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sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

5月2日(火)介護の小遣い帳

2006-05-02 08:06:23 | 介護
 むかついたよ。親の介護先で「小遣い帳」の残高不足だから、現金もってこいだとさ。5,10日(ゴトウ日)というのが車が込むんだ。これにしてもいつの時代の日本語だよ。今時5日と10日に集金するって商売が本当にあるのか? ライトバンでごとごと都心を集金で走る連中がいるから都内が混む。連中は銀行振り込みを知らないのか? NHKだって、新聞集金だって、何だか本当に誰かが「お金ください」と集金に来るよ。我が家には来ないけどね。あんな集金人の乞食みたいのを見たくないから振込みにしているよ。30年も前から。
 けれど、ちっとも進化しない町工場と、その下請けあたりは、集金してるんだよ。1回に1千万円もらうなら集金に行くけど、ああいうのに限って3千円だったりするんだよ。そういう能率の悪さが、頭の悪さと比例しているとは本人たちは考えないんだね、いいけどさ。
 しかしそういう話に自分が巻き込まれることになると、これは憤慨する。母親の入っているホームでは、小遣い帳をつけている。本人の床屋代、ちょっとしたお願いの買い物、それは代理がいて金を払うから、いずれ保護者が清算するというのはわかる。しかし、それの振込みを認めていないのが私の関わっているホームであって、その言い分は「税務署と役所が振り込み制度を認めていない」というのだから、ホームがウソをついているのか、税務役所の旧態依然を民間に押し付けているのかのどちらか。あるいはどっちもウソで、ホームの怠慢か。
 入居者の小遣いというのは、預かり金であって、振り込むと「税務が売り上げとみなす」とこんなことを言いやがる。結果どうなるのか。毎月1万円なんていう小金を私がホームの担当者に渡すために、いちいちそこへ「出向け」とこういうことになる。「ゴトウ日やっている間抜け中小企業じゃありませんよ」と怒鳴りたくもなりますよ。そうすると「現金封筒か郵便為替」と言いやがる。何ですか? 現金封筒とは? そんな日本語ありますか?死語ですか? 終戦間近の60年前の話じゃありませんよ、今時現金封筒など、しかも限度額10万円とは、どの時代錯誤の頭してそんなこと言っているから、小泉に潰されるわけだよ郵便局は。
 ホームが小遣い用の口座を作って、そこに私が振り込めばそれでいいだけなのに、以上の理由を言い連ねてこれができないわけ、今でも。私が物凄く怒ったから、近日中に結論出すと先方も言ってきたけど、結論が出れば、じゃ誰がウソこいていたかわかるってもんだ。
 

12月27日(火)人気の歯医者

2005-12-27 12:29:06 | 介護
 入れ歯が痛いと母親が言い出して、眼科のついでに歯科医に連れて行く。予約もなしに1時間待ったのはいいが、その後1時間半も治療した。今どきそんな熱心な歯医者がいたのかと感心。
 珍しい歯医者だ。待合室は狭くてソファも足りないのに、診察室はどうも5人も医者がいる。技工士も、衛生士も同数いる。しかも女医が大半。30歳代の女医の治療は信用できるのかと思っていたのだが、どうも中は予備校の実習室みたいで「うちは、そんな治療はやらないから、注意しなさいよ」とか、男の声がする。患者を治療するその部屋の中で、授業しているような歯医者だった。
 予約を入れても1時間くらい待っている患者もいる。しかしその混雑というのは、やっぱり丁寧な治療だったか。「私が担当した○×で、痛いところの義歯を削って、ソフトなものを一応当てましたが」と説明に来た。
 40年前の入れ歯である。どうせ古いことはわかりきっていて、いずれ新しくしなくてはならないだろうが。しかしこんな治療はもう長年別の歯医者でやっていたことで、そういえば、その前の歯医者というのは、ぜんぜん患者もいなかったような歯医者だった。医者の人気不人気、上手下手は、患者の数で分かるものなのか。女子には、薬学部と歯学部が圧倒的に人気があるらしいが、眼科と皮膚科くらいかと思っていたが、歯科医の女医に会ったのははじめてである。いや、同級生にもそういうのが一人いるのだが、治療しているのは見たことはなかった。

