使用された世界で最も有名なドラム・スキン(バスドラのヘッド)が、オークションに出品され54万1,250ポンド(約1億1,200万円)で落札された

 アルバムの発売40周年記念だそうだ。当時小学生。グループもアルバムも知らなかったねえ。ところが翌年に中学生。すると分かるんだね、こういうグループに凝っている連中がいくらでも現われて、ふうむ、なかなかいい音楽じゃないか。
 結局20世紀のポップスで、このアルバムを凌ぐ音楽は現れなかったというわけだ。その後ポップスがどう変化したとしても、このアルバムの亜流でしかなくて、もちろん今の日本の音楽などは聞くに堪えなくて、あの多感な時にこうしたアルバムに出会ったことは、自分の音楽性を高めたのだろうか?どうなんだろう。
 でもこうした考えも良しあしで、じゃ、ヒマラヤのエベレストが登頂されて以降は、世界の登山は衰退したのかといえば、ある意味冒険登山は衰退したものの、登山の価値はいささかも衰えないで今日まであるよ。音楽だってミュージシャン本人はきっとそうなんだろうけれど、聞くに堪えない音楽も多くなったと言えばそうなる。
 サジェントペパーねえ、バブルのころに、こういう名前の焼き肉やが大手を振るって都内でチェーン店をやったけど、そうなると、知っている者は当然白けてきたねえ。
 実はビートルズ狂いというのは、その後不良にはならなくても、まあ大したことはなくてさ、同じ頃にサイモンガーファンクルの方が、実は詩だけは巧みで、英語覚えようとしたときには、サイモンの方にずっと分があったんだね。まあ今となっては懐かしいことで、最近の中学生が何かの音楽で英語覚えたなんて話は皆無で、高校生になっても浜崎とか、くーちゃんなんていっているようじゃ、お先真っ暗。いやむしろ同時代には、ちあきなおみなんて言うのがいて、楽曲はこちらがずっと高踏的じゃないかね。



7月14日(月)真夏にスキー業界の愚かしい話
 日大のスキー部学生が強姦して、さらに部が虚偽申告して、インカレ出場停止になったと、ニュースに出ていた。事件の渦中に、日大監督の早坂毅代司がいる。実は彼は、荻原兄弟が五輪で活躍した時の監督で、早坂が監督だったから、健司が五輪でメダルを取れたと言われた人だった。本人は選手時代からずっと指導者としてきた人で、裏表のない、かつて距離では三年連続三冠王になった人で、まあ監督の知らないところで、大学幹部の部長その他が隠ぺい工作して、早坂も巻き込まれたというようなことだろうとは思う。しかしスキー業界は不景気真っただ中で、スキー連盟の会長職も内部紛争で未だに人事が決まらないというし、不景気な業界というのは、どうして不祥事がはこびるのかといつも思う。
 まあ日本のスポーツ業界というのは、幹部はみんな役人で、文部省の天下りが体協や連盟にいるわけで、税金で食っている役人というのは景気に左右されないと思っていたが、実は不景気になると賄賂が滞るから、どこか仕事がいい加減になって、適当にやろうや、するとボンクラ運動部の学生も乗じて、酒を飲む、女を連れ込む、大麻を栽培するなんてことを始めるわけで、選手の連中はすでに練習とは半分仕事みたいなもので、できるならやりたくないわけで、だから選手も育たなくなり、従って五輪にさえ派遣もできなくなって、全体の悪循環で、こんなことも起きると、そう考えないことには辻褄が合わない。
 世間はアマスポーツの大絶賛だからね。しかし絶賛しただけじゃ選手は練習しないから、どこかで環境づくりをしようと思うわけだね。とりあえず女子長距離辺りは、人数の勢いで世界と戦おうとしているわけだから、子供のころからかけっこが速い女子は、中学で全員長距離を走らせる。短距離選手なんてほとんどいません。学生に見込みがあるのがいれば、例えばホクレンの赤羽などは、3年前は埼玉の母校城西大学で練習していて、その後は実家の栃木で練習しているのに、なぜかホクレンという札幌の会社の所属選手になっている。いいのだ、札幌の会社などに行かなくても、年に数回大会があった時に、ホクレンのゼッケンで走れば、それでOKというまあプロ並みの契約になっている。といっても、年収とトレーニング代で1千万円くるだけだから、プロといっても野球の練習生くらいなんだけど、一応恵まれているという話になってくる。ついでにコーチの夫も所属というわけで、人件費は掛ける2なんだが、それで五輪選手が生まれれば、企業としては安い。
