どちらも巨匠作家ではあるのだが、松本にやや軍配は上がる。「わるいやつら」が連ドラになっていて、「地方紙を読む女」が昨日放送されていた。「黒皮の手帖」もそうだったが、晩年の松本は銀座が好きで、昨日の殺人犯女も銀座のホステスになっていた。そしてタイトルバックの音楽が竹内まりあの告白にいたっては、懐古趣味70年代、80年初頭がブームで、それ以降の作家、音楽は何をやっていたんだと思う。
山崎の「華麗なる一族」は、たかが財閥系の生まれながらに銀行やが、華麗だとは、当時も今でも反感がある。視聴率がいいのは、愚かな連中がみているだけのことで、70年当時の万博がどうしただとか、大同特殊鋼の倒産に金を融資しろだとか、日本の将来は鉄にいたっては、過去フォーサイスの小説はその当時は面白かったものの、今となっては誰も読まないのと同じで、あれは時代の新聞小説としては面白かったが、時代を超えた普遍性は皆無である。むしろ今華麗なファンドとはゴールドマンサックスのことで、モデルの住友銀行だったかどこかなどは、ほとんど倒産状態から大蔵省に救われただけの、官民癒着ドラマであって、これは不愉快千万である。
ただ山崎の前作ドラマの「白い巨頭」は、医学部、医者信仰は今でも存在していて、その魑魅魍魎とした中味を描いたという点では、当時も今でもまだ見るに耐えるものにはなっていたと思う。ただこのドラマも70年代の音楽使っていたのは、番組作っている連中のその懐古趣味が感じられた。
その山崎おばさんは、今は沖縄返還だとかの新聞記者小説かいているらしいのだが、なんだかだんだんこの人もボケてきて、60年代70年代の紙芝居を小説にしているようで面白くない。沖縄返還当時の懐古趣味はいい加減にしてくれ。そこはいま、これからが重要なんじゃないのかね。
しかし死んだオヤジ、生きているオババ作家しかドラマにならないとしたら、若い者は情けない。
山崎の「華麗なる一族」は、たかが財閥系の生まれながらに銀行やが、華麗だとは、当時も今でも反感がある。視聴率がいいのは、愚かな連中がみているだけのことで、70年当時の万博がどうしただとか、大同特殊鋼の倒産に金を融資しろだとか、日本の将来は鉄にいたっては、過去フォーサイスの小説はその当時は面白かったものの、今となっては誰も読まないのと同じで、あれは時代の新聞小説としては面白かったが、時代を超えた普遍性は皆無である。むしろ今華麗なファンドとはゴールドマンサックスのことで、モデルの住友銀行だったかどこかなどは、ほとんど倒産状態から大蔵省に救われただけの、官民癒着ドラマであって、これは不愉快千万である。
ただ山崎の前作ドラマの「白い巨頭」は、医学部、医者信仰は今でも存在していて、その魑魅魍魎とした中味を描いたという点では、当時も今でもまだ見るに耐えるものにはなっていたと思う。ただこのドラマも70年代の音楽使っていたのは、番組作っている連中のその懐古趣味が感じられた。
その山崎おばさんは、今は沖縄返還だとかの新聞記者小説かいているらしいのだが、なんだかだんだんこの人もボケてきて、60年代70年代の紙芝居を小説にしているようで面白くない。沖縄返還当時の懐古趣味はいい加減にしてくれ。そこはいま、これからが重要なんじゃないのかね。
しかし死んだオヤジ、生きているオババ作家しかドラマにならないとしたら、若い者は情けない。