11月13日(日)老夫婦心中

2005-11-12 23:19:46 | 介護
 今月北陸で80歳と82歳の老夫婦心中があったようだ。二人で古い火葬場に入って、火をつけてそのまま心中。白骨化していたという。年上の妻が痴呆になって、夫も疲れたと出ている。
 そのレポートの中から。町の介護ケアは、どうにも役に立っていないという話。
 言葉はいくらでも出てくる。デイケア、ケアマネ、ホームペルパーの派遣、食事の宅配、民生委員、痴呆を認知症と造語し、単身を「独居」という汚い言葉を使う。聞いたような文字がいくらでも並んでいるのだが、こういう役所のケア仕事は、実は本人に少しも役になっていないのだ。最終的に事故の二人は「それ以上の世話はいらない」といい「自宅に他人に入り込まれたくない」といって、拒否したとある。手に取るようによく分かる。
 大体ケアマネや役所と、こういう話をするのは実にうっとうしいものだった、私の経験から。「宅配食事サービスが受けられますよ」だとか、「あと週に2時間のヘルパーさんに来てもらえますよ」とか、連中は言い出す。「こういうサービスがあるけど、受けますか」と言うのだが、サービスという言葉は、相手が選んでやり取りするもんじゃない。まるでギャバクラにタダでいけますけどどうしますか?介護はタダチケットか、馬鹿者。
 サービスとはする側の自主性だ。しかも、役所の婆さんがやっているタダギャバクラに誰が行くんだ?頼んでもいくわけがない。役所の人間の言語の構築ってのは、どこか狂っている。
 最近もそうだ。役所に住民税を払い込みに行くときに、馬鹿連中は最近「いらっしゃいませ」という。カネを扱っているから自分が銀行だと思っていやがる。納税は義務だとすれば「ご苦労様」が正しい。しかし、連中は納税から賄賂もらっている自覚があるから、つい本音が出て「有難う」といいやがる。首切れ、そんな連中は。
 で話戻って、介護があんまりうるさいから、せっかく保険使えるのに使わないのはもったいないからと、今度はただ乗りみたいな話で擦り寄ってくる。お前ら乞食を斡旋しているのか。仕方なくこちらがハンコを押して面倒な手続して、ようやく来るのが、やる気のない窓際公務員のようなオバサン。しかも老夫婦世代にとって、ガキのようなヘルパー他人に、食事の世話などにはなりたくないのだ。自宅に上げてもどうにも仰々しくて、不愉快になるだけ。「味付けはどうですかの、一言すらない」「まずい」と答えたら、こいつはどうするんだろう。私など、ヘルパーに会ったときなど、「その洗物やってもらえば」といったら「私は、作るけど、洗物はやりません」。なんだそれは。しかしさあ、サービスは自主性で、「洗ってくれ」といった私も違和感があったが、それはペルパーのクセに、女中みたいに他人の家うろうろしているから、そうなったわけだ。役所のみそが付いた嫌がらせのヘルパー、愕然とした。しかも家の中なのに、毛糸の帽子をかぶっていやがる。ハゲかお前は。
 そうだよなあ、飯作るだけで洗わないなんて奴は、老人の家事増やしているだけじゃないかと、気が付いたよ。だったら外食するわけで、お前らは、本当に嫌がらせだし、女中とヘルパーの区別はいったいなんだ。自覚がない。