 同じように昨年、須磨学園で1500mの日本記録の小林祐梨子は、卒業して豊田自動織機に就職したのだが、練習はこの会社が丸投げしているQ太郎の恩師の小出スクールで、しかも社内留学制度で岡山大学の1年生でもありという複雑な応援団がいるのだが、最近実業団から訴えられた。勤務実態がないのに、実業団駅伝に小林が出てはいけない。尻のアナの小さいことを言い出すもんだ。だったら、早稲田の学生の卓球の愛は、大学に通学実績があるのか?おい。そして小林はスポーツ裁判所なんていうインチキ施設に訴えたが負け、だから心配していたのだが、日本選手権ではしっかり走って五輪出場したのだから、相当根性が据わっていると微笑ましい。なんていうトラブルのために、最近じゃ母校の須磨で練習しているらしいが。
 というように、どこで練習していようが、企業所属という恵まれた環境にはあるわけだ。ふふん、ということは、金の面倒がなければ、選手は練習するのか?とは思うが、まあ成果が出なくなれば選手は即首になるのだから、大学でブラブラしているよりも、高卒で企業所属、野球やサッカーの場合はプロ入団が効果的だとはよく言われることだ。大学に進むと選手は堕落する。
 赤羽の婆さんの一つ後輩くらいに、業界では有名な長崎諫早出身の藤永佳子という選手がいた。高校時代にセビリアの世界選手権にも派遣されて、将来の日本のマラソンを背負って立つと言われたのだが、何を間違えたのが筑波大学に推薦で入って、そこで潰れた。故障が原因とは言われるのだが、要するにアイスクリームの食い過ぎでデブになって、学生というのは、自主トレという名のコーチの練習放棄の甘い環境に慣れて、さぼり、マック通いじゃ行く末は知れる。今は資生堂にいるのだが、成績はもう戻らない。
 ところでこの資生堂というのは、何を間違えたのか女子の長距離だけは力をいれているのだが、他のスポーツのスポンサーを一切やっていないのはどうしてか?いまどき女子ゴルフでも、水泳でも、トラックでも、女子スポーツはどこでも活躍しているのだが、一切出てこない。というよりも、資生堂という会社そのものも、高い化粧品ばかり売っていて、若い世代はもう見向きもしませんよと言われて、もしかして危ない企業の一つになっているのか?と思うほど。まあ夏のキャンペーンと言ったって、観月ありさや、広末涼子じゃ、どこに目を付けて人選しているんだと、首を傾げる。銀座の婦人服も潰す予定だし、女子ゴルフの昨日優勝した不動なんて、資生堂辺りがさっさとスポンサーやって、メイクの力で美人にして欲しいと私5年くらい前から思っているのだが、全く実現しない。かつてテニスのモニカセレシュというこれも不動並みの選手だったが、マックスだったかどこかスポンサーについて、美人によみがえらせたことには驚いた。サントリー、資生堂なんていう、まあ実態薄の企業は、そういうはっとしたことでもやらなけりゃ、企業イメージは追随しないと思うのだが、違うかねえ。
 話しは飛んだが、男子にしても、大学に入って箱根を走りたいといっても、そんな連中から五輪に行けそうなのもいないし、一人早稲田にいたけれどやはり潰れたし、やっぱり大学とは、いやスポーツに限らず最近の授業にしても、本当に体たらくでどこにも成果は見いだせなくなっているわけだ。
