大宅賞は小説の芥川、直木賞と比較されるが、少々ランク落ちが目立って、今は推理小説の松本清張賞と一緒に発表受賞が行われる。つい先日それがあった。といっても、大宅賞は賞金100万円、松本の方は豪華に500万円。今年の大宅は沖縄密貿易のナツコが取って、その作家の奥野は私の友人。もう一つは硫黄島の日米決戦当時の、軍人栗林中将を扱った女性作家のもの。共に60年前の戦争時代のもの、昭和史ブームの昨今にあっての掘り起こし作品になる。
慎太郎の愛国心、君が代斉唱の右翼化ブームであるが、少なくとも慎太郎自身は「昭和史を知ることで、愛国心が生まれ、嫌悪感が生じてもそれぞれ」というようなことは言っているが、これはそのとおり。昭和史は義務教育でも私の時代でもスッポリ抜け落ちて、先進国で自国の近代史を知らない、興味がないという国民は本当に珍しい。小泉の靖国参拝もまさにそのことでもある。
さてナツコが評価が高かったのは知られている。戦後の沖縄は太平洋戦争の私生児として残されたような島で、本土よりも貧しかった。島民が食っていくために、戦後は日本中どこでも例えば「闇米」商売があったが、沖縄のそれは台湾と本土の密貿易であり、どうやら仕入れの10倍くらいで食料が売れて、それが当時の島民を救っていた(およその内容)というような知られていない話の発掘である。ナツコという女性は、その女ボスであり、姉御肌の実在人物だったらしい。
問題はもう一つの栗林硫黄島の方である。栗林は米軍決戦のためにそこに派遣された大将であり、日本軍2万人の総指揮であったのだが、当然のようにほとんどが戦死する。硫黄島は小笠原南方であり、本土と、サイパンなどの南の島の中間点で、軍事上必要な基地であり、日米共にそこを占領することが、相手へのプレッシャーだったという島になる。作品は、その栗林という人が、どれだけ家庭思いの、いいお父さんであったのかという彼の人間性に迫るのだが、その資料が、戦地の彼が自宅に送った40通の手紙であり、それを遺族から入手しての作品となっている。だが・・・、
実に馬鹿っぽく言えば、例えば松田聖子が娘のサヤカにとってどれだけいいお母さんであったかなどは、いわばどうでもいい話である。軍人栗林は、今で言えば防衛庁の大幹部であり、国家公務員の上級職であれば、通常はいいお父さんであることは当たり前で「だからどうした」という話になる。記事、レポートは、「だからどうした?」と問われて「どうでもない、それだけの話」というのであれば、そんなものはタバコや井戸端会議の雑ねたであり、どこにも意味がない。せめてWカップで日本が負けたというあとには「だからジーコが無能であり・・・、選手は努力せずに・・・」と話が続く。豪憲君殺害犯人にしても、高校時代に男好きで、精神不安定だから、実の娘も育てられなかったという話になる。栗林が家庭思いだから・・・、何なんだ。アホらしくてその続きは読む気もしないが、それでも2万人玉砕戦争に突入せざるを得なかったというなら、筆者の頭の構造はおかしい。戦争は、帝国主義・天皇制の当時のなせる業で、栗林某一人のキャラでどうにもなるものではない。そういう考察のないままに、立花以外の、柳田、猪瀬などほとんどが賛成しているというのだから、最近の大宅賞選考文春一派の頭は相当に悪くなった。
慎太郎推薦でいま撮影されている映画は、特攻隊の青年の面倒をよくみた鹿児島の飲み屋だか弁当やのオバサンの映画なのだが、来夏に公開されるらしい。戦時下にもちろん多くの庶民、軍人応援人はいたのだが、だからそれがどうした。いまどき意図的に、ニュー右翼若者促進するために、こういう姑息な映画を撮る、姑息なノンフィクションを紹介賞を与えるというのは、およそ頭の薄い連中を洗脳するだけにしか思えない。