 現状介護保険の利用というのは、おかしなものだ。要介護2の場合、月に20万円くらい国から補助が出る。全時間の介護を受けた場合だ。1割負担だから2万円は当人が負担する。ホームに入るとそうなる。さらにホームでは、家賃、食事などが自費であり、これにやはり20万円かかる。つまりホームは20万円の二重取りで、一人の入所があると、売り上げ40万円ということになる。
 ところが同程度の介護が必要な人でも、自宅単身(単身世帯といえばいいのだが、役所は独居という言葉を使う。下品な言葉だ。辞めろといっても、連中はやめない。連中は日本語を造語するのだ)。単身だと、7万円くらいしか介護保険を使えない。そういう仕組みになっているらしい。だから負担も7千円くらいなのだが。
 ホームも自宅も同じにすればいいのだが、そうしない。自宅で全時間で満額の20万円まで使えるようにすれば、ホーム入所の家賃、食費が要らないわけで、実に無駄ガネ使わない介護ができるはずなのに、保険制度はそうしていない。自費で毎月20万円払える人だけに、満額の介護保険が使えるように、仕組みはそうなっているらしい。
 大きな違いは、ホームというのは、民間経営であるということ。仕組みは自宅訪問のヘルパーと同程度であったとしても、ホームという組織体になると、それは営利事業になる。つまりヘルパーという人間が、営利のなかで飼育されて、少しましになって、ホームには存在しているということ。お手伝いさんのように、気が付く人もいる。しかし自宅に出てくるヘルパー、ケアマネ、民生委員というのは、調教不十分なぼーとした者で、準公務員みたいなものだ。「介護保険を適応させてやる老人を探してやる」というそういう腐った根性は、その裏に「赤字の介護保険は本当はあまり使いたくない」という、役所の伝家の宝刀なのだ。「役所が老人に保険を恵んでやっている」という態度がありありで、見苦しい。本来ヘルパーは、そういう老人客がいるおかげで、時給2000円のアルバイトができるっていうのに、そういう自覚がない。感覚は役所仕事のまま。しかも昨日専門学校を卒業して、今日から派遣されるという、しかも上役がヘルパーの現場もみていないから、連中は他人の家で何をやらかすかも分からない。ひでえもんでしたよ。
 ホームや老人病院は、多分ヘルパーも老人も、そこから抜け出せないという、金網の中にお互い身を置いている。だからヘルパーもどこか本気になって、真面目に対応しないと、仕事が進まないという状況に追い込まれている。しかも大人数で組織されている。ところが自宅ヘルパーの場合には、「あと2時間すれば、逃げられる」という安易さがいつも目に付く。毎度毎度その場しのぎで、適当にあしらっているだけ。質が悪いのだ。
 ホームの営利商売も、是非はあるのだが、しかし入居老人を客扱いするという、少なくともサービス業の基本くらいは身につけているものだ。当たり前のことだ。
この心中は、介護を役所にやらせても、全然実りがなかった悲惨な事故の一例。だったら、火葬場心中する権利も、老人にはあるということだ。お前らと付き合うよりましだ。
自宅前の紅葉がきれいです。