 さあてね、選手に期待する側としては、遊び同然の大学部活などは辞めて、実業団で厳しく育ってくれとは思うけれど、その実業団に不景気で金がなければ予算もなくて、実現しない。スキーなんか見ていると、本当にそう思うんだね。しかも、当人たちが好きでそのスポーツやっているんじゃなくて、もう20歳にもなれば、辞めたくて仕方がない。金銭の見返りでもなきゃ、やってられないよと、なるわけだ。本当に見返りがあったら、しっかりやるのか?と言っても怪しいのだけどね。クロカン業界じゃ、北海道のおといねっぷ(音威子府)の連中は大学4年になったと思うけど、高校時代はとんでもない記録出して、このままいけば五輪も確実なんて思った連中がわんさかいたのだが、全員大学で自滅したねえ。あんな田舎から出てきて、八王子辺りでも「キャバクラに行こうか?」を連日繰り返して「将来俺は五輪だ」とうそぶいて、ねえちゃんに「そ~なの、素敵ねえ?」と言われた瞬間に、もう選手生命は絶たれたに等しいとアタシゃ思うけれどね。
 最近の韓国でも五輪のメダル1個で家が建つと言われるし、妙に崩壊国家の北朝鮮でもメダル選手が出てくるし、中国もキューバも、選手養成ギブスを子供のころから純粋培養で育てているというのも、いかがわしい気がするんだけど、こういう話になると、アマスポーツ五輪なんてすでに崩壊しているという結論になってくるが、まあやっぱりスポーツは、プロアマ問わずに、どこかで楽しいと本人が思わなければやっていられないというところがあるよね。選手の体たらくと不祥事を見ると、本人たちは楽しみでスポーツやっていないよと、思うのだけれど。

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7月13日(日)秋葉原の加藤智大事件

2008-07-12 23:49:41 | ブツブツ日記
7月13日(日)秋葉原の加藤智大事件
 先日で事件の1か月が経過したらしい。食傷気味である。新しい話は大してなく、実は簡単な犯罪原因だと思われるのだが、他にもっと重大な理由があるんじゃないかとマスコミは詮索するのだが、実はそんなものはない。しかしことが重大だから、どうにかして原因をどこかに特定させたいのだが、誰もできない。私も仕事でこの事件の周辺をぶらぶらしてきた。原因とは一体何だ、およそなにがしかの理由付けが必要になるくらいの時間は経過したのだから、一応特定して整理しなければならない。
 かつて私は、枝葉末節な殺人事件には対して興味がなくて、せめてライフルの乱射事件でも起こらなきゃ、日本の犯罪も世界標準にはならないとうそぶいていたのだが、車とナイフだけで、7人を殺して、10人に大けがを負わせたというのだから、私が予想していたそんな時代にはなってきた。しかしこの事件を振り返ったところで、大型犯罪ではあったのだが、理由はさして目新しいものでもないということが少し分かる。私の考えに少し間違いはあったか。
 ひ弱な男だ。派遣社員を格差の底辺だと思って、人生にパニックを起こしたことには間違いない。時給1400円だったか、しかしこの時給の派遣社員は決して格差の底辺だとはおもわない。なのに彼は底辺だと思い込む。学生を卒業して社会人になれば、人生は挑戦だと言われる。結婚式でさえ、今後山あり谷ありと祝辞は述べられるが、実はこうしたことはウソであって、東大の経済学部を卒業して銀行に就職すれば、人生に挑戦はなくて、山も谷もない。就職した時から、定年までが読み通せて、それは理想だとされて、そのレールから外れてものは、最初から失敗していると、それは昨今の学校で教えることであり、社会でも教えるし、世の中は明らかにつまらなくなって、それはすべてゆとり教育というものが、そういう指導をしてきた理由である。それを信じた加藤はある意味被害者だと言われるのはこれが理由だ。
 母親が教育熱心だと言われるが、あの程度の親なら世間にごまんといる。進学高校に入学させたのはいいが、98%までがどこかの4年制大学に進学するという学校で、彼は残りの2%になってしまって、それに失敗した。そして母親は、そんな子供は私の息子じゃないと突き放す。上等じゃないですか。だったら私は家出して、親を勘当して、あんたなんかと金輪際一切付き合いませんよと言えばいいだけなのだが、ゆとりのひ弱な25歳には、そこまでの器量がなかった。それだけの話だ。
