知床の晴天
流氷季節の2月3月、案外知床の天気はいい。流氷はプランクトンを運び、魚が集まり、アザラシも、イヌワシもどんどん連鎖的に来るのだが、それは海の生態系の恵みである。晴天もそうなのだというから、ほうなるほど。
海水温度というのは気温に左右されるのだが、いや海水温度が気温を左右するのだが、知床では氷が海に浮いているせいで、どんなに温かい空気が来てもすぐに冷やされてゼロ度になる。直射日光が地面を温めると、気温がマイナスだったとしても、地表の空気はぽかぽかと暖かくなる。ところが海面のゼロ度の空気がそよ風とともにすぐにそこにやってきて、ぽかぽかはあっという間に上昇気流になってしまう。こうしてどんどん冷たい空気が入り込んでくるために、強制的に高気圧がそこに作られて、知床は常に天気がいいのだそうだと、おばさんが言っていた。なるほど話だ。今日も夕方頃から知床は快晴だったが、気温は常に-4度くらい。湯沢じゃ5度くらいまで上がったらしいが、これは異常気温と雪温上昇の関係で、ベタ雪になってしまうか、依然としてパウダーが存在するかの違いになる。
流氷季節の2月3月、案外知床の天気はいい。流氷はプランクトンを運び、魚が集まり、アザラシも、イヌワシもどんどん連鎖的に来るのだが、それは海の生態系の恵みである。晴天もそうなのだというから、ほうなるほど。
海水温度というのは気温に左右されるのだが、いや海水温度が気温を左右するのだが、知床では氷が海に浮いているせいで、どんなに温かい空気が来てもすぐに冷やされてゼロ度になる。直射日光が地面を温めると、気温がマイナスだったとしても、地表の空気はぽかぽかと暖かくなる。ところが海面のゼロ度の空気がそよ風とともにすぐにそこにやってきて、ぽかぽかはあっという間に上昇気流になってしまう。こうしてどんどん冷たい空気が入り込んでくるために、強制的に高気圧がそこに作られて、知床は常に天気がいいのだそうだと、おばさんが言っていた。なるほど話だ。今日も夕方頃から知床は快晴だったが、気温は常に-4度くらい。湯沢じゃ5度くらいまで上がったらしいが、これは異常気温と雪温上昇の関係で、ベタ雪になってしまうか、依然としてパウダーが存在するかの違いになる。