10月28日(金)支払い督促

2005-10-28 14:45:03 | 介護
 裁判所の判決が実際にはあまり役に立たないというのは、昨年の成年後見のときにも書いた。NHKが受信料不払いに、簡易裁判所からの恐喝まがいの「支払い督促」を送ると威かしているが、それで私、こういう制度を知って、実は母親がウソいっていたオジサンに100万円くらい貸してしまっていたもんで、この方法でやってやろうと思い、今週簡易裁判所にいった。しかし、「夜逃げ」なんて言葉が今でもあるように、いくら裁判所とか威かしても、相手に逃げられたら、この方法は無能であるということが分かった。殺人犯でも、裁判所なんてところは追いかけて捕まえないわけで、追いかけるのは警察だけ。裁判所と警察は違うんである。
 通知を送りつけて、相手がハンコを押してそれを受け取れば、まず効果がでるらしい。「カネ返せ」という通知だ。しかし、本人がそこに住んでいても「該当者はいません」と拒否すると、この督促には何の効力もない。その場合、
「貴方が相手の住民票を探索して、しかも当人が本当に住んでいるかどうかを、近所に聞き込みしてください」なんてことを、簡易裁判所の案内係は本当に私に言ったのだ。まあ、逃げてる相手にこんなこと不可能。
 万が一相手が通知を受け取ると、そこで意義を言えば裁判とかになるのだが、通常は言わない。夜逃げ屋は確信犯だからね。そうなると、もう一回何かを送るらしいのだが、これも万が一受け取って初めて、借金を返せというのは、判決と同じ効果があるという。
 ところがだ、判決もらったとしても、じゃ、その夜逃げ屋の勤務先が分かるか?不動産を差し押さえるといっても、夜逃げ屋に不動産など存在しない。ということは、裁判所でこれだけ努力しても、実行能力はないに等しく、毎度のように裁判なんてもんは絵に描いたモチに過ぎないってわけさ。相手を追いかけて、恫喝して、どうしてでも払わそうというときには、そういう人に頼まなきゃいけないわけで、その場合手数料は50%も払ったりしてさあ、こういうのは「法治国家にあるまじき行為」と非難されるわけで、危ない橋になるしねえ。裁判は実効性に乏しいんだよ、こんなの。
今どき裁判所からの通知一通で、改心して「お支払いします」なんて奇特な人は、最初から他人騙してカネなんか借りないしなあ。

9月7日(水)1週間振りの退院

2005-09-07 20:14:15 | 介護
 白内障の手術が終わって、1週間ぶりに退院した。この1週間に、入退院の付き添い、2度の手術の立会いと、どうも4回も病院に足を運んだことになる。
 しかしこの手術は、実は実質片目10分くらいで終わってしまうようで、なら一気に両目やって、日帰り手術で十分だと思うのだが、どうもだらだら1週間の時間を使う。出産だって、二日入院でいいという世界の標準があるのに、何故か日本は今でも1週間入院させるから、過保護って感じもするのだが。
 帰りがけ、「前より少し見えるようになった」と本人が言っていたから、どうやら大きな失敗もなくて、結果よかったみたい。老人は誰もがこんな経験しているらしい。入院は6人の大部屋だったし、多分医療費1割負担ということで、全部で4万6千円。めでたし。

9月2日(金)白内障

2005-09-02 07:52:12 | 介護
 年取ると、全員が白内障になるのか。遠くは見えるが文字が見えないし、合うレンズがないということで、予約していた白内障手術入院へと、母親と同行。なんと、そこはほとんど老人ホームと同じ環境だった。車椅子、歩行が困難、「入れ歯は?」「ええ」「手術の時は外してください。名前いえますか」「ええ」「言ってみてください」。しょうがない。老人は幼稚園生と同じようになる。
 そこにたまたまだが、50歳代っぽいオバサンも数人混じっている。「イライラするわ」と、怒っているのがいて、「この病棟ってのは、老人ホームとまったく同じだよ」というと、彼女、目が点・・・。しばらくして、アハハハ、私もいずれそうなる。
 ホームを見学したことない人にとっては、そこはどういうところか分からない。看護婦の対応もまったくスローなのはしかたなく、イライラは、それ知らないから。「貴女も老人ホームの一員です」とは言わないが、言ったつもり。50オバからかうと面白い。
 手術は本日。しかし10分程度で片目。レンズ破って、中味吸い出して、代わりの小さいレンズ入れるみたい。みんなそうしてる。結果、少しはよくなっているらしい。両目やると、入院1週間。