 もちろん母親も普通の親じゃない。ヒステリックな親で、記者会見で泣き崩れてアスファルトに突っ伏して何も話ができなかったあの母親なのだが、あれは演技か、女は人前でそういうことが平気で出来るというか、あの母親が、子供の塾勉強を厳しく指導して、勉強できなければ雪の時に外に放り出して、しかし最後には期待にこたえられなくて、成績はどんどん下降して、どこの大学も受験できなくなって、専門学校に入学したという、どこにでもよくある話に過ぎない。
 しかしこういう母親と、ゆとりの甘っちょろい教育を受けると、長男マザコンならば、それは悲しいことだ。両親は1年前に離婚別居したのだが、ならば母親が出たそのマンションで、息子と一緒に生活しても本当は何も悪くなかったわけだ。長男が母親といつまでも同居なんて言う話は、今どきごまんとある。けれど、あのヒステリックな母親は、大学受験に失敗した8年前の話を持ち出して、そういうていたらくは私の息子じゃないと一緒に住むことを拒否。彼は1年前に実家の青森をまた出て、東京の派遣から静岡の工場で勤務していたというだけのことだ。
 子供のころから母親にいじめられれば、それが理由で嫌いになってもよさそうなのだが、マザコン系はそれでも母の離婚がショックであり、その母に嫌われたこともショックである。立ち直れなくて、彼女が欲しいとか、顔立ちが悪いとか、職場でいやがらせをされたという、よくある話を理由にして自分を追い込んで、あの凶行に出たというわけだ。
 話しはそれだけだ。本人がひ弱だったというだけのことだ。じゃ何故25歳なのにひ弱なのかは、彼自身がどうせ死刑になるなら、自分の責任なのだが、ゆとり教育では精神的に成人できるのが遅くなっているわけで、もう少し家庭でも親が、ちゃんと大人らしい話をして、徐々に大人らしくなるように発酵させなければならなかった。
 しかしなぜ親がそれをできななかったのかといえば、親だって何かのレースにしがみついていた。それは悪いことじゃないのだが、田舎の地元の労働金庫なんていう金融機関じゃ、もしかして縁故採用だったんじゃないのかと思い、それを30年継続してきたのが、今の父親の立場であれば、その程度の親がいくら子どもに説教したって、子供側から親の程度が知れていると、不貞腐れる。同じように学校の教師が何かをいっても、教職試験には通ったのだろうが、どうせ縁故採用でどうにか教師やってる程度のものに、説教されたくないと不貞腐れが出てくる。不貞腐れてもいいのだ。だから俺はこうやるという野心や挑戦の気持ちがあればいいのだが、他に方法もなくて、派遣登録して、なんとなく時給1400円なら、しばらくはそれでいいかと思い、数年たつといよいよ嫌気がさすが何かする手段方法を考えられなくて、やがてパニックになっていったということ。
 何が悪いのだろう。社会も理想からは遠いし、本人の向上心も大してなかった。いっぱい理由がある。しかし結果加藤という彼は、野心に溢れた魅了的な男じゃなくて、若いくせに人生を絶望したように見せかける、ひ弱で軟弱だっただけ。25歳といえば、何をやっても楽しい時代なのに、その時にこれだけ爺さんのように絶望していたんでは、どうしようもない。語るに落ちるような情けない野郎だったと。ならばさっさと自殺でもしてくれたら良かったのだが、携帯とブログがあると、何か社会に影響を与えることができるんじゃないのかと、勘違いする。まあ勘違いを持っていてもいいのだが、凶行に及んだことが、それで影響を与えるとは、ほとんど思考はお粗末に過ぎない。
だから他に何か大きな原因でもあるんだろうと詮索したところで、何もない。まあ昨今は酒でも飲みながら、ブツブツと長時間話をする、説教でも、あるときには悩みを聞いてあげる、それでも緊張するような、楽天の野村だとか、また常総学院に戻った木内とか、ああいうブツブツキャラも孫のような子供を上手に指導できるといわれるが、責任放棄しているようなその辺の小僧教師よりは、ずっといい爺さんなのかな。大人としては、せめてそんな人が加藤の周囲にいて、話でも聞ければ少しは改善したのかと思うが。しかし、例え誰がいたとしても、あの犯罪は起こるべくして起こったと断罪されたら、原因は本人の頭の中にしかなかったということにもなろうか。ひ弱でつまらない野党、それだけは確かなことだ。そして昔から言われるように、きちいがいに刃物は危険で、レンタカーだとか、ナイフはもちろん刃物であって、ああいう人は上手にコントロールして扱いやすいようにしましょうと、古人はなかなかいいことを言っている。

