尾瀬・笠ヶ岳2057m ☆☆☆☆ 晴れ
08・3・30 湯の小屋500~林道から洗ノ沢630~洗ノ沢本流1350m900~北側の尾根上1030~笠ヶ岳1400~南側の池糖から咲倉避難小屋1620~1429P東コルから咲倉沢へ1700~咲倉本流北側林道1745~林道から湯の小屋1830
尾瀬の笠ヶ岳へ行くのは三度目。咲倉小屋まで一回と、吹雪で本峰直下までが一回。
二度目に行ったときと同じ洗ノ沢から登ることにする。過去にはショートカットしたが、今回は素直に林道を大回りして入る。曇り予報だったのだが、午前中は快晴。昨日少し降雪があったようで、林道も山も雪で綺麗になっている。三年前の三月よりも雪がかなり少ない。
洗ノ沢に入っていくと、かなりの雪解けで水が流れ、ブリッジを何度も左右に渡り、なんだかスキーで沢登りをしているような感じになる。1350m辺りに来ると、流れは雪に埋まっているのだが、何とここに10mの滝が顔を出している。前回登った時には、こんなものはなかったはずなのだが。直前まで来たが、どうにも登れない。敗退するか考えたが、先ほどからの北側に見えている尾根がなだらかで登れそうな感じがして、シールはずして来た道滑って、登れそうなところを探す。が、わずかに3分でそんな場所を発見して、またシールを履く。時間をロスする。
取りついてみるが、どうにか登れそうである。しかし150m登って尾根に出るだけで、1時間少しかかった。登りついたところは広く大きな尾根だった。
尾根に出て進むと、この辺り特有のシラビソの群生。その合い間を縫って、凍った斜面にクトーをガリガリ言わせながら、しかし高度は上げていく。
少し行くと、本峰が見えてくる。遠いような気もするが高度差で500mほど。無木立の真っ白な緩斜面で、こういうところは登る斜面じゃなくて、滑る斜面だろうと。頂上直下に出るのだが、岩ゴツゴツのクラスト這い松で、アイゼンに履き替えるが、這い松落とし穴に手こずって時間がかかる。14時にようやく頂上。至仏山ももちろん近いが、その向こうに異様な平ヶ岳。ここまで9時間もかかっている。これで安全に下れるのか?
南の池糖の平坦地に下る。こちらも岩ゴツゴツ。下りきって、さて前回も下った咲倉避難小屋のある夏道方面へ行く。距離が長い。しかも登り返しもある。
大体南方向の大きな尾根から、西への尾根の小屋へ行きつくのに、曇り空で視界はあるのだが、それがほとんどシラビソで遮られて、前回も少し間違ったのだが、今回も間違えた。ナビと首っ引きで下山の斜面を間違えないようにする。が、不用意な登り返しで、小屋まで2時間以上もかかる。すでに16時を過ぎる。
さてここからいよいよ真剣になる。細い尾根を右に引き込まれないように確認しながら、1429mP辺りの平坦地を目指す。その手前のコルから、前回もここを滑ったと思うのだが、沢に滑り込む。まさか雪が少ないからといって、流れが出ていることはないだろうなあと、思いながら。休む時間も惜しんで一気に下る。大丈夫ちゃんと雪に埋まっている。300m一気に15分くらいで滑って、咲倉沢本流に合流。本流の右側に出ると、行き詰まる。上を見上げると、平坦地が見えて、そうだ林道が通っていたことを思い出す。地図で確認して、20mの斜面をつぼ足で登り上げる。出た林道である。スノーモービルの馬鹿連中が荒らしていたが、まあだからスキーは滑るということで、許すか。あとは下り林道は長いのだが安全地帯に出られた。20分ほど滑って、朝通った林道に合流して、さらに滑り込むだけ。つぼ足が二人分歩いていた。18時半、真っ暗になる直前にPに到着。夕方からは小雪だったが、ここは小雨になっていた。下り4時間半。なんでこんな山に、こんなロングツアーになってしまったか。
とまあ、昨日は疲労困憊で、本日になったら、年寄りの入院やら、阿呆な保険会社とのトラブルありで、困ったもんだ。
