実は政治なんてものには、今でも大して興味はないのですよ。田中角栄が昔5億円の賄賂を貰って、いまじゃイチロー君は10億円の年間ギャラで、トヨタに負けたGMの最高責任者もそのくらいの給料で、ゴールドマンサックスの社長は100億円のボーナスだとか言われているけれど、いくら貰ってもいいから、しっかりやってくれよと、私給料安くても、下衆の妬みはさほどもたないんですよ。育ちがいいわけじゃなくて、世俗な嫉妬心ほど、愚かしいものはないと、子供の頃からそんな風に思っていたわけですね。
ところが、20歳の頃に、その角栄という親父が、政治家は利権構造こそが大事で、自分の庭に新幹線を通して、不動産の値上がりで儲けて、下請けその他から賄賂をがっさりもらうに至っては、汚職というもんはろくなもんじゃないと、普通は思うわけですよ。ところが角栄というのは、いつもトップ当選を続けて、新潟三区の選挙民は、汚職大歓迎で、自分の家が太れば、悪代官でもOKなんだと、そのまま30年がようやく経過して、そのろくでもない自民党というのは、ようやく負けたわけですね。しかも政治とカネ、社会保険庁の役人の汚職という、30年前と何も変わっていないわけですよ。ということは、私が20歳のときに50歳の特攻隊の残党がいて、連中は何がどうあっても自民党だといい、それが今は80歳になって死に絶えて、ようやく日本人は若年層に浄化されたのかと、その意味じゃ、人間というのは、子供の頃に教育されたことは金輪際変わらずに、馬鹿は死ななきゃ治らないと、昔の人は大胆なこといったけど、全くその通りだったのかと、30年待ち続けたことが一回だけ起こったとしても、それは清清しいとそういう風に思いますね、とりあえず。
ところが政治屋というのは、死ぬまでに大臣は一回くらいやりたいという、権力欲というか、おぞましい連中で、民主党が大臣になるためには衆院の解散総選挙が必要だというわけで、それじゃこの間小泉がやったことを、また左から同じことやるんだと、これじゃ何にも進歩しないよと思うわけですよ。ただの国会の縄張り争いですから、猿以下ですよね。
政治家として何がしたいのだ。名誉欲の権化でもいいけれど、とにかくこの10年、没落ニッポンの再生が必要なわけで、そこで何かやって名誉欲残すならいいけれど、だ~れも、な~んにも、そんなこと考えていないんじゃ、これじゃ困るというわけだよね。構造改革なんてのは、中曽根の時代からいつもいっているわけで、あれから20年たっても、ちっとも改革してないというのは、いつも八百長やっているだけだからねえ。
新幹線の岐阜羽島には、誰か政治家の銅像があるけど、浦佐には角栄で、所詮新幹線やダムに政治家の銅像があるのは、まあ情けないわけで、あんなものはそのときに誰がいたとしても、どうせ富国強兵で誰かのときに、誰かがやったわけだ。しかしこの10年は、政治家の銅像ってのは聞いたことがないよな。というもの、な~んの成果も誰もやっていないわけで、まあ当時よりも円レート、株式も大暴落しているところを見ると、新幹線やダム作った頃よりも、いまは誰もがひどいというそういうことになる。いまさら新幹線じゃ、当然ダメだけど、それは今中国がやっていることだ。
田舎は今でも市役所かJAしか就職先がなくて、30年前も同じだったけど、そういうの、本当に何にもできないとしたら、どうしたらいいのか方法も分からないとしたら、本当に愚か者の集合体です。衆参両院はいらないということになるわけですよ。