sptakaのブツブツDiary

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4月18日(火)銀河鉄道の廃線

2006-04-18 13:58:04 | 旅行
 銀河鉄道は、池田から北見まで140キロを4時間もかけて走る北海道で一番寒い鉄道だった。陸別なんていうとことは、冬には平気でマイナス30度になる魅力的な場所で、長野の小海線よりも楽しい列車なのだが、廃線になった。鈴木宗男の足寄なんてとこも、通る。宗男の過去本で、冬の夜半には寝ている布団が寝息で凍り付いて、明け方に寝返りを打ったときに、その凍りついた氷にオデコをぶつけて目が覚めたなんていうのは、多分作り話だと思っていたが、本当らしい。そういう寒いところだ。
その北海道に高速が整備されたのも廃線になった理由で、その高速は宗男の足寄まで新設されてそこで終わっている。あの頃宗男は利権の権化だったのか。
三セク経営といっても、事実上は無能な役所とその天下り役人がやっているだけで、国鉄よりもひどいと思われる。簡単なのは、銀河鉄道をただでもいいから外資のファンドに売りつけてしまえば、どうにか救えたのだろうが、可愛い娘を永久に嫁に出したくないと思って、ついにババアになったのと同じで、親の程度が知れる。
いや、そんな原因追求などはもうどうでもいいのだ。
 明治以降の北海道は、石炭と、屯田兵の開拓村で、つまりその国家事業も事実上倒産しているということになる。新入社員で札幌出身の女性が来たが、祖父の時代の屯田兵で、その前は新潟の高田からの入植だったと彼女は言っていた。そこまでちゃんと我が家の系譜を把握していたのは、まともな方の新入社員でもある。
 かつての繁栄が衰退したのは、カリフォルニアのゴールドラッシュであり、スコーバレーという人工都市であり、ロシアのメテオなんていうスケート場があったところもそうだ。足尾銅山が足尾グランドキャニオンになっているのもしかり。そういう幽霊都市になっているところが好きだというのが、スキーの連中には多い。長野や新潟や静岡の山奥に、廃村になっている幽霊屋敷がたまにあるのだが、こういうのは私は好きだ。
 国家事業の倒産も、北海道の倒産も、責任は事業主だった国家にあるのだが、そんな責任追及よりも、倒産して、荒廃しているという事実が、秋の紅葉も終わってたそがれた風景のようで、好きだ。
 
コメント
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