08・3・30 湯の小屋500~林道から洗ノ沢630~洗ノ沢本流1350m900~北側の尾根上1030~笠ヶ岳1400~南側の池糖から咲倉避難小屋1620~1429P東コルから咲倉沢へ1700~咲倉本流北側林道1745~林道から湯の小屋1830
尾瀬の笠ヶ岳へ行くのは三度目。咲倉小屋まで一回と、吹雪で本峰直下までが一回。
二度目に行ったときと同じ洗ノ沢から登ることにする。過去にはショートカットしたが、今回は素直に林道を大回りして入る。曇り予報だったのだが、午前中は快晴。昨日少し降雪があったようで、林道も山も雪で綺麗になっている。三年前の三月よりも雪がかなり少ない。
洗ノ沢に入っていくと、かなりの雪解けで水が流れ、ブリッジを何度も左右に渡り、なんだかスキーで沢登りをしているような感じになる。1350m辺りに来ると、流れは雪に埋まっているのだが、何とここに10mの滝が顔を出している。前回登った時には、こんなものはなかったはずなのだが。直前まで来たが、どうにも登れない。敗退するか考えたが、先ほどからの北側に見えている尾根がなだらかで登れそうな感じがして、シールはずして来た道滑って、登れそうなところを探す。が、わずかに3分でそんな場所を発見して、またシールを履く。時間をロスする。
取りついてみるが、どうにか登れそうである。しかし150m登って尾根に出るだけで、1時間少しかかった。登りついたところは広く大きな尾根だった。
尾根に出て進むと、この辺り特有のシラビソの群生。その合い間を縫って、凍った斜面にクトーをガリガリ言わせながら、しかし高度は上げていく。
少し行くと、本峰が見えてくる。遠いような気もするが高度差で500mほど。無木立の真っ白な緩斜面で、こういうところは登る斜面じゃなくて、滑る斜面だろうと。頂上直下に出るのだが、岩ゴツゴツのクラスト這い松で、アイゼンに履き替えるが、這い松落とし穴に手こずって時間がかかる。14時にようやく頂上。至仏山ももちろん近いが、その向こうに異様な平ヶ岳。ここまで9時間もかかっている。これで安全に下れるのか?
南の池糖の平坦地に下る。こちらも岩ゴツゴツ。下りきって、さて前回も下った咲倉避難小屋のある夏道方面へ行く。距離が長い。しかも登り返しもある。
大体南方向の大きな尾根から、西への尾根の小屋へ行きつくのに、曇り空で視界はあるのだが、それがほとんどシラビソで遮られて、前回も少し間違ったのだが、今回も間違えた。ナビと首っ引きで下山の斜面を間違えないようにする。が、不用意な登り返しで、小屋まで2時間以上もかかる。すでに16時を過ぎる。
さてここからいよいよ真剣になる。細い尾根を右に引き込まれないように確認しながら、1429mP辺りの平坦地を目指す。その手前のコルから、前回もここを滑ったと思うのだが、沢に滑り込む。まさか雪が少ないからといって、流れが出ていることはないだろうなあと、思いながら。休む時間も惜しんで一気に下る。大丈夫ちゃんと雪に埋まっている。300m一気に15分くらいで滑って、咲倉沢本流に合流。本流の右側に出ると、行き詰まる。上を見上げると、平坦地が見えて、そうだ林道が通っていたことを思い出す。地図で確認して、20mの斜面をつぼ足で登り上げる。出た林道である。スノーモービルの馬鹿連中が荒らしていたが、まあだからスキーは滑るということで、許すか。あとは下り林道は長いのだが安全地帯に出られた。20分ほど滑って、朝通った林道に合流して、さらに滑り込むだけ。つぼ足が二人分歩いていた。18時半、真っ暗になる直前にPに到着。夕方からは小雪だったが、ここは小雨になっていた。下り4時間半。なんでこんな山に、こんなロングツアーになってしまったか。
とまあ、昨日は疲労困憊で、本日になったら、年寄りの入院やら、阿呆な保険会社とのトラブルありで、困ったもんだ。