8月22日(月)銀行の儲け話

2005-08-22 02:05:56 | 介護
昭和一桁世代は、たくさん貯金しました。一生懸命に働いて、あまり遊ばなかったのでしょうか。それもありますが、あの頃は銀行定期の利息が年に10%近くも付いて、一時払い養老保険なんてのもあって、10年預けると元金2倍になりました。ちょうど私が結婚した頃でしたが、私は貯金なくて、そんなことしませんでした。ということは、昭和一桁は、いくら時代がよかったといっても、やはり勤勉だったのでしょう。我が家の両親もそうでした。子供としては有難い。
 ところが今でも銀行定期を続けていますが、こんなもの100万円が1年で1円になるかどうかで、利息とは呼べません。禿げたかファンドにしてやられています。数々の規制があるのか、不良債権に追われているのか。
 その銀行が投資話を売っています。投資信託という奴で、100万円のものを買うと、3万円銀行の手数料になるわけです。3万円を飲んで浪費してしまうか、金融商品という怪しいものを購入するのか。4月に少しだけ試してみたところ、毎月5千円くらいの利息が振り込まれています。元金の100万円も、なんだか104万円になっていると報告されています。まあドル、ユーロ当たりの株券、債権に投資している商品だから、今後円が安くなって(円レートが110円というのは、私適正だとは思わずに、130円くらいがいいとおもうのですが)、いくと、元金も上向きでしょう。
 過去に、為替をやっている人が一番上手に儲けると聞いたことあるのですが、さて今後はどうか。
 過去、預金するのはタダで、銀行が身近の不動産を担保に融資して、勝手に10%の利息が付いたのは、戦後から高度成長という、今の韓国、中国だったのでしょう。そう思うと、金融商品購入するというのに、3%の代金というのは、抵抗あるわけです。同じようにタダで銀行自身が、外国の金融商品をやって、成功して利息つければいいのですが、銀行は勝手にそういうことできないことに多分なっている。できるのは融資だけだから、そういう融資先も無くて、いや郵便局などは、道路公団に貸し付けるしか脳みそがないから、いよいよ先行きが暗いわけですよ。
 だから仕方ない自分でそういう商品購入するという冒険するのですが、しかしいくらなんでも銀行が、大和投信とか、ゴールドマンサックスあたりにその金持っていき、大和は、アメリカの何とかという投資信託に依頼して、蓄財してるってわけらしいですから、そう紙くずになる心配もないでしょう。国内株式は15年前に紙くずになりましたが、ドル、ユーロ圏で同じこと起きたら、世界恐慌ですから。
 4月からこの4ヶ月だけのお試し経過してみると、どうも年に10%で回っているという夢見たいこと現実に起こっているのです。このまま淡い夢継続して、本格的に参入していいものかどうか。悠々自適な金利生活?まさか。
 しかしやはり、固定資産税の滞納あたりでも、年に5%の金利上乗せは、法律でも認められている最低金利でもあるわけです。そんなこと子供の頃から知っていましたが、あの頃は質屋でも月にですよ、9%の利息取っていて、銀行も年に10%で回れば、法定の5%など、「何寝言のタダ同然の金利」と思っていましたが、いやそれこそ、基本の利息だといまさら思うわけです。やはりお金の値段は、世界標準ではそのくらいだろうと思われます。日本人はそういう概念さっぱりなくて、今でもマイホームの土地信仰宗教と、100万円がたった1円の定期預金、郵便貯金にしか頭行かないように、飼いならされているだけだと思われるのです。この長期計画うまくいくか、失敗するのか。