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7月11日(土)田舎には不景気な理屈がある

2008-07-12 12:45:24 | ブツブツ日記
ロッキー青木追悼・それでもカリスマ
 偶然にもロッキーに出くわして、いきなり1時間以上も話ができたとは、今となっては財産にも近いことかも知れない。4年前くらいの話だ。彼は4度目だと思ったが新婚間もないころで、夫婦で日本に仕事で立ち寄ったと思う。そのついでに、下平辺りがギャモンの大会があるからと誘って応じて、それは帰国する前日のことだった。
 彼は25年前くらいに、ラスベガスのギャモン大会の中級戦で優勝したことがある。ベガスの大きな大会だから、中級戦で優勝したとしても「世界一になった」と報じても罪はない。下平によれば、マグリエルを雇って個人レッスンを受けたらしいから、趣味でも熱くなる。でもこの大会では2回戦くらいで簡単に負けてしまって「ロッキーももうお爺さんになったよ」と、相手に言われていた。水谷が相手だったか他人だったか? その場にも、ロッキーよりも20歳若い小野恵子がいて、彼女が最後の奥さんだった人だ。そしてその日の夜に、時間は夜しかないと言われて、箱崎の定宿のロイヤルパークホテルで、私は長時間の面会をすることができた。気さくな人だ。ギャモン仲間の一人が、いきなりリクエストしても、本人が「いいよ」と簡単に応じてくれる。まあ私や上の世代にとっては、総理大臣なんかよりも、憧れの一人にロッキーがいた。
 いくらも彼の自伝が出ているから、詳細はそっちの方が正しい。ロッキーの渡米は、慶応大学在学中にレスリングでローマ五輪の選抜選手になった時だと本人は話していた。アメリカ合宿があったときに、居残ってそのまま帰国しなかった。彼にとっては、五輪に出ることよりも、当時1960年の日本でくすぶっているよりも、人種差別があったとしてもアメリカで皿洗いから身を立ててみたいという野心があった。そこなのだ、この意欲こそが若者に大事だと、私の時代になっても、伝説的に言われたこともある。
 アイスクリームのアルバイトから、アイデア商売、ベニハナの鉄板焼き。メキシコ人や韓国人バイトを安く使って商売を成功させたと、やっかむ声も確かに多いのだが、どうであれ学生バイトから商売を成功させたことに憧れないわけがない。
 そして同時に趣味が充実している。何と言っても、ガス気球で太平洋横断に成功したこと、それは世界で2番目だったかもしれない。もちろんすでに多金持ちになっていた彼は、気球冒険家を家庭教師に雇って、一緒に飛行した。いくら金持ちでもそう簡単にできることじゃない。しかも好感が持てるのは、それは彼の道楽であって、何も他人にペラペラしゃべる類のことじゃなかったというわけだ。聞かれれば答えるが、そんな道楽は、百あるものの一つであって、簡単にしゃべればもったいないよと言い出しそうな雰囲気がある。どこぞの安物スキーヤーがエベレストを登ったことを金輪際他人に会うたびにしゃべって、それを売名行為にするという安っぽいなり金の冒険家もどきの三浦とは、スケールが違うわけだ。「もちろん死にそうにだってなったさ」というし、「まあ僕の体の中には、まだスチールが30本近く入っているらしいからね」と、複雑骨折の回数はもう忘れたとも話していた。
 だが本当は、殴られ蹴られて皿洗いをしたし、違法滞在でポリに何度も追いかけられて、どうにか逃げ出したとか、インチキな菓子を売りつけて儲けたこともあるとか、黒人に殴られたとか、しかしもうロッキーは老いていたし、いまさらそんなこと聞いても彼の話を信じるだけだし、実際の苦労の場面を見たわけじゃないから、断片的な話で想像するしかないのだが「そりゃ、苦労なんて数知れないよ」と笑いながら話すのは、それを承知で当時のアメリカに滞在して、どうにか成功しようという、そういう意欲が感じられたわけだ。