大宅賞というのは、その文芸春秋という出版社も、雑多な右左が多くて、過去には「女子プロレスの内幕」なんていう、とんでも愚かな作品が受賞して、世間の物笑いになった。新西洋事情の深田ゆうすけ辺りが選考員にいた頃で、こんなJALの回し者、世界遠足日記作文がノンフィクションでございと世間に通用していた頃ののどかな話だ。いやその前にも「南京大虐殺のまぼろし」という大きな勘違いを助長する作品も受賞している。南京の虐殺そのものは依然として歴史の事実でおよそ5万人が日本軍によって殺害されたのは事実で、この作品はあの「100人切り」という遊び殺人事件が「まぼろしだった」というだけのレポート(私の記憶)程度のことだった。んなもの、事実であろうがなかろうが、大局の歴史事実にはさほど関係はなく、当時の新聞が100人切りという軍の「名誉」のために、本人と記者が「でっち上げた記事でした」というだけのこと。ならば、昭和16年から4年間のすべての新聞記事は、大本営発表を丸写したでたらめ記事で、新聞によれば、敗戦の昭和20・8・15の前日まで、日本はアメリカに戦争で勝っていたということになっている。マスコミもたわけたものだが、独裁政権というのは、その程度のものだということである。昨日までサッカーで日本は優勝すると書いてあったが、ようやく今日になって本当に負けて、引き分けて、「大惨敗」が明らかになったわけで、ほとんどそういうデタラメでも「応援記事だったんだからいいじゃない」という世論はデタラメを肯定しているという、およそ「国民がアホだから、政治もその程度」という名言もあったが、まあ同じことだ。
んなわけで、この大宅賞もまあ権威はあるが適当もあって、読者本人の正しい視点が重要だということになる。同じようにブームの「バカの壁」「国家の品格」などは、講演テープの速記起こし改ざんで、バカのほうはそれでもいいとしても、品格はさむらいがどうしたで、サッカー「サムライ日本」ブームのきっかけでもありそうで、何を「富士山」「芸者」時代へのレトロが「さむらいニッポン」だとしたら、それが勝てなかった原因かとも思うよね。そんなにサムライが好きだったのか。ふむ、ならば自殺が多い昨今の社会現象も「腹きり」ブームということで、大歓迎ってことですね、本気かお前ら。
G組み。
もちろん、韓国は日本よりも健闘してますよ。2試合で勝ち点4.でも、最終のスイス戦までもつれました。韓国とスイスの勝者が予選通過、ボロボロフランスもトーゴには勝てるでしょう。問題は同じアジア韓国が、この2戦はよかったけど、最終戦でこければ運命は日本と同じ。しっかり最後までいい試合ができるかどうか。
H組み。
最終組だから関心がないのか、どうでもいい感じだが、まあスペインなんでしょうか。でもそんな試合見ないで寝ます。
ベスト8
GHはくじ運がよかったでしょうか。Wカップにはからっきし弱いスペインも、これなら8へ出られるでしょう。あとは、アウェーでも韓国ガンバレ。フランスの体たらくはお粗末。
慎太郎の愛国心、君が代斉唱の右翼化ブームであるが、少なくとも慎太郎自身は「昭和史を知ることで、愛国心が生まれ、嫌悪感が生じてもそれぞれ」というようなことは言っているが、これはそのとおり。昭和史は義務教育でも私の時代でもスッポリ抜け落ちて、先進国で自国の近代史を知らない、興味がないという国民は本当に珍しい。小泉の靖国参拝もまさにそのことでもある。
さてナツコが評価が高かったのは知られている。戦後の沖縄は太平洋戦争の私生児として残されたような島で、本土よりも貧しかった。島民が食っていくために、戦後は日本中どこでも例えば「闇米」商売があったが、沖縄のそれは台湾と本土の密貿易であり、どうやら仕入れの10倍くらいで食料が売れて、それが当時の島民を救っていた(およその内容)というような知られていない話の発掘である。ナツコという女性は、その女ボスであり、姉御肌の実在人物だったらしい。
問題はもう一つの栗林硫黄島の方である。栗林は米軍決戦のためにそこに派遣された大将であり、日本軍2万人の総指揮であったのだが、当然のようにほとんどが戦死する。硫黄島は小笠原南方であり、本土と、サイパンなどの南の島の中間点で、軍事上必要な基地であり、日米共にそこを占領することが、相手へのプレッシャーだったという島になる。作品は、その栗林という人が、どれだけ家庭思いの、いいお父さんであったのかという彼の人間性に迫るのだが、その資料が、戦地の彼が自宅に送った40通の手紙であり、それを遺族から入手しての作品となっている。だが・・・、