8月14日(日)介護の後は

2005-08-15 00:34:56 | 介護
 ピアニストはボケないらしい。指先の動きは大脳の大半を支配しているそうで、指先動かしていると、大脳が活性化されるかららしい。だったらパソコン世代は、ボケないから心配は少ない。アメリカ人は、100年も前から手紙書くにもタイプ打っていて、字をまったく書かないから、たまに手書きで字を書かれても、へたくそ過ぎて分からないほどで、日本人よりもボケは少ないか。しかし日本人も、鉛筆手書きで、しっかり字を書くわけで、でも、これは指先の動きとは違うのだろう。
 ホームはお爺さんは少ない。10人に一人か二人しかいない。ホームに入る前に、ポックリ死ぬ。私の父親も、友人の父親たちも、まあ自立の人生送りながら、ガンとか、脳卒中とかで、入院して半年くらいで死ぬ。ということは、介護の必要があまりない。必要なのは御婆さんに対して。娘に老後を見てもらいたいという女親の考えは、多分女は老後が長くて、ボケる期間も長いと自衛しているからか。男親は、年下女房がいるせいもあって、それほど深刻には考えない。
 このところ毎週末、この件で忙しく、しかしようやく、ホームの生活に慣れ親しんだように思われる、一安心。ただ9月に、白内障で眼科の入院の予定があるだけ。
 しかし、こうして私は親の介護もひと段落終わると、次に何しようか。再び寒くなってきたら、スキーか。
母親とは、この20年ほどは、ほとんど行き来が無かった。親と子供は、それぞれ別生活するということだったから、このひと月は、「自宅の枕じゃないと眠れない」とか、「電話の横のペンたての中に、認印があるから、それ持っていてくれ」とか、引越しにまつわる必要な会話が多くなって、それでも何だか新鮮な感じがする。目的がないと、ほとんど話をしない母親だったから、まあそういうことか。

8月12日(金)日本は間もなく北欧並みの福祉国家になる

2005-08-11 22:56:10 | 介護
 おかしなことを、立て続けに知るわけで、なお介護のことを書く。
 世間では「有料老人ホーム」という。じゃ、無料があるのか?というと、それは「特別擁護老人ホーム」のことらしい。かつてはきちがい病院といわれたところだ。精神科の医者の下請け組織みたいなところで、ある中の相当強い乱暴な擁護老人を、収容に近い形でここに入れていた。かつてはそうだったが、今でもそうだろうか。
 知っている宇都宮にあったこの施設は、うちの近くの山谷当たりのホームレスを人狩りのようにさらって行って、ここに収容した。そうすれば、国から補助が出て、ホーム経営が潤う。しかも居住性などまったくないに等しくて、ロシアの収容所列島か、よくても、簡保の宿程度である。看護の男が、弓矢を患者に放って、遊んでいたとも聞く。
 ところが流行っているホームというのは、介護付きのホテルと言っていい。部屋代、食事、管理費など月に19万円かかる。ところが、私の母親は、自分の国保と、死んだ父親の厚生年金の遺族年金が、この金額を少しだけ上回る年金を受けている。ということは、母は、ただ同然で、この有料老人ホームの生活を満喫できているということになる。北欧並みだ。
 何故こうしたホームが増えたのか。母は、要介護2という数値なのだが、(数値は寝たきりの5まである。歩くときに杖を突くだけで、1くらいにはなれる)、この2の価格は、たまたま同額の19万円である。これはホームが厚生省に申請すると、この金額が下りるようになっている。本人は医療と同じように、1割負担。つまりホームの運営というのは、19万円の二重取りで成り立っている。そうでもしないと、患者が3で職員が1という数値を維持できないからだろう。
 世間で介護保険が始まったのは、4年前くらい。何も小泉がやったというわけじゃないが、その頃から、19万円という結構な金額が介護老人には出るようになった。そのために、ホームが今ではバブルのようにどんどん乱立し始めて、この商売に参入してきている。厚生省から19万円もらって、本人からも同額近くの二重取りすれば、経営はばら色になる。かつては、入所金1千万円というろくでなしホームが山盛りあったが、今では300万円あたりを相場にして、私はたまたまこれがゼロという素晴らしいホームを見つけて入居させた。敷金と同じように、相場は下がっている。
 ところが世間は、国民年金だけでは、19万円を支払えないというらしい。自営業者や、私のようにフリーランスの者だ。今支払われているのでも7万円くらいなものか。だから19万円には差額が大きいという。ところがしかし、バブルホーム時代になれば、この19万円がもしかして、半額くらいになるのではないかとも思える。そうなると、誰もが、全入制のように、ホームに入れることになる。まさに揺りかごから墓場までのイギリス並みの福祉国家になる。子供が埋めないほど、独身世代は貧乏であり、補助がないのに、議員は自分たちの数年後の介護を想定してか、この件だけはせっせと福祉を充実させたようだ。
 問題はある。すでに赤字で崩壊しそうだという。数日前に、住民票の異動で区役所の福祉課にいったときに、オバサンは嘆いていた。いま介護保険の負担は、40歳からなのだが、間もなく20歳に切り下げられるしか方法がない。さらに消費税も欧米並みに、15%程度にはなって、財源確保になる。日本は世界一消費税が安い。
 一旦決めた介護の方針は変えられない。子供が少なくて、老人負担が増えるというのは、このことだ。しかし現在、母は北欧並みの福祉のおかげで、楽チン老後を歩むことになる。日本もこれだけは意外にも充実していた。