 そして今、日本の女子レスリングが強いことももちろん知っていて、僕が資金を出すから、女子レスリングの日米対抗でもやりたいなあと言っていたが、夢で終わってしまったようだ。
 すでにロッキーは成功していた。成功し過ぎて、ベニハナのレストランの従業員の突き上げをくらったか、株主訴訟に負けて会長職に棚上げされ、しかし同社の大株主という立場で、配当金がいくらでも入ってくるという、そんな生活をしていたようだった。
 さて英雄色を好むはロッキーも同じで、最初の妻は日本人だったのだが、どうにも悪妻で、ガッポリ離婚慰謝料を取られたとかで、金額は「言えないことになっている」とだけ彼は言っていた。まあ50億円だかそれ以上なのか。二人目、3人目の奥さんは外人だったが、どっちかとは入籍していないとかで、数えると一つ少ないんだよというわけだ。そして当時新婚だったのが、小野恵子とだった。すでに渡米していた女性実業家で、「寄せて上げるブラ」を日本で仕掛けたのは私なのだと本人は話していた。日本の酒をジャパニーズワインとして、アメリカで上手に売り出せばブームになるとその時は話していた。そして結婚した理由が実に面白い。
 ロッキーは毎晩のように現地の社交パーティでも、やはり相当持てると思われる。その席に恵子がいると、「おい、ロッキー何かと付き合わないで、俺と付き合えよ」という、男がいい寄ってくる。さらに「お前ロッキーのただのフレンドだろ。そんなの長くは続かないよ」とも。そういうのが癪に触って、だったら正式な奥さんになってやろうと、彼女からアプローチして結婚したのだと話すわけだ。隣でロッキーがニヤニヤ笑っているのだから、まあ当たらずとも遠からず。
 20歳も若ければ娘に近い。ほとんど隠居生活のようなロッキーにとっては、何かのビジネスの援助をしてもいいし、毎朝セントラルパークで散歩するにも、彼女に励ましてもらえば、しっかり歩くかもしれない、朝も早くから規則正しく起きるかもしれないと、ロッキーは考えた。
 その翌年だったか、トランプタワーの一室をキャッシュで購入する話があって、10億円だったか忘れたが、テレビのエンタメ番組で放送すると、彼女のマネジャーから連絡があって見たのだが、番組では妻のおねだりに、「困ったなあ」なんて言いながら、小切手にその金額記入していたように思う。
 いいじゃないか、恵子という男好きする女房をもらって、日本流にいうなら、ロッキーの遺産の半分は彼女がもらうわけで、子供は7人いるといったか、孫が15人くらいだったか、それで残りを分けたとしても、その恵子にしてもロッキーと出会ったことが、アメリカンドリームの一つだし、ロッキー自身そのドリームを実現した人なのだから、どっちもどっちも。愉快な人生だったんじゃないのかな。
 ロッキーと同じようにショー小杉という人もドリームを成功させた人とは、私の学生時代のもっと後に、同じような日本人がいいるなあと思ったもので、なんといっても、65年以降、ケネディ大統領以降の時代に、日本からヒッピー学生がアメリカ旅行にいって、見聞広めて何かしようというのは、すべてモデルはロッキーのことだった。同時にアメリカで離婚すると、とんでもないことになるとは、松方弘樹程度の離婚話じゃなくて、ロッキーの最初の離婚騒動が外電から日本に伝わってきた話なのである。
 いま学生留学は実に簡単になったし、地べたを這いつくばるような皿洗いなんて誰もしないでワーキングホリデーで楽しむのだが、しかし大半は失敗して戻ってくる。身長2mの黒人に話しかけられるだけで、大方の日本人はいまだに怖気づいてしまうわけで、せめてロッキーの爪の垢でも飲んでくれと思うわけだ。
 いい先輩たちはどんどん亡くなる。70年代の学生の精神的な支えは間違いなくロッキーであり、彼を否定する者は、私程度以下の人物と思って十分。