実に馬鹿っぽく言えば、例えば松田聖子が娘のサヤカにとってどれだけいいお母さんであったかなどは、いわばどうでもいい話である。軍人栗林は、今で言えば防衛庁の大幹部であり、国家公務員の上級職であれば、通常はいいお父さんであることは当たり前で「だからどうした」という話になる。記事、レポートは、「だからどうした?」と問われて「どうでもない、それだけの話」というのであれば、そんなものはタバコや井戸端会議の雑ねたであり、どこにも意味がない。せめてWカップで日本が負けたというあとには「だからジーコが無能であり・・・、選手は努力せずに・・・」と話が続く。豪憲君殺害犯人にしても、高校時代に男好きで、精神不安定だから、実の娘も育てられなかったという話になる。栗林が家庭思いだから・・・、何なんだ。アホらしくてその続きは読む気もしないが、それでも2万人玉砕戦争に突入せざるを得なかったというなら、筆者の頭の構造はおかしい。戦争は、帝国主義・天皇制の当時のなせる業で、栗林某一人のキャラでどうにもなるものではない。そういう考察のないままに、立花以外の、柳田、猪瀬などほとんどが賛成しているというのだから、最近の大宅賞選考文春一派の頭は相当に悪くなった。
慎太郎推薦でいま撮影されている映画は、特攻隊の青年の面倒をよくみた鹿児島の飲み屋だか弁当やのオバサンの映画なのだが、来夏に公開されるらしい。戦時下にもちろん多くの庶民、軍人応援人はいたのだが、だからそれがどうした。いまどき意図的に、ニュー右翼若者促進するために、こういう姑息な映画を撮る、姑息なノンフィクションを紹介賞を与えるというのは、およそ頭の薄い連中を洗脳するだけにしか思えない。
大宅賞というのは、その文芸春秋という出版社も、雑多な右左が多くて、過去には「女子プロレスの内幕」なんていう、とんでも愚かな作品が受賞して、世間の物笑いになった。新西洋事情の深田ゆうすけ辺りが選考員にいた頃で、こんなJALの回し者、世界遠足日記作文がノンフィクションでございと世間に通用していた頃ののどかな話だ。いやその前にも「南京大虐殺のまぼろし」という大きな勘違いを助長する作品も受賞している。南京の虐殺そのものは依然として歴史の事実でおよそ5万人が日本軍によって殺害されたのは事実で、この作品はあの「100人切り」という遊び殺人事件が「まぼろしだった」というだけのレポート(私の記憶)程度のことだった。んなもの、事実であろうがなかろうが、大局の歴史事実にはさほど関係はなく、当時の新聞が100人切りという軍の「名誉」のために、本人と記者が「でっち上げた記事でした」というだけのこと。ならば、昭和16年から4年間のすべての新聞記事は、大本営発表を丸写したでたらめ記事で、新聞によれば、敗戦の昭和20・8・15の前日まで、日本はアメリカに戦争で勝っていたということになっている。マスコミもたわけたものだが、独裁政権というのは、その程度のものだということである。昨日までサッカーで日本は優勝すると書いてあったが、ようやく今日になって本当に負けて、引き分けて、「大惨敗」が明らかになったわけで、ほとんどそういうデタラメでも「応援記事だったんだからいいじゃない」という世論はデタラメを肯定しているという、およそ「国民がアホだから、政治もその程度」という名言もあったが、まあ同じことだ。
んなわけで、この大宅賞もまあ権威はあるが適当もあって、読者本人の正しい視点が重要だということになる。同じようにブームの「バカの壁」「国家の品格」などは、講演テープの速記起こし改ざんで、バカのほうはそれでもいいとしても、品格はさむらいがどうしたで、サッカー「サムライ日本」ブームのきっかけでもありそうで、何を「富士山」「芸者」時代へのレトロが「さむらいニッポン」だとしたら、それが勝てなかった原因かとも思うよね。そんなにサムライが好きだったのか。ふむ、ならば自殺が多い昨今の社会現象も「腹きり」ブームということで、大歓迎ってことですね、本気かお前ら。
G組み。
もちろん、韓国は日本よりも健闘してますよ。2試合で勝ち点4.でも、最終のスイス戦までもつれました。韓国とスイスの勝者が予選通過、ボロボロフランスもトーゴには勝てるでしょう。問題は同じアジア韓国が、この2戦はよかったけど、最終戦でこければ運命は日本と同じ。しっかり最後までいい試合ができるかどうか。
H組み。
最終組だから関心がないのか、どうでもいい感じだが、まあスペインなんでしょうか。でもそんな試合見ないで寝ます。
ベスト8
GHはくじ運がよかったでしょうか。Wカップにはからっきし弱いスペインも、これなら8へ出られるでしょう。あとは、アウェーでも韓国ガンバレ。フランスの体たらくはお粗末。