8月11日(木)偽造印鑑でも通用する、郵貯、銀行預金

2005-08-11 21:29:36 | 介護
 実家の資産を洗っていると、おかしなこともたくさん発見できるものだ。母親が、今年の春に、丸八真綿から羽毛布団60万円の契約をしていた。それが6月に、年金が振り込まれている口座から引き落とされて、私は、印鑑への不審と、保佐による契約無効の二つの手段で、この契約を破棄しようとしている。
 契約した母親には、もう罪は問わないことにした。2年前に保佐の申請が決定し、「お金のやり取りがあるときには相談しろ」と言っていたのを無視。痴呆の程度も進んだのだろうと、諦める。
 問題はその契約に捺印したと言われる、郵貯の通帳届け出印鑑である。私は2年前に、銀行印、実印など、3本を預かった。それがすべてらしい。ところが認印だけは、母親は私に渡さなかったらしい。実際に、この2年間で預かった銀行印で、郵貯も、銀行預金も引き出し、付け替えができた。特にこの1週間で、それは格段に推し進めた。だから手元にある銀行印は、確かにホンモノだと思えた。
 従って、春に契約した布団代金も、認印を押したものであり、そんなもので郵貯から本当にお金が引き出されたことが疑わしくて、郵貯の横浜貯金センターに問い合わせ、また翌月1回払いのために、クオークが信販会社に入っていて、そこにも問い合わせていた。最悪は布団屋が、偽造印鑑を作成したのではないかとまで疑っていた。
 ところが途中から、どうも話がおかしくなる。実際に、私の手元にある銀行印と同じものが使用されたのではないかと思い直す。そうして、手元にある印鑑をよ~く確かめると、なんとそれこそが認印程度の物で、母親の手元にあった認印と思われたものが、銀行印であったのだ。
 真面目にちゃんと比較してみる。郵貯その他に使われていた印鑑は、まん丸の直径10ミリの印鑑。ところが手元にあるものは、同じまん丸だが9ミリ。違うのだ。しかし、違うのに、郵貯も銀行も、何も疑うことなく、しかも保存していた届け印と、照合までしても、同じものだと、私に支払いをしていたのだ。連中も大したメクラなのである。
 郵便局に改めて聞く。「引き出しに来た方が本人であれば(家族であっても)、届け印と違っていても、通常は引き出しに応じます」という、恐ろしい答えが返ってくる。銀行には改めて聞かない。聞くとことがさらに面倒になる。やぶへびになる。多分1ミリの違いを見落としたのだろう。
 うちの苗字は、100円ハンコには売っていないような珍しい苗字で、認印でも、3千円くらい支払って、作ってもうものだ。同じ直径10ミリの丸いハンコに、たて並びで、二文字の珍しい苗字を、ハンコやに彫らせれば、そんなものでも、どうやら通用するみたいだ。個人情報だとここまでうるさくいわれる時代に、家族なら印鑑違ってもOKと公然と言う郵便局にしても、簡単に騙される銀行屋にしても、管理ずさんだと、思わずに驚いて、抗弁の声も出ない。呆れるやら。子供が親の家に忍び込んで、通帳さえ押収すれば、違うハンコでも通帳から降ろせるのです。「親は痴呆になった」とさえ言えば。