7月11日(土)田舎には不景気な理屈がある
 田舎にみちのく銀行なんていうものがある。地元だけで商売するならいいとしても、他県と商売始めて、秋田銀行に振り込むことになると、3万円以上が800円の手数料で、以下が600円の手数料がかかると、地元の商売にはいう。ネットで振り込めばといっても、会社名義だとネットバンキングもできないというわけだ。これじゃ話にならない。都銀は知られるように、もう3つしかなくなった。三菱か、みずほか、三井。大手企業は3つの口座を持っていて、どこでもいいですよといえば、同行間では手数料が0円になる。大手が、田舎企業と取引して、振り込みはみちのく銀行ですといえば、いい加減にしてくれよ。都銀に口座を開設しなさいと言われる。ならば、田舎に住んでいても、支店もない都銀に口座を作って、ネットで決済すれば、それだけ雑用から開放されるかと思うが、どうもそこまでの頭がない。田舎は雑用するにも手数料が高額であり、存在意義がない地銀と未だに取り引きしていて、これじゃますます企業経営が遅れる。田舎が不景気な一つ。
 青森の天気予報で「さんぱち下北」という地名がある。NHKでもそんなことをいう。何だそれは?散髪の間違いじゃないのかと普通は思う。よその人に理解できない地名は辞めればいいのだが、地元はそんなことに気がつかない「余計なことを言うな」というわけだ。さんぱちのさんは、三沢のことかと思ったら、三戸郡の三で、これを「さんのへぐん」と読めと言われれば、あっそうか。ぱちというのは八戸市のことで、まあなんとか分かる。で下北というのは下北半島のことだから、要するに青森県東部といえばそれだけなのに、地方の方言もここまでくると見苦しい。しかも下北に対して上北という場所もある。それが「さんぱち」に相当する場所だというのなら、せめて上北下北地方といえばいいのに、それさえも言わない。さらに上下地方の基本の北とは、何の意味だというと、これも分からない。地元でも分からないのに他人が分かるか?こういうせんずりオナニーみたいな自己満足で生きているのが田舎なのだから、他人はほとんど近寄りたくない。
 東奥日報という田舎の新聞は、楽天が負けたときに「青山を見殺し」という見出しを平気で付けている。いまどきドラマでも喫煙のシーンはやめましょというわけだし、自殺だ殺しだなんていう下品な言葉もなるべく使わないようにしましょうというのは、庶民の理屈でもある。野球では一死、二死を使うけれど、これはさすがに言葉を変えることはできないにしても、本塁アウトと、本塁憤死とか、好投した投手がいるのに点を取れなくて負けたときに、投手を「見殺し」とは、東京のメディアは、もうそんな下品な言葉は使わない。しかし田舎にはマスコミ監視ももちろん、読者も山羊羊みたいな人たちで、メディアの横暴な日本語の使い方に注意する人もいない。ならばマスコミもどんどん堕落して、改善の余地もないから、こんな見出しを今でも平気で使ってくる。幼稚であり、配慮がない。
 だから田舎の人間はすぐにつけ上がって、事業に失敗すると「じゃ、自殺するしかないねえ」とは、平気で口に発する。普通そんなこと言わないのに、田舎はいうから、10回言われれば本気で実行する人がいるから、青森秋田岩手は自殺件数の日本最大であり、理由は住んでいる人間も程度が低いと一言で理由付けができる。
 と気がついた三点だけなのだが、田舎というのは本当に救いがたく、私は田舎者とよく馬鹿にするのだが、以上の理由である。しかしスキーをするには田舎に行くわけで、田舎そのものは大好きなのだが、住んでいる人に程度に問題があるという、それだけの話だ。
 で中央官庁はいくら地方自治だといっても、この程度で国の監視もなくて自治を任せたら、どんなにひどくなるかと心配するのだが、まあ目くそ鼻くその話で、とりあえず自治にさせて、堕落するところまで落とすというのも、一つの方法かとも思える。

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